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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101333021
感想・レビュー・書評
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屋久島の縄文杉や、白山のブナ林を訪ね歩きながら、ひとと自然とのかかわりについての著者の考えが語られている本です。
ひとと自然とのかかわり方にも文化的な蓄積があり、それを離れて生の自然に触れるということはできません。このように述べると、日本の古典文学におけるひとと自然とのかかわりのことが考えられますが、本書では主として近代以降のひとと自然とのかかわり方のなかに文化的な厚みを見ようとする試みがなされているように感じました。
そうした試みは、古典文学とは異なり、いまだわれわれの共有財産と呼べるほどの十分な蓄積があるわけではないのですが、なんといってもそれらは現代を生きるわれわれのすぐ足元を支えている文化であり、そのうちにいまだわれわれ自身も気づいていない豊饒な可能性を見いだそうとする著者の試みの重要性は否定できないのではないでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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