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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「明日への鐘は、その階段を登る者が、鳴らすことができる。」
「親切とか、優しい、ということではない。おそらく。つまるところ、イメージングなのだ。相手の立場になって付き合えるかどうか。(中略)その共感性の高さが繋がりを密にする。相手を、信用させる。」
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つまるところ、イメージングなのだ。相手の立場になって付き合 えるかどうか。そうすれば自然と涙は出る。飯だって奢る。その共 感性の高さがつながりを密にする。相手を、信用させる。
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空を見上げながら、もう一度笑う。
もちろん今の状況は状況だ。八方ふさがりなことには変わりがない。
でも、みんなわたしに勇気をくれる。いたわってくれる。励ましてくれる。冴えてないなんて言っていたら、罰が当たる。もう少し、このままがんばってみよう、とも思える。
― 350ページ
みんなの感想・レビュー・書評
裏表紙から独立した短編集と思い込んでいたのですが、実は連作短編集でした。
「体言止め」、「助詞抜き」、と言った小難しい理屈は判りませんが(巻末の解説に書いてあった)、テンポ良く読めたので私には合っている作品なんだと思います。
それぞれの短編の中でリストラの憂き目に遭ってしまう人たちのその後はあまり書かれていないのがちょっと残念。
それとも別の作品で書いてあるのかもしれないけど、出来ればこの本の中の別の短編でサラッとでも書いてあってくれた私的には満点でした。
あとがきにて、垣根さんが『小説は、魅力的な人物像を描くことがもっとも重要だと、私は考えている』といっていて、この作品が気に入った理由がわかった気がする。
「ワイルドソウル」を読んだ時もそうだったが、やはり垣根さんの文章はとても読みやすい。内容も面白い。リストラ請負会社の社員がリストラ対象者との面接を通じて、登場人物の内面をきっちり書き上げている点がいい。
続きも読んでみよう。
リストラ請負会社の社員と、彼が面接官として出会うリストラ対象者の、面接前後数日間の話。
どの人もすごく人間臭くて、だからこそ、誰もがいろんなことを考え、悩み、決めながら生きてるんだってことがリアルに感じられた。
最後の10ページぐらいがちょっと切ない。
辞めさせることで見える次の人生もあるものなのか。何はともあれ、ああいう面談には呼ばれたくないよw
内容は想像していたものではなく、読みやすく面白かった。
なんとも身につまされる本。企業に対してリストラの代行を請け負う、首切りの専門会社の話。色々な企業に派遣され、リストラ対象者と面談して自主退職を促して行く。断固拒否して会社にしがみつくものや怒りだしたり泣き出したり。確かに一所懸命働いてきたのに、ある日突然いらない、と言われたら、辛いだろうなぁ、と切なかった。
どの話も意外と?ハッピーエンドなのだけれども、現実はそんなに甘くないんだろうなぁ、と思った。
最後の『去り行く者』は、意外とひねりがなくて物足りなかったかな。
リストラ請負会社に勤める村上真介の仕事はクビ切り面接官。クビ切り候補の仕事ぶりや評判、プライベートまで入念に調べ上げ、隣に美女を従え、相手に退職を納得させる。
血も涙もない人間像が描かれるのかと思いきや…八歳年上のきつそうな女に惹かれてみたり、高校の同級生のリストラに頭を悩ませてみたり。このシリーズ面白い。
関係ないが、なんとなく借りてきた本にことごとく好きだった人の名前やら要素が出てくるのは何故なんだ。あらすじ見ても全然そんなのわからないで借りたのに。潜在意識…?
リストラ請負人の話なのだが、「自分が仕事に納得するとはどういうことか?」ってあたりがテーマのように思う。作者はあとがきで、↓のように書いてるけど、共感度高し。
「私が思うに、人間の存在価値は、人が持っている内面世界、つまりは、その人が自分の目に見える世界をどう捉えているかという、本人の自意識そのものにある。自意識のフレームだ。」
本の面白さは、自分のその時考えてることとの共鳴率に大きく左右されるなぁ。
垣根涼介らしいスピード感と強烈なキャラクター。
泥くさい感じとそのなかでもくすまない明るさは相変わらず。
久しぶりに娯楽としてガンガン読める小説でした。
山本周五郎賞受賞の大変面白い作品であった。
一般企業からの依頼を受け、社員の退職斡旋にかかわり、様々な人々との関係を面白可笑しく描いていく・・・
依頼人は次々と変わっていくが、物語は続く・・・その当たりにも著者の鋭さを感じた。
いわゆる「リストラ」を主にした作品であるが、重たい雰囲気もなく、非常に楽しい作品であった。
リストラ屋の話
辞めさせる人間
辞めさせられる人間
会社にしがみつく人間
会社で燻る人間
次へ進む人間
主人公を変えながらテンポよく話が進むので読みやすい。
数字のドライ感と人生というウェットなものの温度差が面白い
もと派遣会社経験者がリストラ屋を立ち上げてるのも面白い
あの傾聴、共感、人を言いくるめる能力は確かに役立つだろうとしみじみ思う。
リーマンショックのころがある意味懐かしく感じる作品。
おととしくらいにNHKでドラマでやってて、仕事から帰って見て小説も読みました。リストラ請負い会社とか本当にあるのかと思いながら、テンポが良く話もよくできている。
リストラという重いテーマを扱っているのに、主人公の私生活が妙にバブルを感じさせて、リアリティがないなぁと思う。ディープにするのは作者が意図しなかったんだろうけど、もうちょっと社会の裏側にメスを入っていくともっといいなぁと感じた
ワイルドソウルに続いて、2作目の垣根涼介さん。転職の話とか共感できる点も多かったけど、一部分の表現がなんかイヤで★3つ。
仕事内容を知るにはいい本。エンターテイメント性は高い。お暇な交通異動などでどうでしょう。

小説なのですが、切り口がビジネス書みたいで、リストラ請負の会社で働く主人公と、リストラする依頼主や、リストラにあう社員とのやりとりを描いているという設定の面白さが良かった。NHKでドラマ化したのですが...





