ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇 (新潮文庫)

  • 60人登録
  • 3.77評価
    • (4)
    • (9)
    • (9)
    • (0)
    • (0)
  • 10レビュー
著者 : 太田和彦
  • 新潮社 (2001年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101333335

ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 16/07/29、ブックオフで購入。
    これで3冊揃った!

  • 立志篇~疾風編~望郷篇 夏の旅行にも大きな影響を与えた(笑)。たしかに旅先ので飲み屋のはしごは楽しい。

  • 「居酒屋選びは迷いはじめるときりがなく、小ぎれいな店は「高そう、コース料理じゃないか」、渋い店は「偏屈親父かも」、モダンだと「しゃらくさい」、ひっそりしてれば「入ると出にくいな」」(P16)
    「他県から酒造好適米を買うのでなく地元の米、地元の水、地元の技で作ってこそ真の郷土の地酒ではないでしょうか」(P66)
    「普通は精白七十パーセントで純米を名のれるが宮城は吟醸並の六十を基準とした。宮城酒の特徴は「やや辛口・とても淡麗」で、吟醸・純米などの高級酒が全生産の七割を占める。つまり日常的に大変水準の高い酒を飲んでいるのである」(P66)
    「さっぱりとした澤乃泉、夢幻、やわらかな栗駒山、シャープな萩の鶴、墨廼江、スッと後口の消えるわしが國と皆きれいな味で大変のみやすい」「宮城の酒は一ノ蔵、浦霞で半分を占めますが、他にもよい酒が沢山あります」(P67)
    「伊達小路、稲荷小路、狸小路、虎屋横町と、仙台には魅力的な飲み屋小路が多くどこも賑わっている」(P68)
    (源氏)「ここはもと、米の蔵だったんです」「それで床は石畳、柱の多い頑丈な造りなんだ。昭和五十三年の宮城県沖地震でも一升瓶ひとつ倒れなかったそうだ」(P68)
    (ラ・ドンナ)「鈴木せつ子さんはもと仙台で一世を風靡したクラブのママで、国分町の水商売三千店の最大著名人」「「あのせっちゃんが帰ってくるんだって」と噂はたちまち広がり、仙台財界有力者の音頭で常連だった名士が二百五十人も集まり励ます会が開かれ、朝日新聞の大きな記事にもなった」(P71)
    「理屈っぽい人間ほど騙しやすい」(P98)
    「好みわかってっから、と用意してくれたのは「アワビのワタと貝ベラのぽん酢」「温めたがぜみそ(ウニみそ)とサザエ刺身のあえたの」「アワビの肝を発酵させた塩辛」「アラの肝と胃袋を湯がいて冷まし、ぽん酢、一味、浅葱であえたの」」「相当酒飲みと思われたようだがこれはいい」(P132)
    「どちらの方ですか?」「?」「素人の注文じゃない」(P184)
    「やっぱり違いますね」「何が?」「居酒屋への入り方に隙がない」(P230)
    「日本各地にまだこういう古い居酒屋が残っているかもしれない。それがなくなるうちに見ておきたい。歳月を経てよく酒のしみたカウンターに座り、昔の人がしたように一杯やってみたい。そうしてこの放浪を始め、三年が過ぎた」(P251)
    「地震は大変だったでしょう」「方々から“がんばれ”の電話もらいましたが、これ以上どうがんばるんだと、正直抵抗感じたりしました。でも日本語にはほかに言葉がないんだと言いきかせてね」(P258-)
    「店がよければ酒はうまいのだ」(P265)
    (解説)「心ある人はそういう僕の飲み方を見てひと言、「バカである」と言った。「野蛮である」とも言った。「幼稚だ」とののしった奴もいた。何を言われようと構わない」(P278)
    (解説)「バカ酒呑み仲間の酒盛りの席で、そのようにひと口ひと口酒を味わって静かに飲んでいる男というものを僕は初めて見た」「酒がそこにあるからとにかく喉の中にぶっこめ、飲んだらすぐ酔え、早く酔え、というようなさながら工事現場の砂利穴を埋めるような飲み方の連中ばかりだったのである」「おお、あの人は酒を味わって飲んでいるぞ」(P280)

  • この本で大団円を迎えるのですが、志を立てて三年、ここまで飲み続けるのもある意味根性が必要ですが、この本は酒の本であると同時に、すばらしい紀行文でもあることを教えてくれます。

    ジンギスカンを肴にビールを飲み、沖縄でTボーンステーキを平らげ、流浪の旅はさらに続き、高松、那覇、仙台、熊本、壱岐、札幌、名古屋、博多、会津をめぐり続けて、神戸で結末を迎える。いい旅路だな。読んだあとに本当に素直にそう思えました。もともと僕の家ならびに親類縁者は、あんまり酒飲みの家系ではないようで、若干いたことはいたのですが、その人たちのことはあんまりここで書くには忍びないので、詳しくは書きません。

    それはさておき、僕が本格的に酒場に出入りし始めたのは東京に出て『会社勤め』なるものを始めてからのことですけど、なんというか、しゃれた店よりもこういうところに心惹かれるのはなぜでしょうね。僕の中で酒と旅はどうも二つセットになっているような気がしてなりません。

    これからまたさらに吉田類さんの『酒場放浪記』の最新刊を読むのですが、あとすこし、あとほんの少しだけ、今の自分を取り巻く状況が改善したら、少しこういうところをめぐる旅をしてみたいという衝動に駆られます。何度もこの話は続きますが、これが今の自分の『希望』です。

  • 何度でも読み返したくなりました〜!
    ってか、読み返してますし。(笑)

  • 2008/9/17 Amazonにて購入
    2009/8/22〜8/26
    放浪記3部作の最終巻。今回は、高松、那覇、仙台、熊本、壱岐、札幌、名古屋、博多、会津、神戸。名古屋はぼろくそに書かれているが、これは先月1週間居た感想と同じ。名古屋人の性格もあまり私には合わなさそうだ。(実際過去にこの界隈の出身の人にエライ目にあわされた嫌な思い出がある。まあ、すべてがすべて悪い人ではないのだろうが)
     神戸の森井本店で始まったこのシリーズだが、震災後に再び神戸に戻って終わる。森井本店にはまだ行けてないが、是非今度行ってみよう。また、前をいつも通って興味はあるものの入れていない、八島東店にも是非行ってみたい。
     あとは、博多の「さきと」も凄く良さそうなお店だ。私も本に頼らず自分の嗅覚でよいお店にめぐり合えるよう頑張ろう。

  • 「古き良き」日本の居酒屋をもとめ,日本各地を訪ねて飲み歩くというシリーズ.気楽に楽しく読める内容.著者はとくに日本酒にコダワリがあるらしく,日本酒党には特に面白い内容かもしれない.ビール党の自分は,むしろ巻末の椎名誠の解説文に共感してしまったが・・.一方,肴に関しては,どこの店のどんな料理が,どう素晴しかったのか詳しく紹介されているので,地方に出掛けた時の参考として重宝するかもしれない.

  • 2005/12/10読了(紀行文)
    この紀行文の筆者は本業はグラフィックザイナー兼大学教授とのこと。やや粋な感じの太田氏が、ふらりと古い居酒屋の暖簾をくぐり、その土地の旨い地酒や料理、カクテルなどを楽しみながら、日本全国三十余都市居酒屋めぐりの第3弾。

    お店の女将さんやバーテンさんとのおしゃべりや料理の写真もあり、お酒好きな方が読むとつい居酒屋めぐりをしたくなること間違いなし^^。ただ実際に旅された時期は平成10年なので、今は残念ながら閉じた店もあるようです。震災後の神戸の居酒屋も再び訪れたこの望郷篇が3部作の完結篇。

  • きゅぃー と飲むのです。
    はしごで上手いもの探して食べまくる。旅に出たくなるなる。

  • 「有意義な人生なんて、くそくらえだ。ある時は頑固に、ある時は憮然として、そしておおかたの時はぼんやりと嬉しく楽しく、私は酒を飲みたい。人生を過ごしたい」あとがき(川上弘美)より

全10件中 1 - 10件を表示

ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇 (新潮文庫)はこんな本です

ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇 (新潮文庫)のKindle版

ツイートする