22歳、季節がひとつ過ぎてゆく (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101334325

感想・レビュー・書評

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  • 22歳学生らしくない3人。

    もっと汚く終わってもよかったかな。

  • タイトルに惹かれて買った。
    女友達の設定、描写がリアルでよかった。ありがちな小説みたいに何もかも共有して仲良し子よしなんて有り得ない。意外と仲がよくても彼の名前を知らなかったり、隠し事があったり、なんとなく女の嫉妬やぎすぎすした感じはあることだと思う。きれいすぎる友情を描いた小説に嫌気がさしていた私にとって落ち着ける一冊だった。
    そして解説での「恋人との行き先も心配だったし、何より自分がどんなふうに生きていくのかを決めなければならないことが恐怖で、色々な決め事を先延ばしにしていた。」という一文に救われたような気持ちになった。
    大学生でも恋愛に真面目になるのはいいんだ、人生を考える上で考慮してもいいんだ、という気持ちにもなった。本はタイミングだなぁと改めて思う。

  • 110514*読了

    15年も前に書き上げられた作品なのに、時代がこんなに変わっても根本の部分、愛だったり切なさだったり悩みだったりというものはこんなにも変わらないのか、とじんわりとした気持ちになりました。
    本城さんのことば、愛は積み重ねるもの、というのが印象的。
    唯川さんの作品は軽やかさがあって読みやすいです。通勤の際にすらすら読めました。
    私は現在、征子、早穂、絵里子と同じ22歳なので、婚約こそはしませんが、同じようなことで悩んでいる彼女たちに共感しました。

  • 自分も22歳ということで読んでみた。
    私の友達には許嫁を持ってる子はいないけども(笑)
    ひとりひとりの登場人物は魅力的ですぐに入り込める。
    征子の持つ、彼氏や自分の将来に関して悩む部分は共感。
    「愛は積み重ねるものだと思っている」
    「君は彼氏との積み重ねをそんな簡単に捨ててしまっていいのかな」
    うろ覚えですが、この言葉は名言。

  • なんかサーッと読んでしまった。
    22歳ってそういう時。
    いろいろ迷いがあったり、夢があったり。
    おもしろかった。

  • 大学生3人の女友達のお話。内容は印象に残るほどではないれど、唯川さんの作品は所々に心に留まるフレーズがある。

    同じように「早穂だったらこう」「早穂にはこう」と、彼女を定義づけて来たのは彼女自身ではなくいつも周りの者だった。

    という最後辺りの一文に共感しました。
    ~らしいっていう感覚は、自分にも他人にも時々どこかカセのようになってしまう。初めての目で見ることって大切だなぁと改めて。現実に目を逸らさず見逃さず受け止めることができるようにありたい。
    3人の関わりがあってこそ、響きました♪

  • 素直におもしろかった。

    なんか彼氏ほしくなったけど。。。

  • 22歳、というタイトルに惹かれて。今の大学生より随分と大人びて見える三人だった。特別何かがあるわけではないけど、それぞれの素朴な個性が出ていて、共感しやすい。

  • 22歳なんて若かったわ、って思うけど、まあ、女性は歳重ねるほど想うことがたくさんあるよね。

  • 女特有の場の空気を読む力、
    微網な空気感、
    感情が錯誤するかんじ
    がリアルだった。

    ストーリーは普通。

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