脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)
- 新潮社 (2010年5月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101329215
感想・レビュー・書評
-
脳の話あれこれ。
私って…と悩んでいたあれもこれも、実は脳の特性だったんだ!というお話。
ほっとしたような、問題は何も解決していないような複雑な気持ち。
自分の体の中のことなのに分かっていないことのなんと多いことか。
まだまだこんなにたくさんの不思議がある世界に生きているんだからマンネリなんて感じている場合じゃない!
と、嬉しい気持ちになった。 -
人間の行動は脳によって決まってくる。
否定はできるが、なんと意思ですら脳の揺らぎによって決まるのだから。
自由意志と自由否定。
〜したいと思ってしまうのは脳のせいでどうしようもないことなのだ。あとの決定権は自分にある。
もちろん身体も大切である。
さらに脳を鍛えたり、脳にいいことをすることで可能性はかなり広がるのではないか。 -
脳科学の池谷先生の本。過去の寄稿に加筆したもので、脳をテーマにしたコラムやエッセイがまとめられている。
コラムとエッセイなので、豊富な脳科学の知見を紹介するだけではなく、学術的な裏付けはまだ出ていない事項に対する池谷先生の考えや想像も多く書かれている。
例えば、
ヒトが右利きが多いのは心臓が左側にあるため、右手で作業をするほうが体の左側を保護できるのではないか?言語野が左脳にあるのもピアノの高音階が右側(左脳サイド)なのもここから来ているのではないか?
というような記述である。
純粋な脳科学の知識だけでなく、こういった視点も読んでいて刺激になる。
読みやすいが、内容的は新書や単行本の作品の方が深いかもしれない。 -
読んでいる最中は感心して、 これは有益な情報だ!と思うのですが、いかんせん、脳の部位の名前や酵素の名前などが覚えきれないので、私には活かすことができないかも。でも、生活に活かせるちょっとした事や、世代や年齢に関わらずに話せる話のネタにはなりますね。
-
著者がテレビでコメントしていた内容に興味があり読んだ。
わかりやすく脳について説明しているのでサラサラと読めた。 -
さらっと読めるが、印象に残らなかった。
-
トピック毎にエッセイ風に書かれていてそれなり読みやすかったが、雑誌の1頁に載っている”豆知識”的で読み物としては軽い感じ。
実際、雑誌に掲載したエッセイにさらに解説をつけて構成されたもののようだ。
なんとなくショートショートみたい。内容的には変わらず面白いが、4冊目ともなると重複した内容もあるし、やはり1冊を通して書かれた本の方が強く印象に残るな・・・ -
ストレスと脳の関係については実用できそうな考え方だと思った。
(レビューかきかけです) -
この本を読む前に読んでいた、同著者の「単純な脳、複雑な『私』」と内容が重複している部分もありました。こちらの方が科学的な専門用語がいっぱい出てきてちょっと難しいところも。(他方は高校生向けにわかりやすく講義した内容なので、こちらが難しく感じることは自然なことですが。。。)
本書の中で特に「⑤脳は何かと理性を失う」と「22 脳は何かと干渉する」の内容が興味深かったです。これからの生活に役立ちそう。 -
脳科学コラム集。一つ一つの内容は最新の研究内容もあり面白いが、細切れになってしまいあまり残らなかった。
この本のタイトル、面白いですね。
「何かと言い訳する」
それが脳の特性なんだ、と知れば、
おしゃべりな脳に、う~ん...
この本のタイトル、面白いですね。
「何かと言い訳する」
それが脳の特性なんだ、と知れば、
おしゃべりな脳に、う~んざりしている私でも
(特性ならばしょうがないか)と、心にゆとりも生まれます。
ストレスが体に最も悪い、といいますし、
もしかしたら脳は
体を必死で守る為に、(悩まないで、君は正しい)なんて言い訳をし続けてくれているのかなぁ?
なんて考えてしまいました。
う~んと若い頃はわからないことがあると不安になってしまいましたが、
今はわからないことがあると逆にワクワクしてしまいます♪
こんな不思議な感覚も脳の謎のひとつですね。
「おしゃべりな脳に、う~んざりしている私でも
(特性ならばしょうがないか)と、心にゆとりも...
「おしゃべりな脳に、う~んざりしている私でも
(特性ならばしょうがないか)と、心にゆとりも生まれます。」
そうなんです!
自分ではどうしようもないことだ、皆そうなんだ、そんなところでしょうか?
あとはちょっと脳が可愛く思えたり(笑)
まぁ、頑張ろうぜみたいな。
「今はわからないことがあると逆にワクワクしてしまいます♪」
ワクワクする話満載でした♪
機会があったら是非読んでみてください!