ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)

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著者 : 垣根涼介
  • 新潮社 (2009年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101329741

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ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 上巻で溜めに溜めたので、やっとスッキリできると期待大で読み進める。作戦第1はまずまず、さて第2は…。上巻がかなり暗く重い巻だった為、もっとすごい復讐になると思っていたのだが…。あんなにひどい目に会わされたのに、なんて良い奴ばかりなんだろう。『日本政府による棄民政策』で、あのアニメを連想し、何故かヒロインの貴子を好きになれず、(柴田よしきさんの『リコシリーズ』のヒロインを思い出した。)能天気なケイにもイライラし通しだったが、松尾に惚れてしまった!彼が生きていて良かった。こういうところが垣根涼介さんなんだな…、なるほど。
    フィクションだが背景は歴史上の事実。だからこそ、この締め方は救われる。

  • かなり面白いです!

    作者が勉強して、取材して、全勢力を傾けて書いたのがわかるほどの力作ですね。

    内容的には、劣悪な環境であるアマゾンへの移民を押し進めた日本政府への復讐劇。

    ブラジル移民は知ってたけど、アマゾン移民なんて全く知らなかったし、想像もしていなかったです。

    このテーマ自体も面白いですが、文章のスピード感や読ませる力が凄いと思う。

    文章技巧とかよりも、とにかく迫力があって、これって作者が相当思い入れを込めて書いたんだろうなというのが伝わります。

    もう途中から止まらなくなって丸一日で上下巻読破してしまいました。

    「君たちに明日はない」でファンになりましたが、同じ作者とは思えないほどのハードな小説で、かなりの長編ですが超オススメ。

    これは読んどけ!って感じです。
    是非!

  • ただただ面白い。
    この本に巡り合えたことを幸せに思う。
    史実に基づいた背景のインパクト、
    入念に形作られたキャラクター、
    そして彼らが起こす復讐劇ということなのだが
    それだけにとどまらないところがすごい。

    一気読み

  • ブラジル移民の衛藤、ケイ、松尾、山本の4人が、杜撰なブラジル移民政策を先導した外務省へ報復を行うハードボイルド小説。ブラジル移民政策がこんなに杜撰なものだったとは、、、知らなかった自分が恥ずかしい。
    下巻の主役は、ケイ、日本で宝石商を見せかけた麻薬売人の松尾、元アナウンサーでジャーナリストの貴子。外務省襲撃のみだけでなく、当時移民政策に関わった3人の青木ヶ原樹海への拉致拘束もあり、メッセージ性に厚みを加える。とにかく、ケイのラテンな個性が素晴らしいし憧れる。意識高めだが、性格がまっすぐで迷走し苦悩する貴子にも共感できる。
    山本の最期は残念だったが、ケイ、高速からダイブした松尾、そして貴子、終わり方もサイコーによかった。
    素晴らしい作品に出会えた。

  • 重たいテーマであるにも関わらず、終わり方がとても爽やかで心に残る作品になった。面白くて一気に読めてしまう。

  • 傑作。
    ブラジル移民について何も知らなかったなぁ。
    材料も調理法も両方大好き。
    一気に垣根涼介ファンになった。
    もっと読みたいー。

  • ケイや松尾や衛藤は、政府のあんな謝り方でいいのかな。
    「遺憾である」って、なーんか個人的な意見としてはちゃんと謝ってない、みたいに聞こえるんだけど……。
    貴子の質問への答えもムニャムニャしてて、これで果たして「勝った!」ってなれるもの?
    まあ、日本政府が「申し訳ありませんでした!」って土下座するとは思えないから、これでいいっちゃいいかもしれないけど。

    こんな最低な国だけど、私は他の国の人に「自分の国を好きですか?」と聞かれたら「好きです」と答えたい。
    色々あるし、今現在は平和すら危うくなってきてるけど、それでも少なくとも私は、生まれてから今まで何不自由なく平和に生きてこられた。
    その点だけでも、せめて評価してあげたい。
    数年後にはどう思ってるかは、わからないけど。

    ところでこの本の解説が宮沢和史。
    ミ、ミヤじゃないかーっ!!
    前に読んだ時は気づかなかったなーと思っていたら、前に読んだのは幻冬舎版でした。

  • 復讐から想像する暗さは感じなくて、なんかちょっと面白い。
    もとになる史実はもちろん重いのだけど、ブラジル人の陽気さがそういう雰囲気を消してしまう。
    エピローグが可笑しくてよかった。

  • なかなか楽しめました。 まず、初めてブラジル移民の歴史を知ってとても驚きました。いまだにこんな知らない過去があるとは。それだけでも読んだ甲斐があったと思います。
    ストーリー的には、飽きることなく最後まで読み進めることが出来たし、なかなか緊張感もあって軽さも含めてよかったと思います。また、別の作品も読みたいと思いました。

  • 4.5
    ケイ、エルレインはとてもまっすぐで豪放磊落なところがよく、魅力的なブラジル人気質。貴子の仕事や生き方についての葛藤、強がりなところも面白くとても魅力的、現実にはいなそうだけど。衛藤や松尾も含めて登場人物が魅力的。

  • すごい世界を知った 。

  • 展開の面白さ、心理描写の巧みさが魅力。上巻に続き、下巻も一気に読んでしまった。

  • ファンタジー好きな自分にしては、社会性のある本を読んでいるつもりで、事実、テーマである移民の歴史もこの本がきっかけで調べてみたりもした。

    正しい読後感としては、過去の移民の境遇に思いを馳せ、政府のあり方について考えを巡らせ、解説にあるように、このストーリーに爽快感を覚える自分について黙考する、となるべきなのかもしれないけど。

    でもやっぱりフィクションとしての、このストーリーが、キャラクターが、疾走感が素晴らしかったと思ってしまう。
    エピローグ部分でにんまりしてしまい、手紙を書くケイをカワイイ!と感じ、ああ、面白かった。いい本だったと満足してしまう。

  • ブラジル移民がこれだけ悲惨とは知らなかった。アントニオ猪木のイメージくらいしかなかったので、驚き。

  • 後半は外務省や当時の移民政策担当者への復讐を中心とした犯罪小説に。登場人物それぞれの豊かな人物背景と凄まじいテンポが心地よい。

  • 戦後間もなく、日本政府に「捨てられた」ブラジル移民。その復讐計画を、幾多の人間関係と絡めつつ圧倒的なスケールで描いた傑作。

  • 計画が成功することを期待して読み進める。
    最後は・・・、そうなるのね・・・。
    おもしろかったです。
    作者が得意!?の車と銃がいいですね。

  • 上・下で3日で読まされた。勢いがすごい!
    法律よりも自分の価値観で行動し達成する男たちにしびれたー!
    ハッピーエンドだし、とても楽しめた。
    ビリヤードの所が印象的。

  • 実話を元にっていうところは評価できる。
    おもしろい。
    ただ、ちょっと長くて退屈さを後半に感じてしまった。編成が苦手かなあ。

  • 他の著書ももっと読みたくなった。

  • 文句なしの星5つ。今年読んだ小説のなかで一番良かった。まず読後感が突き抜けて爽やか。犯罪は起こしても、芯からの悪人はいない。誰も死なない、殺されない。個人が国に復讐するという犯罪だけれど、そこに至るまでの過酷さを見せつけられれば、心情は理解できる。ブラジルの奥地で辛酸を舐め、無残に死んで行った親の世代の悲しみを、子供たちが執念で晴らし、彼らを縛っていたものを解いていく過程で泣けた。

  • 重いテーマの話だったが、後半はテンポよくスッキリ。
    最後は温かい気持ちになった。

  • 日本政府と外務省への復讐が始まった
    完全犯罪を企みつつも所々で綻びが生まれる

    当事者とは関係ない報道記者の女が後半の話の軸にきて、面白かった。それぞれの生き様が納得する形で終わり、良かった。

  • 騙されてアマゾンにほおりだされた日本人。

    責任をとらない国や外務省に復讐する衛藤、ケイ、松尾、山本の4人。
    記者の貴子、警官の秋津。

    どうなっていくのか、ハラハラドキドキした!

    ケイのような純粋な男性は、今の世の中にはあまりいないから、陽気ですごく魅力的でした。

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ワイルド・ソウル〈下〉 (新潮文庫)の作品紹介

俺たちの呪われた運命に、ケリをつけてやる-。日本政府に対するケイたちの痛快な復讐劇が始まった!外務省襲撃を目撃した記者、貴子は、報道者としてのモラルと、彼らの計画への共感との板ばさみに苦悩。一方ケイと松尾は、移民政策の当時の責任者を人質にし、政府にある要求をつきつける。痛恨の歴史を、スピード感と熱気溢れる極上のドラマに昇華させた、史上初三冠受賞の名作。

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