張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)

  • 1222人登録
  • 3.70評価
    • (58)
    • (264)
    • (158)
    • (25)
    • (0)
  • 179レビュー
著者 : 垣根涼介
  • 新潮社 (2012年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101329758

張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 短編集。
    「みんなの力」感想
    この本の中で一番すきな作品だ。
    読んでいて、「この星には愛されるという勝ち方もある」という某CMを思い出した。
    好きでたまらないことを、仕事に出来るひとは幸せだろう。
    でも、好きだからこそ、こだわりもある。
    仕事にしてしまったことで、曲げなくてはいけないことや辛い思いをすることもある。
    大好きなことなのに、大好きだからこそ苦しい。
    矛盾しているけれど、きっと現実はそんなもの。
    厳しい現実をちゃんとわかったうえで、大好きな気持ちを大切にしたまま、大好きなことを仕事にできる幸せ。
    だからこその心からの「ありがとう」。
    とてもあたたかな「ありがとう」だ。

  • 久々垣根涼介。「君たちに明日はない」の3冊目。なんだか甘ったれた内容。そもそもどの企業も退職金が出るような優良企業なわけで、現実の失業の困難さには程遠いよなあ、と3冊目にしてシラけながら読んだ。クルマの話が書きたかっただけじゃねえの?

  • 『君たちに明日はない』 シリーズ第2弾。

    リストラ代行会社に勤務する村上真介の今回の面接相手は…
    英会話スクールの講師、旅行代理店の営業マン、自動車整備士、老舗出版社のゴシップ誌記者。

    自分は今の会社で働くべきなのか?
    この仕事が好きだったらどこでも良いのか?
    本当は何の仕事がしたいのか?
    どうやって生きていくのが「自分らしさ」なのだろう?

    そうやって、煩悶を繰り返しながらギリギリで働いている彼らの本音と向き合ううちに、真介自身の気持ちにも変化が…!!

    仕事の意味、生き方を考えさせてくれるシリーズ!
    この作品が今までの作品の中で一番好きだった!

    も種々様々。
    デパートガールに生保社員、サラ金勤めのイケメンなど…

    色んな仕事があって、その中でも色んな働き方をしている人がいる。
    仕事を離れたら純愛をしていたり、勉強していたり、ゲームしていたり。

    せかせか毎日働いている自分。
    このままでいいのか?と思っている自分。

    そんな自分に元気をくれる作品。

  • 2作目が今ひとつだったので、不安だったが少し持ち直した感じ。車の話は、僕にはマニアック過ぎで分からないが、分かる人にはたまらないのでは。

  • このシリーズは大好き。

    主人公がリストラ請負人だけど、人としての感情をもっていて、その部分が共感できる。

    カーディーラーで働くエンジニアの物語があるけど、いい話で胸が熱くなった。一所懸命、仕事に向かう姿勢はかっこいいと感じた。

    また、しんどい時に読みたいかな。

  • リストラ請負人の話なのに、読後感がさわやかなシリーズ。
    ややトーンダウンしたものの、今回も面白かった。
    特に「みんなの力」と「張り込み姫」が好き。
    宅間の人柄が魅力的だったし、会社に不平を言わない、姫もすがすがしかった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/3-dc88.html

  • 垣根涼介のリストラシリーズ第3弾!

    どこか根無し草のような高学歴女。
    能力はあるのに出し切らない男。
    こだわりが協力者を集め助けられる男。
    希望とは違うところでやりがいを見つけた女。

    “仕事”の定義は一人一人違い、その定義における欲求を
    満たしていれば働き甲斐を感じられるし、働いていられる。
    自分にとって仕事とは何か、そんなことを考えながら読みました。

  • 仕事について客観的に正確につかめるのは、その仕事を辞めるかを考えた時かもしれないなと思った。

  • 業績の悪い企業のリストラ、つまりは社員の肩たたきを代行する会社、日本ヒューマンリアクトのエース社員、真介のリストラ面接で、人生の岐路に立たされる、それぞれの章の主人公の、葛藤や決断を通じて、様々な仕事人の、仕事や生き方を真摯にリストラクチャーする「君たちに明日はない」シリーズ第三弾。

    どの主人公にも、決断にも、リアルさがあって、共感したり、へーって思ったり。そして、ちゃんと希望がある。赤の他人という目線でいろいろな職業の人たちを分析しているから、面白いんだろうなぁ。

    しかし、これを読むと、自分がいかになぁなぁで仕事を続けているかが浮き彫りになってしまって、ちょっとへこんで、自分の進退を真剣に考えてしまうな。というか、極楽とんぼみたいに見えて、情けがあって、真摯な面接官に、自己分析してもらえた上での、なかなかの退職条件。むしろこんな機会あったらラッキーだよなぁ。しかし真介、機密漏らしすぎじゃないのか。

  • 今年に入ってから、大学院でもう一度勉強しますと、合格通知を持って突然明るく退職を願い出て来た入社4年目の若い奴や、海外出向の内示を然したる理由もなく拒否して挙句に転職する10年選手や、今までの私の経験からすると考えられないようなことが次々と起こり、かなり参った。
    今の若い人の仕事に対する考え方というのはこういうものなんだろうか。だとすれば、もはや老兵は早く去りたい気分です…。
    読みながらそんなことが頭に浮かぶ。リストラ請負人・村上真介が主人公の「君たちに明日はない」シリーズの第3作。
    会社から梯子を外された戸惑いと今後の生活への不安に生まれて初めてと言っていい人生の修羅場が始まり、そこをそれぞれの生き様の中でどう収めていくかの中のドラマに共感もし、自分の仕事に対する振り返りもあったりして結構好きなシリーズで、今度も出るのを待ってた。
    英会話学校の講師、旅行代理店の営業、カーディーラーの修理工と、これまでを上回る、そこからクレームが来ないのか心配してしまう程の悲惨な業界が描かれる割には、描かれる人たちは今の会社や仕事にしがみつくでもなく、恬淡として真介との面接に臨む。
    ある意味それぞれ腕に覚えがあり、悲惨な会社の状況に疲れ果てていることもありで、これを契機に、なりたい自分ありたい自分の道へと進む。
    普通はそこまで強くはなく、だからこそ、修羅場の面白さがあった訳で、今回はそういう意味での面白みには欠けるものの、初めて真介が面談で逆に押し込まれ、なりたい自分を持ちそれに向かって進んでいる人間の強さを見、本当はこうありたいとも思うよね。
    最後の写真週刊誌の記者になって、入社後間もなく何も考えずに走りに走ってきた彼女だけは、そこまでのビジョンもなく、これを機に漸く自分のやりたいことを考え抜いて次の道を選択する。
    深く仕事と自分について突き詰める彼女に向かい、ここで吐露される真介の仕事、と言うよりも人生に対する省察、曰く『次善の選択の集積が、結果として自分のそれからの人生を形作っていく。後悔はあっても、納得は出来る』には深く同感。
    そう思うと冒頭の彼らも、私からするとサラリーマンとしての覚悟というものが欠けているようには思うのだけれど、彼らなりに自分の人生を考えている訳だとは思い、去る者は追わずで送り出してやるよ。
    ただ私は、自分の仕事の中で、社員はなりたい自分と世の中で通用するスキルといつでも他所へ飛び出してやる気概を持つ社員に育て、会社はしかしそういう社員が定年まで勤め上げる会社を作りたいと思ってやってきたもんでねぇ、平気で辞めて行く人を見るとやっぱり切ないよ…。

全179件中 1 - 10件を表示

垣根涼介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)に関連するまとめ

張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)の単行本

張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)のKindle版

ツイートする