マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)

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著者 : 海堂尊
  • 新潮社 (2013年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101333120

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マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 『ジーン・ワルツ』を、もう一つの視点からみた物語。

    アチラをどこか冷めた寒色の物語とすれば、
    こちらは太陽のような光に彩られた暖色の物語、でしょうか。

    「生命」を作る、「生命」を育む、、そして産む。
    母と呼ばれるのは果たして、誰になるのでしょう。

    題材は同じであるにもかかわらず、人が違えば変わるものですね。
    たとえ母と娘と言う、血のつながりのある親子であっても。。

    『医学のたまご』とも仄かにつながっていて、ラストはなかなかに味があります。

  • 最初は代理母と言う題材なので、読みづらくなかなかページをめくる事が出来なかったのに、三分の二程読み進めると
    サクサクと読み進めれた作品でした。

  • ジーンワルツは娘の理恵の話だが、これは理恵の母親であるみどりの話。
    相変わらずユミが覚醒している。
    みどりみたいな可愛くて優しいお母さんに憧れる。

  • ジーンワルツの裏側ってことですが、なんだかね…。
    作者が柄にもなく文学的表現を駆使して美しい文章に挑戦してみたところ、失敗してただ読みにくい文になっちゃったような感じ。
    話の中身もなんだか薄いし、海堂さんの作品のなかでは、一番面白くなかったかな。

  • 代理出産というとても重いテーマにしては、軽く処理をし過ぎてしまった印象。
    医療現場が抱える課題や矛盾に真正面から挑むところが海堂氏の特長であるはずなのに。。

  • ジーン・ワルツ読了後の期間が長く、常に復習する感じで本書を読む。マリアクリニックに集う訳あり妊婦の中でも山咲みどりは際だって異常な存在だった。代理母問題を作中人物に語らせるのは海堂ワールドの常套手段。終盤、妊婦達が同時に産気づき、その対応に出た三枝院長のシーンに何故だか目頭が熱くなった。出産直後のみどりやユミが問題解決のために活躍する場面に「帝王切開後や通常分娩後の痛みはどうしたの?」という違和感あり。それとは別に、ジーン・ワルツを再読しようと思った。

  • ジーン・ワルツもうひとつの物語。

  • どんなに医療技術が進歩したとしても、触れてはならない聖域があるのかもしれない。
    母として、父として、子どもに果たさなければならない責任とは何なのか?
    生めば親になるのか。育てていく過程で親になっていくのか。
    みどりの選択が正しかったのかどうかはわからない。
    ただ、理恵はきっと、以前とは少しだけ違う人間に成長しているような気がする。
    理恵なりに良い母親になるような気も・・・。
    現在、代理母の法的問題はどうなっているのだろう。
    自分に関係のないことは、たぶん報道されていても目に止まらない。
    不妊治療の問題も含めて、きちんとした話し合いはされているのだろうか?

  • バチスタをよんでから海堂作品のファンになり、いろいろ読ませてもらってます。
    「代理母」に焦点をあてた作品でした。
    う~ん。。なかなか難しい。読むことはさくっと読めましたが、この作品の中にあるテーマみたいなものを、どう考えたらいいのか。
    自分には関係ない世界だと言ってしまえばそれまでだけど、医学の進歩はまさに「神の領域」に届いてしまっていることを改めて実感しました。
    医学の進歩がほんとに困った人の希望になることを切に望みます。

  • 実の母親に代理出産をさせるとは⁈
    夫婦とは、親子とは?母親とは?
    深刻ですごく悩ましい内容なのに、サクッと話しが進んでいくのに違和感があったが、まぁフィクションとして面白かった。

  • 「ジーン・ワルツ」のスピンオフ作品です。
    母・娘の関係性、夫婦のあり方、そして妊娠・出産への向き合い方などなど、とても考えさせられる一冊でした。

    「神の領域」をある程度操ることが可能となった現代の医療技術は、ほんとうに素晴らしいことだと思います。
    けれどもそこにひとが持ちうる傲慢さが顕れてしまうと、今度は数式や経験値では割り切れない軋轢が生じてしまう。

    「天からの預かり物は天に返してもいいの」

    みどりのことばが印象的でした。

  • ジーン・ワルツでは省略されていた、理恵とみどりの母娘のやりとり及びみどり視線でのお話。 
    ここでのメインは双子を分け合うことになった経緯かな。 
    最初はただ単に二人いるから一人ずつっていう単純な話かと思ったら、そこに至るまでにえらい複雑な思考回路があったみたいで、何をそんな難しく考えているのかと呆れてしまった。 
    世の中ってほんと不自由ですね。もっと自由になにものにも囚われずに生きたいものです。

  • 産婦人科医師に育ち理恵の子供を代理母とした。訳のわからん娘。夫と不倫相手の受精卵を戻す。医学的にもおかしい。55さいの母親が双子をすんなりお腹の中で育てられない。しかも、4人同時に出産!!ばかか。

  • ジーンワルツのスピンオフ作品。ジーンワルツと並行して進んで行くストーリーだが、主役は、年配の女性みどり。タイトル「聖母みどり」を「マドンナ・ヴェルデ」としたところにセンスを感じる。

  • 代理出産した母・みどり側からの『ジーン・ワルツ』の裏版。

    理恵とその夫の考え方には理解に苦しむ。
    生命って本当に尊いものだと感じた。

    『ジーン・ワルツ』読んでおいたほうがいい。

  • 2016.1.6 ~ 11 読了
     「ジーン・ワルツ」の裏側ストーリーで代理母の視点で物語が展開する。

  • 『ジーン・ワルツ』の内容を今ひとつ思い出せないので感想を述べる資格も無いと思われるのですが、敢えて一言、「あんまり面白くないし不愉快」。
    生命科学的な観点は当然ながら、人間にとっての自己出自に関する認識の不確実さ等深い命題が潜んでいる題材をエンターテイメントとして仕上げようとした作家の試みは評価しないといけないかと。
    それでも本作には「人間」がいないかと。みどりもユミも差し障りなきように配置されたキャラのような感じがして、逆に深刻さというか現実の厳しさを曖昧にし、軽さに終始している。
    率直に言って、このテーマをエンターテイメントにまで昇華させる力量がこの作家には備わっていないのではないかと少なくとも本作からはそう疑わざるを得ない感ありです。

  • 最後は丸く収まったのか・・・
    完全なハッピーエンディングではなく、色々なことが歯がゆく終わる感じは、現実的ではあるが。

    キャリアウーマンの流産、甘利の死産、丸山の秘められた恋etc.短い中に色んなことが散りばめられていた。

    何かが欠けている娘、理解し合っているというその夫。
    ただのヤンキーだと思ったら、意外と真理をつく優しいユミ。

    みどりの気持ちも分からなくもないが、私はやはり理恵のことが理解できる気がする。
    ある種冷めた人生観をもっていることもあり。
    理恵も全くのクール・ウィッチというわけではない。
    四人一斉にお産が始まってしまい、みどりが「理恵ちゃんはこんな大変な中頑張ってるのね」と呟いたところ、ちょっと泣けた。
    理恵も理恵なりに一生懸命なの。


    「娘に辛く当たる親なんていない」というみどりの言葉に対する「そんなこともない」というユミの言葉の裏にある影。

    ユミは両腕のない子供を一人でどう育てていくのか?
    みどりはシッターとしてずっと“かおる”を育ていくのか?双子たちの未来は?
    セント・マリアクリニックの今後は?
    理恵は子供のことを清川には言わないのか?

    続編が書けそうな。もっと知りたいことが盛りだくさん。


    曾根崎伸一郎が想像していた“あの”ステルス・曾根崎よりも人間らしく、意外だった。

  • ジーン・ワルツと間を開けないで読まないと。

  • ジーンワルツのもう一つの話。提供している問題点は、理解できるが、今ひとつ退屈なストーリーであった。

  • 子供にとっての親とは誰を指すのか?

    日本では許可されていない代理出産を、技術を有する産婦人科医が自らの親へ依頼する。
    自身では妊娠が不可能であり、借腹としての女性の存在。
    物理的に子供を腹に宿す女性、卵子を提供した遺伝上の母親としての女性。子供の取り扱い方の考えが異なる場合、子供の親たる権利はどちらへ帰属するのだろうか。

    上記に加え、戸籍上の母親、成育担当女性も親として考えられうる。
    技術が進歩すれば、母親候補は更に増えるのかもしれないが、現段階では4者かと。(父親の場合は借腹を外し、精子提供の男性、成育担当、戸籍上の男性の3者かと)
    個人的な考えでは、成人まで法的な親は戸籍上となり、その後は養子縁組なりで本人の意志により親を決める仕組みがあれば良いと思う。
    選択肢が増えるのは良いと思うが、その中で1つに決めなければいけない場面は往々にしてある。その際に决定指針を早急に整備し、更には少数ケースの場合は机上の空論を適宜修正できる法整備が必要と思われる。(完璧と思われる理論でも、技術の進歩によりこれまで考えられなかったケースが出てくるだろう)

    私の親は、だれ?

  • 2015/4/16~4/22

    美貌の産婦人科医・曾根崎理恵、人呼んで冷徹な魔女。彼女は母に問う。ママ、私の子どもを産んでくれない―?日本では許されぬ代理出産に悩む、母・山咲みどり。これは誰の子どもか。私が産むのは、子か、孫か。やがて明らかになる魔女の嘘は、母娘の関係を変化させ…。『ジーン・ワルツ』で語られなかった、もう一つの物語。新世紀のメディカル・エンターテインメント第2弾。

  • 美貌の産婦人科医・曾根崎理恵、人呼んで冷徹な魔女(クール・ウィッチ)。彼女は母に問うた。ママ、私の子どもを産んでくれない――? 日本では許されぬ代理出産に悩む、母・山咲みどり。これは誰の子どもか。私が産むのは、子か、孫か。やがて明らかになる魔女の嘘は、母娘の関係をも変化させ……。『ジーン・ワルツ』では語られなかった、もう一つの物語。新世紀のメディカル・エンターテインメント第2弾。

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マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)の作品紹介

美貌の産婦人科医・曾根崎理恵、人呼んで冷徹な魔女。彼女は母に問う。ママ、私の子どもを産んでくれない-?日本では許されぬ代理出産に悩む、母・山咲みどり。これは誰の子どもか。私が産むのは、子か、孫か。やがて明らかになる魔女の嘘は、母娘の関係を変化させ…。『ジーン・ワルツ』で語られなかった、もう一つの物語。新世紀のメディカル・エンターテインメント第2弾。

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