張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)

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著者 : 垣根涼介
  • 新潮社 (2012年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101329758

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張り込み姫―君たちに明日はない〈3〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 短編集。
    「みんなの力」感想
    この本の中で一番すきな作品だ。
    読んでいて、「この星には愛されるという勝ち方もある」という某CMを思い出した。
    好きでたまらないことを、仕事に出来るひとは幸せだろう。
    でも、好きだからこそ、こだわりもある。
    仕事にしてしまったことで、曲げなくてはいけないことや辛い思いをすることもある。
    大好きなことなのに、大好きだからこそ苦しい。
    矛盾しているけれど、きっと現実はそんなもの。
    厳しい現実をちゃんとわかったうえで、大好きな気持ちを大切にしたまま、大好きなことを仕事にできる幸せ。
    だからこその心からの「ありがとう」。
    とてもあたたかな「ありがとう」だ。

  • 久々垣根涼介。「君たちに明日はない」の3冊目。なんだか甘ったれた内容。そもそもどの企業も退職金が出るような優良企業なわけで、現実の失業の困難さには程遠いよなあ、と3冊目にしてシラけながら読んだ。クルマの話が書きたかっただけじゃねえの?

  • 『君たちに明日はない』 シリーズ第2弾。

    リストラ代行会社に勤務する村上真介の今回の面接相手は…
    英会話スクールの講師、旅行代理店の営業マン、自動車整備士、老舗出版社のゴシップ誌記者。

    自分は今の会社で働くべきなのか?
    この仕事が好きだったらどこでも良いのか?
    本当は何の仕事がしたいのか?
    どうやって生きていくのが「自分らしさ」なのだろう?

    そうやって、煩悶を繰り返しながらギリギリで働いている彼らの本音と向き合ううちに、真介自身の気持ちにも変化が…!!

    仕事の意味、生き方を考えさせてくれるシリーズ!
    この作品が今までの作品の中で一番好きだった!

    も種々様々。
    デパートガールに生保社員、サラ金勤めのイケメンなど…

    色んな仕事があって、その中でも色んな働き方をしている人がいる。
    仕事を離れたら純愛をしていたり、勉強していたり、ゲームしていたり。

    せかせか毎日働いている自分。
    このままでいいのか?と思っている自分。

    そんな自分に元気をくれる作品。

  • 2作目が今ひとつだったので、不安だったが少し持ち直した感じ。車の話は、僕にはマニアック過ぎで分からないが、分かる人にはたまらないのでは。

  • このシリーズは大好き。

    主人公がリストラ請負人だけど、人としての感情をもっていて、その部分が共感できる。

    カーディーラーで働くエンジニアの物語があるけど、いい話で胸が熱くなった。一所懸命、仕事に向かう姿勢はかっこいいと感じた。

    また、しんどい時に読みたいかな。

  • リストラ請負人の話なのに、読後感がさわやかなシリーズ。
    ややトーンダウンしたものの、今回も面白かった。
    特に「みんなの力」と「張り込み姫」が好き。
    宅間の人柄が魅力的だったし、会社に不平を言わない、姫もすがすがしかった。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/3-dc88.html

  • 垣根涼介のリストラシリーズ第3弾!

    どこか根無し草のような高学歴女。
    能力はあるのに出し切らない男。
    こだわりが協力者を集め助けられる男。
    希望とは違うところでやりがいを見つけた女。

    “仕事”の定義は一人一人違い、その定義における欲求を
    満たしていれば働き甲斐を感じられるし、働いていられる。
    自分にとって仕事とは何か、そんなことを考えながら読みました。

  • 仕事について客観的に正確につかめるのは、その仕事を辞めるかを考えた時かもしれないなと思った。

  • 業績の悪い企業のリストラ、つまりは社員の肩たたきを代行する会社、日本ヒューマンリアクトのエース社員、真介のリストラ面接で、人生の岐路に立たされる、それぞれの章の主人公の、葛藤や決断を通じて、様々な仕事人の、仕事や生き方を真摯にリストラクチャーする「君たちに明日はない」シリーズ第三弾。

    どの主人公にも、決断にも、リアルさがあって、共感したり、へーって思ったり。そして、ちゃんと希望がある。赤の他人という目線でいろいろな職業の人たちを分析しているから、面白いんだろうなぁ。

    しかし、これを読むと、自分がいかになぁなぁで仕事を続けているかが浮き彫りになってしまって、ちょっとへこんで、自分の進退を真剣に考えてしまうな。というか、極楽とんぼみたいに見えて、情けがあって、真摯な面接官に、自己分析してもらえた上での、なかなかの退職条件。むしろこんな機会あったらラッキーだよなぁ。しかし真介、機密漏らしすぎじゃないのか。

  • 今年に入ってから、大学院でもう一度勉強しますと、合格通知を持って突然明るく退職を願い出て来た入社4年目の若い奴や、海外出向の内示を然したる理由もなく拒否して挙句に転職する10年選手や、今までの私の経験からすると考えられないようなことが次々と起こり、かなり参った。
    今の若い人の仕事に対する考え方というのはこういうものなんだろうか。だとすれば、もはや老兵は早く去りたい気分です…。
    読みながらそんなことが頭に浮かぶ。リストラ請負人・村上真介が主人公の「君たちに明日はない」シリーズの第3作。
    会社から梯子を外された戸惑いと今後の生活への不安に生まれて初めてと言っていい人生の修羅場が始まり、そこをそれぞれの生き様の中でどう収めていくかの中のドラマに共感もし、自分の仕事に対する振り返りもあったりして結構好きなシリーズで、今度も出るのを待ってた。
    英会話学校の講師、旅行代理店の営業、カーディーラーの修理工と、これまでを上回る、そこからクレームが来ないのか心配してしまう程の悲惨な業界が描かれる割には、描かれる人たちは今の会社や仕事にしがみつくでもなく、恬淡として真介との面接に臨む。
    ある意味それぞれ腕に覚えがあり、悲惨な会社の状況に疲れ果てていることもありで、これを契機に、なりたい自分ありたい自分の道へと進む。
    普通はそこまで強くはなく、だからこそ、修羅場の面白さがあった訳で、今回はそういう意味での面白みには欠けるものの、初めて真介が面談で逆に押し込まれ、なりたい自分を持ちそれに向かって進んでいる人間の強さを見、本当はこうありたいとも思うよね。
    最後の写真週刊誌の記者になって、入社後間もなく何も考えずに走りに走ってきた彼女だけは、そこまでのビジョンもなく、これを機に漸く自分のやりたいことを考え抜いて次の道を選択する。
    深く仕事と自分について突き詰める彼女に向かい、ここで吐露される真介の仕事、と言うよりも人生に対する省察、曰く『次善の選択の集積が、結果として自分のそれからの人生を形作っていく。後悔はあっても、納得は出来る』には深く同感。
    そう思うと冒頭の彼らも、私からするとサラリーマンとしての覚悟というものが欠けているようには思うのだけれど、彼らなりに自分の人生を考えている訳だとは思い、去る者は追わずで送り出してやるよ。
    ただ私は、自分の仕事の中で、社員はなりたい自分と世の中で通用するスキルといつでも他所へ飛び出してやる気概を持つ社員に育て、会社はしかしそういう社員が定年まで勤め上げる会社を作りたいと思ってやってきたもんでねぇ、平気で辞めて行く人を見るとやっぱり切ないよ…。

  • 「君たちに明日はない」シリーズ3作目

    本作は、主人公のバックグラウンドに寄った内容。
    ベースは1話完結でさくさくと読了。

    結局、表題作の"張り込み姫”がやっぱり1番よかったか

  • リストラ面接官 村上真介を主人公としたシリーズの3巻目の本作は、4編の短編で構成されてましたが、今回は、それぞれの短編で登場するリストラ候補者たちが、リストラという局面に立たされ今後の人生を見つめ直す葛藤の姿が良かったです!
    次は4巻目いきます!

  • 4つのエピソードのうち、ファイル2「やどかりの人生」は意外な結末で気に入った。ファイル3「みんなの力」は…車の説明が長くて飛ばし読みしてしまった。良い話だったが、結末が読めてしまったし。このシリーズ、安定感はあるのだけど…。

  • 相変わらずストーリー展開が面白い。

  • 日常に連なった事実の中にある、真実。たぶんそれは、石ころのようにさりげなく道端に転がっている。p.386

  • 作者の過去作でも出てくるクルマとかバイクへの男らしいメカ感が好きで、君たちに明日はないシリーズ3作目で出てきた車のメカニックの話「みんなの力」は、グッときた。作者も「男の子」なのだなと。

  • 君たちに明日はないシリーズの3作目。面白いですがこれといって盛り上がりなく安定してややマンネリ。4作目では主人公と彼女との話が中心になることを望みます。表題の張り込み姫よりも自動車整備士の話のほうが感動して良かったです。

  • 英会話、旅行代理店、自動車整備士、写真週刊誌。
    リストラの糸口から業界を覗き、その人生の一端を覗き見るこのシリーズけっこう好き。
    主役はいつも結構できる人たちで、クセのある職業観にひきこまれる。
    特に自動車メカニックの仕事ぶりが楽しい。
    真介と陽子はどうなるのかなあ。

  • 面白いけど、それだけ。

  • 久しぶりに読んだシリーズ第三作。「働く」ことの意味について考えさせられます。自動車については詳しくありませんが。

  • p337
    高学歴=優秀な人間とは限らない。学歴で証明できるのは、極限すれば、迅速な事務処理能力と、答えの確定した事象への理解力、全般的な知識及び一般教養の高さに過ぎない。
    大事な局面に立った時の判断力、ファジーな問題に対する洞察力、そして自らの進退を賭けたときの決断力は、学歴とは自ずと別の、個々人本来のポテンシャルや気質に負うところが大きい。
    しかし理解力が高いというのはやり易い。使う側にしてみれば

    これは、中々真実をついている。

    真実それは、石ころのように道端に転がっている

  • 俺たちに明日はないシリーズ第3段。
    ヒューマンリアクトというリストラ請け負い会社で働く、35才の村上真介が主人公である。

    真介がひとつのストーリーごとに依頼のあった企業のリストラ面接を実施する。
    真介とそのリストラ対象者と交互に話をつなげていく。

    今回のではメカニックの宅間が出てきた、みんなの力が個人的に感動した。
    仕事をする人ならば、誰しもこういうことは考えたことがあると思う。

    なにごとも一生懸命取り組む。

  • 君たちに明日はないシリーズは、人生について、仕事について深く考えさせられます。
    主人公も登場人物も魅力的です。
    ただ、女性の描写(特に芹沢の考えていること)がん?と思うことがあります。男性の作者だからでしょうか?

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