ロンドンはやめられない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101334615

作品紹介・あらすじ

クリスマスが嫌いで、ゴシップ大好き。親は子供の成功を恐れ、物欲がなさそうでダイヤには目がくらむ。在英25年の駐在員夫人が明かす紳士淑女の実態は、品がいいのか悪いのか。イギリス式子育て、人生を狂わされる駐在員たち、海外生活ならではの失敗談など、おかしくも愛おしい珠玉のエッセイにちりばめられた幸せの秘訣。新エッセイも満載。

感想・レビュー・書評

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  • ロンドン駐在員の妻(駐妻)による、ユーモアたっぷりのエッセー。アッパーミドルのセレブな生活、庶民としては羨ましい限り。途中から、日英の文化比較よりも、生活レベルの高さがやたらと気になってしまいました。

  • 駐在員の奥さんがイギリスについて書いてるっていう帯見て買った。
    そういうのすごい好き。
    海外行ったことないし行きたいとも思わないけど、海外で暮らしてる人の話を読むのが好きなのよね。
    そして期待どおりおもしろかった。
    イギリスもなかなか病んでるね。
    日本も負けてないけど。

  • 本一冊分の噂話。へー、と思うこともあればこんなこと書いていい訳?と思うくらい、尊大とも取れる章があったり。でも、海外というアウェーで長く戦ってきた先輩として、これくらい言わせてもらうのは役得として許容範囲内かも…?著者の知り合いが読んだら激怒でしょうが(笑)

  • あるあるーが結構あっておもしろかった。

  • 【本の内容】
    クリスマスが嫌いで、ゴシップ大好き。

    親は子供の成功を恐れ、物欲がなさそうでダイヤには目がくらむ。

    在英25年の駐在員夫人が明かす紳士淑女の実態は、品がいいのか悪いのか。

    イギリス式子育て、人生を狂わされる駐在員たち、海外生活ならではの失敗談など、おかしくも愛おしい珠玉のエッセイにちりばめられた幸せの秘訣。

    新エッセイも満載。

    [ 目次 ]
    西日の当たる快適なリビング
    私様の教養コレクション
    子供の成功を恐れる親たち
    ロンドンで成金ウォッチング
    イギリス式不完全主義
    イギリス人はクリスマスがお嫌い
    大学入試はユーモアで制覇?
    GUPの法則
    コーヒー・モーニング発、ランチ経由、ディナー・パーティ行き
    男と女のケミストリー〔ほか〕

    [ POP ]
    子供の成功を願わない親はいない。

    これは世界の常識と思っていたら違った。

    在英25年の駐在員夫人が紳士淑女の国の実態を語る本書によると、英国の労働者階級の親には「反成功の姿勢」があるという。

    子供が有名校に合格したら、インテリの親と付き合わなくてはならなくなるし、自分たちとは違うアクセントで子供が話し出すかもしれない。

    〈あー、気持ち悪い〉と親たちは考えるのだそうだ。

    そう。

    英国は階級社会なのだ。

    サッカーのベッカム様は「貴公子」待遇かと思っていたら、これも違った。

    悪の枢軸とされた共産圏や中東が東側に位置し、シベリアから吹く東風は冷たい。

    だから「東」に偏見があり、東ロンドン出身のベッカムは「下町のあんちゃん」というイメージなんだそうだ。

    驚きの連続で、軽やかな文章によって常識を心地よく覆させられる。

    中国や北朝鮮は「近くて遠い国」とされるが、なに、英国だって遠い国。

    相手国との違いを見極め、その情を読み取る情報戦が外交では大切では……などと、時節柄思いながら読んだ。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ロンドンでの子育てや駐妻たちの過ごし方、そして日本との文化や慣習の違いを軽妙なタッチで綴った一冊。最初は顔に似合わず(!)ずいぶんな物言いをする人だなー、こりゃ最後まで読めないかも。と思ったんだけど、途中からその潔さが心地よくなっちゃって、かなり楽しめた。文章の勢いからは30代後半くらいの女性を想像するんだけど、著者は駐在歴25年。成人した息子と娘を持つって言うんだから驚き!

  • 同じことを発見して喜べるひろさ

  • 【本日の一冊(^-^)】
    ロンドンはやめられない 高月園子
    新幹線の中での一冊。

    駐在員夫人のロンドン生活エッセイ。
    大変です。面白エピソードたくさんです。そして大変です。

    ただ、それらの経験をも客観的に捉えて楽しまれている著者に共感。
    大変だからこそ。ですね。

  • イギリス駐在生活エッセイ。
    著者の主観による人間観察が大部分だった。
    裏付けの無いことが多く、あまり共感もできず・・・。

  • 著者自身のロンドン生活を俯瞰的に皮肉ったよう語りがとてもおもしろい。駐在員マダムの日常を垣間見れて、やはり女性は怖いと思ったし、実態は知らないから偏見で華やかに感じてたものが、なかなか一筋縄ではいかない現実というか、苦労やら、笑い話なんかを読んでいると、それほどどこの国の人も悩みは変わらないんだなぁと感じる。「日本は疲れる」というのは激しく同意で、ぼくの感覚では他では1日は24時間だけど、日本の1日は18時間ぐらいに感じる。働き過ぎというのは本当にそうかもしれない。まぁ、それ故の経済大国なのかもしれないが。日本人と同じように、働き者で努力家のユダヤ人は世界で嫌われて、日本人は嫌われないのかという、私見はとても興味深いものを感じた。結局はない物ねだりというか、ただ単に妬んでるだけなんだろうなと思い至る。故に、「日本人はもっと自己主張せよ」というのも大事だが、謙虚さは絶対に忘れてはならない気がした、今日この頃。いろんな価値観に巡り合えて満足。いろんな価値観がわかる人になりたいものです。

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著者プロフィール

翻訳者・エッセイスト。東京女子大学文理学部卒業。英国在住歴25年。
翻訳書はソルニット『災害ユートピア』、ラトレル『アフガン、たった一人の生還』 (亜紀書房)、スチュワート『戦禍のアフガニスタンを犬と歩く』(白水社)、P・ジンバルドー『男子劣化社会』ゴート『5歳からの哲学』(晶文社)ほか多数。エッセイには『ロンドンはやめられない』(新潮文庫)などがある。

「2023年 『「争い」入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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