無名最強甲子園: 興南春夏連覇の秘密 (新潮文庫)

  • 23人登録
  • 3.77評価
    • (2)
    • (6)
    • (5)
    • (0)
    • (0)
  • 5レビュー
著者 : 中村計
  • 新潮社 (2016年2月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101332444

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

無名最強甲子園: 興南春夏連覇の秘密 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 夏の高校野球が始まり、沖縄の興南高校はとうぶん勝つだろうと本を開いた日に負けてしまってガクッ。

    2010年の選手たちと指導者をつぶさに追ったという触れ込みですが、当時の監督で現理事長の我喜屋優氏についての話といったほうがいいかも。四季があるとはいえない沖縄。四季を知る人に来てほしいと招かれた我喜屋監督。彼の言葉は時に耳が痛い。

    「なんくるないさ~」が、本来は「くじけずに正しい道を歩むべく努力すれば、いつか良い日が来るさ」という意味だと初めて知りました。準備せずしてどうとでもなるわけじゃない。高校野球好きな人はどうぞ。

  • 同著者による松井五連続敬遠事件の本が面白かったので、衝動買い。当時の興南高校の活躍そのものよりも、それを率いた監督我喜屋氏の野球人生と監督としての指導方針に着目した本だった。ユニークな練習方法などは、日本代表として現役時代に衝撃的な敗北を味わったキューバ代表の戦いぶりがベースになっているという話しは特に興味深かった。

  • 2010年の興南は最高だったな。
    我喜屋監督の基本を大切にする教えはとても素晴らしいと思う。派手さはないけど、まさに根のしっかりした木を育てるということ。

    小さなことがしっかりできているから、大きなことができる

    小さなことをおろそかにすると、肝心な時にミスをする

    というのはとくに共感できる。

  • 【2010年高校野球、春夏連覇を達成した沖縄県興南高校の活躍を我喜屋監督を中心に描いたノンフィクションの良著】
    中村計の高校野球を描いた作品が面白い。「甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実」も「佐賀北の夏 甲子園史上最大の逆転劇」も素晴らしかった。
    そんな筆者の文庫書下ろしの新作、さっそく手に取ってみた。
    沖縄県の高校野球を語る場合、沖縄問題が必ず出てくる。日本返還前の沖縄県勢の活躍、せっかく持ち帰った甲子園の土も防疫上の理由から廃棄される。そんな中、沖縄県にとって悲願の甲子園。春の優勝こそあったが春夏連覇まで達成するとは。
    そんな興南高校の活躍の秘密が本書には詰まっている。沖縄県独特の「なんくるないさー」を「なんくるある!」と否定し、規制概念にとらわれないトレーニングを行う我喜屋監督。我喜屋監督も興南高校の出身。卒業後社会人野球の大昭和製紙白老で活躍、監督も務め全国優勝。沖縄から北海道へ野球職人に生きる道。
    印象に残ったのは、野球の技術以前に生活態度が基本というとこと。日常生活で気が付かない、注意力がない人は試合でもポカをするという。
     
    箱根駅伝の青山学院原監督にも共通していえることだが、選手に迎合するだけでは駄目で、しっかりとした日常生活と自分で考えさせることが必要なようである。
    競技は違えども共通点があるところは大変興味深い。
     
    興南ナインのその後、エース島袋は中大で調子を落とすがソフトバンクに、ショート大城は立大からオリックス。高校卒業し即プロ入りはいないが、今後の活躍に期待したい。
    楽しい1冊でした。

  • 2010年に春夏連覇を達成した沖縄県興南高校の野球部に密着したノンフィクション。過去に春夏連覇を達成したチームは直近の大阪桐蔭も含めて7チーム。その中で唯一2010年の興南だけが「高卒、即プロ」となった選手がいなかったチームなのです。前横浜高校監督の渡辺元智氏が「個々の力は松坂や清原、桑田が上でも総合力は(2010年の)興南が過去最高」と評価するほどチームの選手全員のレベルが高かった事を物語っています。このチームを指導したのが就任5年目であった我喜屋優氏です。
    我喜屋氏の指導の様子、選手達との日々のコミュニケーションの様子などを丹念に取材し、なぜこのチームが育っていったのかという疑問に答えていきます。
    我喜屋氏は「日常生活の小さな決まり事をしっかり守れない子は試合でミスをする」、「勝負事である以上、相手が何かかを仕掛けてくるという事を感じ取る第六感が大事」という方針のもと、生活態度から細かく選手に目を配り、選手が五感を研ぎ澄ます事を求めます。しかし選手を管理するのではなく、大人扱いもする。その一種の手綱さばきや、考え方など野球に興味がなくても「人を育てる」事について示唆に富んだ内容の本です。勿論、野球好きの人なら一層楽しめます。

全5件中 1 - 5件を表示

無名最強甲子園: 興南春夏連覇の秘密 (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

無名最強甲子園: 興南春夏連覇の秘密 (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

無名最強甲子園: 興南春夏連覇の秘密 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

無名最強甲子園: 興南春夏連覇の秘密 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

無名最強甲子園: 興南春夏連覇の秘密 (新潮文庫)の作品紹介

スター選手のいない無名チームは、なぜ甲子園春夏連覇を成し得たのか。鷹揚な沖縄人気質に、徹底した規律指導と実戦主義を融合させた興南野球の登場は、あらゆる難局を完璧かつ淡々と勝利に置き換える「静の野球」として全国の指導者を瞠目させた。いまなお異次元の強さが語り継がれる2010年の興南高校の選手達と指導者双方をつぶさに追い、その神髄に迫る傑作ノンフィクション。

無名最強甲子園: 興南春夏連覇の秘密 (新潮文庫)はこんな本です

無名最強甲子園: 興南春夏連覇の秘密 (新潮文庫)のKindle版

ツイートする