- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101334233
感想・レビュー・書評
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何冊か読んだこの作者の小説の中では一番おもしろかったです。
でもやっぱり、最後の詰めが甘いなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
弁護士事務所に勤める流実子は、自立した女性になりたいと願っており、つかず離れずの気楽な関係だった恋人からのプロポーズを迷いなく断わる。
一流商社のOLの侑里は、お嬢様育ちで、会社の先輩との結婚が決まっていた。ところがかつて自分を捨てたダメ男・透と再会し、誰もが認める婚約を破棄して透の元に。母親とは仲がよく、おそらく初めて母親に逆らった決断だった。
二人は高校の同級生で25歳。卒業以来、連絡の途絶えていた二人が思いがけない形で再会した。
女性の選択と迷いと揺れる気持ちと、親との関係など、唯川恵さんらしい要素がふんだんに盛り込まれた一冊。 -
自業自得のような気もするし、男運が悪くて同情するような気もする。
だけど、結婚式の1か月前に破談にされた彼が一番かわいそう。。 -
2002年5月21日読了。以下、過去の日記から抜粋。
何人かの女性が出てくるタイプの小説であるが、
孤独であることを認めぬために1人を満喫するキャリアウーマンと、
1人の男性のために全てを投げ打ったお嬢様タイプの女性。
とりあえず、この2人が軸になって物語は動く。
うぅん、正直にいえば昨日読んだ作品のほうが好きだなぁ。
(まぁ、こっちは舞台が舞台なだけに自然と思い入れが湧くからね)
正反対の2人が最終的には寄り添うという点では、
直木賞受賞作品である『肩ごしの恋人』のほうがずっと面白い(当然か)
ただ、「誤算」は誤算のままで終わるかもしれないけれど、
時と場合によっては新たな世界への後押しになることもあることを、
堂々と描ききっているところが気持いいと素直に思う。
そう簡単に人生の敗北者になってたまるかという2人の意気込みに乾杯。 -
面白かった!この一言につきる。
なんというか、揺れ動く感情がリアルで、読んでいる時間を忘れるほど熱中出来た。
そして登場人物の一人と自分の状況がすごく似ていて、読み終えると同時に考えさせられるモノがあった。
安定と愛、自分ならどちらを選ぶだろうか。
頭では分かっているけど、墜ちてしまった恋っていうのは止められないよなーとか、乙女チックなことを考えてしまった。
あと、読後感がすごくいい。
ラストのどんでん返しも予想外だったし、その後の展開もとても楽しめた。
読み終わってスカッとした! -
人生の岐路に立ち、決断しなくてはならない女性達。
あの時、収入の安定した彼と結婚していれば!
あの時、会社を辞めなければ!
あの時、彼について田舎へお嫁にいっていれば!
そうそう、人生って誤算だらけよね・・・と共感してしまいます。
ただ、この本に出てくる女性達は、負けたままでは終わらず登場人物達はきっとこの後、元気に復活するんだろうな。
と思わせるところが良かったです。 -
やっぱり唯川恵の本はおもしろいと改めて思った本。
とってもリアル、今の私に重なる心境が結構あった。 -
伏線がわかりやすいので、先は読めてしまいますが
それでいいんだろうな、現実ってそういうものだから。逆転サヨナラホームランとか、シンデレラがちゃんと見つけてもらえるとか、そういうのは100に1つくらいしかあり得ないのが人生。
人の心ほど、不安定で不確かで、制御不能なものはない。
だからこそ、人生は誤算だらけだし、
この世には星の数ほどのラブストーリーやラブソングがある。
The best lovesongs are written with a broken heart
という歌の歌詞を思い出しました。
第2ラウンドはきっと勝って欲しいですね。
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結構好き
いくつかの教訓
人から嫌われるようなこと、憎まれるようなことをしてはいけない。
愛しすぎてはいけない(誤算につながる)
賢く生きなくてはいけない(だまされてしまう)
無知は恥
これこそが勉強のモチベーション -
それぞれに共感する。
まだ25歳前だから反面教師にしよっと。