校庭に、虹は落ちる (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.33
  • (19)
  • (25)
  • (101)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 332
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101327402

作品紹介・あらすじ

まさか、あんなことが起こるなんて思わなかった。あふれだす血、動かない体。信じたくなくて、認めたくなくて、私は時間を止めた。すべてが変わってしまう前の、幸せな時のままでいたくて-。「走ること」をかたくなに拒む高校生・朝野さつきの、いたいけな表情の裏に封印された恐怖。「学校」という閉鎖社会で、純粋さゆえに追いつめられ傷つけられる者たちの、せつなすぎる物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 赤川次郎さんの著作は、1978年~発行されている『三毛猫ホームズ』シリーズをずっと読んでいたのですが、
    『三毛猫ホームズ』シリーズ以外は読んだことがなく、
    談話室で知ったのがきっかけでシリーズ以外の本を読むことができました
    こちらを読む前に談話室で紹介されていて気になっていた『ふたり』も読了
    両作品ともに出てくる、残酷すぎることをしてしまう子どもたちに、なぜそこまでできる?!!!と驚き、
    自分が身近にそういう体験をしていない、知らないだけで、
    こういうことは、実はよく起きてしまっていることなのかもしれないけれど
    残酷すぎて驚いてしまった。
    赤川次郎さんの文章は次を読みたい読みたいと思うほんと読み易い
    久しぶりに読めてよかった^^*

  • ミステリー+ちょっと恋愛

  • 中学生の頃に読んだんですが、主人公と畑山にドキドキしていたのを思い出します。

  • 終わり方が超最高‼もう四回読んじゃったー。

  • 赤川次郎好きじゃない人にも薦めたい一冊。

    多分読んだことあったけど、それでも良かった。
    人間の強さ弱さ
    大人って…
    色々考えます。

    私は学校好きな子供だったけど、学校ってやっぱり不思議な世界かも。

  • 意外と深い事情があった。
    精神でショックとかでありそう

  • 「自分が何者かを知るには、他人を知らなければ。他人を知って、他人との違いを知るのが、自分を知るということだ」

  • 学校なんて信用できない。信用なんかしたくない。

  •  信頼を失った学校が、話の中とはいえ、登場するのは辛いですね。こんな学校どこにもないと信じたいのに、でもあるかもしれない、と思わずにはいられない自分が悲しいです。

     この話は、決して推理小説とかではないのですが、読み進んでいくうちに、新しい事実がどんどん出てきて、そして、それらが巧みにつながっているのに驚かされます。どれも主人公の女の子にはつらいことばかりなのに、その子が決して前向きさを失わないのが頼もしいです。

     う~ん、久々に考えさせられました。

  • まさか、あんなことが起こるなんて思わなかった。あふれだす血、動かない体。信じたくなくて、認めたくなくて、私は時間を止めた。すべてが変わってしまう前の、幸せな時のままでいたくてー。「走ること」をかたくなに拒む高校生・朝野さつきの、いたいけな表情の裏に封印された恐怖。「学校」という閉鎖社会で、純粋さゆえに追いつめられ傷つけられる者たちの、せつなすぎる物語。

    ハッピーエンドなのかなって思う。学校は完結して次に進む。本当にそうだなと思ってしまう。忘れてしまうけど、いつか思い出す場所。
    友だちが全てだった時代が懐かしい。

全37件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤川次郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×