いま生きる「資本論」 (新潮文庫)

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著者 : 佐藤優
  • 新潮社 (2017年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101331782

いま生きる「資本論」 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 宇野弘蔵学派のマル系の本で初めて読み通せたもの。いや勿論学者先生の書いた理論書ではないし、読み通せたといっても最後の方はちんぷんかんぷんだったが。初めて読み通せたというだけで自分は偉いと思うし、読み通せる本を作ってくれたというだけで著者は立派だと思う。
    与太話が多すぎて肝心の理論面にあまり紙面を割いていないのには並行する。理論面の記述が少ない分理論面の解説は雑になっていて、そのせいで難しく感じるのかもしれない。

  • 大変乱暴な気もしたが、著者なりの観点で、宇野弘蔵を援用しながら読み解いたマルクス『資本論』のエッセンスが読み取れる。 著者は、資本主義経済の基本原則をきちんと認識するためにはマルクスの視点によらざるを得ないと考えており、これと革命論は切り離している。

  • マルクスの「資本論」を読破することは私にはできませんが、どういうことが書かれいるのか、噛み砕いて説明してくれる本は読んでみたい。佐藤優さんの講話はそんな私でも読み進むことができました。受講生の優秀さにただただ驚くばかりです。

  • 資本論全体を理解することを目的とするよりは,それを解釈するためにどのような思考を経るべきかが記述される.元々講義と演習で展開された内容が文章化されたものなので,読んで理解できる内容ではない.受け手側としても,どのように資本論を生かすのか,その方法論の一端の理解が目的だったので,それは果たされた.

  • 資本主義社会は、競争の中に入ってしまうと、基本的に一人しか満足できない仕組みになっている。
    病んでいる社会の構造はどこから来ているのかと言えば、労働力が商品化されることによって、過剰に欲望を刺激する形で商品をどんどん購入させないと、この社会は成り立たなっている。
    資本主義の論理が皮膚感覚になるまで組み込まれないために、資本論は処方箋として今も生きていた。

  • マルクスの「資本論」から現代を読み解くというテーマ本。資本論は日本の幕末時代に書かれたものだが、佐藤氏の出色の解説でこの時代でも全く色あせていないのを実感できた。古典とはこのように読むものだということを学ばせてもらった。と同時になかなか素人が簡単に読み解けるものでもないなとも…。
    資本論を通して、今我々が置かれている資本主義上の危機的な状況とそれに対する考え方も解説されていて、今後生きて行く上での処方箋となっている。個人的にはちょっと悲壮感を持ちつつも、対応する覚悟をもらった。

  • 最初の一頁は声を出して読むことにします。

  • 難解な資本論を平易な文章で解説。分かりやすいし、面白く読める。が、それでも内容は難解。
    ただ、講義の出席者の課題レポートの内容もかなりレベルが高く、そんなレポートは自分には出せず、自分の知識の無さが身にしみた。

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いま生きる「資本論」 (新潮文庫)の作品紹介

ソビエト崩壊後、貨幣代わりに流通したマルボロから「一般的等価物」を語り、大使館にカジノ代をたかる外遊議員が提示したキックバックに「金貸し資本」のありようを見る。『資本論』の主要概念を、浩瀚な資料と自身の社会体験に沿わせ読み解きながら、人間と社会を規定する資本主義の本質に迫る白熱のレクチャー。過労死や薄給のリスクに日々晒される我々の人生と心を守る、知の処方箋。

いま生きる「資本論」 (新潮文庫)はこんな本です

いま生きる「資本論」 (新潮文庫)のKindle版

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