ランクA病院の愉悦 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101333144

感想・レビュー・書評

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  • 病院小説の短編集。表題の小説は最後に掲載されていますが、空想の話でありながらもなぜかいつかは起こり得るのではないかと思ってしまう話でした。ガンコロリンの話も災害の地に速水が派遣される話も、フィクションだけど今の日本の医療に関して考えさせられる話でした。

  • 海堂尊のお茶目なところを楽しんだ。長いものに巻かれながら、内部告発的な愉悦
    「診断ミスがあっても訴えません」とバリアを張って「貧乏人は死ね」
    能天気なお気楽ランクC海堂先生 頑張って!私はあなたのファンです

  • 短編オムニバス。いきなり白鳥室長らしき影がちらつき、東北地方を襲った大震災ではジェネラル速水が登場。そして、表題作となる短編では愚痴外来の名が出てくる。桜宮サーガファンとしては思わずニヤリ。あとがきで警鐘を鳴らす著者。ガンの特効薬が開発された「ガンコロリン」だが、地球を蝕むウイルスとなる人類は、やはり新たなガンという地球の特効薬で絶滅へと進むしかないのか? 医療に所得格差を設けた表題作も、あり得ない話ではないのだ。

  • 海堂尊の短編集。期待にたがわず医療系だが、ちょっと星新一のにおいのする話が多い。

  • 単行本「ガンコロリン」の改題で文庫化された短篇集。
    作者の他の作品とリンクしてる部分が多く、おおお!!!と思わず興奮しながら一気に読んでしまいました。

  • 将来の日本の医療の姿かもしれないと思うと,ぞっとするけれど,それをシニカルに描いているのでおもしろく読めた。「おまけのあとがき」にも共感。日本のワクチンとして書き続けてほしい作家さん。

  • 「単行本」『ガンコロリン』の再読。

著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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