インテリジェンス人間論 (新潮文庫)

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著者 : 佐藤優
  • 新潮社 (2010年10月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101331737

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インテリジェンス人間論 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 神学の話は難しい。
    佐藤さんは、やっぱり小泉さんのことが嫌いなんだな~(^^;

  • 佐藤優氏が外交官現役時代に会合の席で口頭で話していた「物語」を活字にしてみた本。森元首相や鈴木宗男氏、プーチンの登場する北方領土交渉の舞台裏の話も読めて面白いです。
    群馬出身の私としては、「第三章 小渕恵三の”招き猫”」が一番関心をもって読みました。ブッチホンや「人柄の小渕」として一般の人々の記憶にはあるかと思いますが、陸軍中野学校を出た叔父さんに薫陶受け、インテリジェンスの感覚が卓越していたという話は意外でした。

  • 文体が好みと合わないので、あまり読まない佐藤優だけど、とりあえず代表作何冊かは読んでおくかと。

  • 尊敬する作家の米原万里氏関連の読み物で著者について知った。
    著者に対しての批判意見もよく見かけるが、私は著者の物事を分析する視点が好きだ。
    私は政治関係の話題は疎いため、ピンと来ない話もあったが、ある一人の政治家の世間イメージと著者が語る人物像が全然違うことに驚いた。
    逮捕される政治家にも、理想とする国家状態があることに気づいた。私は、逮捕されてしまえば政治家といえども犯罪者である、という目でしか見ていなかったのだ。
    これからも著者に注目していきたい。

  • 元外交官で、キリスト教神学やマルクス主義に造詣の深い著者による、人物論集です。

    著者が深く関わった鈴木宗男氏をはじめ、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗らの歴代総理大臣、さらにロシアの要人たち、さらに、ラスプーチンやゾルゲ、有末精三といった、過去のインテリジェンスに関わった人たちの人物像が分析されています。

    そのほか、カール・バルト、ティリッヒ、蓑田胸喜といった思想家たちの紹介もありますが、基本的には、政治家たちの駆け引きの現場レポートのような内容になっています。個人的には、キリスト教神学、マルクス主義、ナショナリズムを三位一体として捉える著者の思想の方に関心があったので、少しもの足りないという気がしました。

  • 外交も政治も人間が動かしていることを実感。

  • 【本の内容】
    権力者はだから面白い。

    外務省在籍時代に間近で接した、歴代総理やロシア首悩の意外な素顔、さらには誰もが知る歴史上の人物の精神にひそむ生々しい野心と欲望に、インテリジェンスの視点から切り込んだ異色の人物論集。

    国際政治の最前線で、外交の武器となる人間観察力を磨いた著者ならではの、ディープな知見と圧倒的な筆力で驚くべき、でも愛すべき権力者の真実の姿を炙り出す。

    [ 目次 ]
    鈴木宗男の哀しみ
    橋本龍太郎と日露外交
    私が見た「人間・橋本龍太郎」
    小渕恵三の“招き猫”
    新キングメーカー「森喜朗」秘話
    死神プーチンの仮面を剥げ
    プーチン後継争いに見る凄まじき「男の嫉妬」
    日露対抗「権力と男の物語」
    「異能の論客」蓑田胸喜の生涯
    怪僧ラスプーチンとロシアン・セックス〔ほか〕

    [ POP ]
    インテリジェンスとは行間を読み取る知的営為のことでもあり、著者は「私にはその適性があると思う」。

    外交官、被告人として、出会った人や事態を記す。

    北方領土交渉の推移などホットな話題も。

    出典、人物索引など資料への態度もプロらしい。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • インテリジェンスとは本来「死んだ文章」を読み込み、行間を読む、というところに語源がある、と。多彩な人間関係を持つことも現代におけるインテリジェンスには必要ではあるけれど、本来は、膨大な資料を精読し、相手の意思、意向を間違いなく「読み取る」ことに本質がある。この本は著者が密接な関係を持った鈴木宗男氏なども登場するが、資料でしか確認できない人も多数登場する。(その最たるものがイエスキリスト…)膨大な労力と学習をの上に揺るがない視点を築き、その視点をもっていろいろな事象や人物の本質に迫っていく。今の日本の政界、外務省に佐藤氏のような器を持った人がいるのだろうか。北海道民としては北方領土返還交渉の経緯に触れられるのがうれしい。道民必読。

  • 主に政治家たちの為人に触れた、ゴシップ記事さながらの人物論である。インテリジェンスとは、隠された情報を掴み取る所作だと、筆者は言う。その下りでは、媒体をテキストであることが本来的だとするが、実際には、出会った人間の一挙手一投足、表情の変化からも、隠された情報やシグナルを掴む技術が求められる。そこに、強い感受性や予備知識が必要となる。本著は、そんな必要スキルを身に付けた佐藤優の見た、歴代政治家たちの人物評なのである。

    情報をどう活かすか。どんな目的に用いるか。では、目的はどのように設定するか。手放しに上位方針に従うのか。上位方針を疑うのか。方針を疑ってまで、私的に設定すべき本源は何か。それは、価値である。

    本著の文庫版あとがきに、心に突き刺さる一文がある。ー母にとって、生涯たいせつな価値があった。キリスト教信仰と反戦平和である。

    組織の論理により排除され、自らの内在的論理に依拠した活動にシフトした佐藤優。彼にとっても、現在の精力的な執筆活動は、自ら設定した価値を追求する行為なのだろう。ただ、食べていくために売文が必要ということでもあるまい。まして、外務省への復讐などは、既に目的からは外れているのではないだろうか。日本国民を啓蒙し、一体どこへ連れていくつもりか。我々は、彼のシグナルを掴み取らなければ、ならない。盲目的に追従しないために。

  • 国家のトップとなる政治家はいずれもすぐれたインテリジェンス能力を持っている。
    変化がないというのも重要な情報というのはまさにインテリジェンスのプロの発想。
    マフィアは様々な抗争を行うが、国家との正面対決だけは避ける。それは国家が最大の合法的暴力措置でそれと戦った場合の痛手が大きい。

  • 「国家の罠」「自壊する帝国」と重なる部分があるとは言え、面白かった。

    それにしても、これだけ優秀な人間(経産省の古賀氏もそうたが)が、はみでてしまう官僚の世界とは、一体何なんだろう。
    本当に日本の未来が心配になる。

    ご本人はイヤだろうが、何らかの形で、仕事に復帰する事はできないのだろうか、そして、再び日本の為に働いてもらいたいなんて事を真剣に考えてしまった。

  • 涙あり、笑いありの1冊であった。
    宗教絡みの部分は難解だったが、自分の知らないことを知ることができた。
    金日成のレシピが、面白かった!
    『鈴木宗男の哀しみ』と『ラスプーチン、南朝の里を訪ねる』が涙を誘った。
    『国家の罠』の中の収監されていた時のハンストをした時の思いが、鈴木宗男の哀しみにあらわれていると思う。
    読んで良かった!!

  • 橋本総理と鈴木宗男とのやりとりチョーウケる。

  • マフィアの技法→一見、喧嘩好きのように見えても一番強い者とは絶対に諍いを起こさないと処世術のこと。マフィアは様々な抗争を行うが国家との正面対決は避ける。

  • 雑多な内容を詰め込んだ,パッチワークのような本.
    筆者の他の本と重複したエピソードもあり,あえて読む必要もなかった.
    どの人だけでも,一冊本が書けるのだから,もっと深堀してほしい.

  • 佐藤氏が直接知り得た人物については、詳細かつ一般のイメージ(マスコミから一方的に植え付けられた)とのギャップがあり興味深く読めた。エリツィン、プーチンあたりは読み物として、最高だね。ロシア人のなまえが全然頭に入ってこないけどね。
    後半の人物たちに関しては、やはり生々しさがないのでかなり読み飛ばしてしまったよ。

  • 永田町の生々しい話題から、神学の話題まで、著者の幅広い知識・教養と、経験に裏打ちされた重厚かつ面白い本です。
    政治の基本書を読んでも全く予見しがたい今日の日本の政治状況はすでに「東洋の神秘」だと。読みながら大爆笑してしまった。。。
    私が特に惹かれたのはイエス・キリスト不良少年説です。なるほどね~、と思いました。
    ムネオ先生ですが随分イメージが違います。ちょっと美化されてるんじゃない?と思ってしまった。ただ、親しい人に見せる素顔は違うんだろうけど。

  • 世の中を多面的なモノの見方をする上で参考になった。

  • 特段読む理由がないと思われる。

  • 政界を少し垣間見れる作品かも。論調が難。

  • 今まで政治について触れている本って殆ど読んだ事なかったけれど、これは面白かった。
    知識が深くないから、著者の言っていることが、全て正しいかは分からないけど…他にもこの人が書いた本や、政治に触れている本もよみ、自分の考えがもてたらいいなぁ…

  • 新潮文庫の時系列で並べると『国家の罠』『自壊する帝国』の後に本書がくるのでそちらを先に読んでからの方が理解しやすい部分もあると思う。
    佐藤優さんが『新潮45』に連載したものに加筆訂正、またあらたに書き下ろしたものを収録したものなのでかなり文体が軽く、読みやすいものになっている。
    また時の権力者達の素顔が淡々と記されているが、僕達が新聞やテレビでは伺うことのできない場面の中での事ばかりなので非常に面白い一冊になっている。

  • インテリジェンスの視点から切り込んだ異色の人物論集です。濃ゆい筆者が本当に鋭いまなざしで濃ゆい人たちの意外な姿を映し出してくれています。特に橋本、小渕元総理の話は面白かったです。

    佐藤優さんによるディープな人間観察による人物評論です。書いている人間も濃ければ、取り上げられている人間たちも非常に濃ゆい方ばっかりで読んでいてげっぷが出るほどです。しかし、面白い。国際的な外交の駆け引きで培われた筆者の人間に対する冷徹なまなざしがその筆致によって如何なく炙り出されてくるようです。

    取り上げられている人たちを上げていくと、 福田康夫 安倍晋三 小泉純一郎 森喜朗 小渕恵三橋本龍太郎 鈴木宗男 田中眞紀子 村上正邦 米原真理 エリツィン プーチン ブルブリスセルゲイ・イワノフ ニャゾフ リトビネンコ ゾルゲ マタハリ ラスプーチン 後醍醐天皇 大川周明 蓑田胸喜 星飛雄馬 金日成 スターリン ヒトラー 有末精三 アドルノ ティリッヒ イスカリオテのユダ イエス・キリスト──。その他多数総勢150余名。というそうそうたる人間たちです。

    僕はロシアにはあまり詳しくはないのでエリツィンとプーチン。そしてラスプーチンぐらいしか理解できませんが日本の政治家、特に橋本龍太郎元総理や小渕恵三元総理の持つ苛烈までに激しい内面や鈴木宗男氏の北方領土返還にかける思いの強さ。果ては後醍醐天皇にまで思いをはせるというのは佐藤優さんにしかできない仕事でしょう。

    しかし、この本の元になった連載が掲載されていた雑誌はあの名物編集長・中瀬ゆかりが率いていた当時の「新潮45」だけあって「ロシア人のセックスは最低集に16回がノルマ」ですとか。イエス・キリストは幼少期のころにめちゃくちゃな不良少年だった話。金日正が残したといわれる秘伝のレシピにいたるまで、硬軟織り交ぜた多彩な筆致で僕らを最後まで楽しませてくれる本です。内容に大笑いをすることができて、知的な好奇心も満たすことができる。こういう本を書ける方は現在非常に少なくなっているので、そういった意味では名著であると、個人的には思っています。

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権力者はだから面白い。外務省在籍時代に間近で接した、歴代総理やロシア首悩の意外な素顔、さらには誰もが知る歴史上の人物の精神にひそむ生々しい野心と欲望に、インテリジェンスの視点から切り込んだ異色の人物論集。国際政治の最前線で、外交の武器となる人間観察力を磨いた著者ならではの、ディープな知見と圧倒的な筆力で驚くべき、でも愛すべき権力者の真実の姿を炙り出す。

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