ご先祖様はどちら様 (新潮文庫)

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著者 : 高橋秀実
  • 新潮社 (2014年8月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101335568

ご先祖様はどちら様 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ヒデミネさんったら、個人的ルーツ探しをして小林秀雄賞をもらっちゃってたんですね。 私の先祖は誰?と戸籍、家紋、現地調査に専門家、親戚縁者まで動員し調べてみたら源氏だったり、いや平家、果ては天皇家にまで!


    なんでこんなに人の先祖を探す旅が面白いのか。


    本当に由緒正しく代々続いているやんごとなき方々や、伝統芸能の宗家、また、古都の格式ある商家だったらともかく、そもそも家系図という響きからして胡散臭いと思っている私には、先祖なんて誰でもいいじゃん、という基本的スタンス(#^.^#)があるのですが、ふとしたことから自分は誰の末裔なのかを調べ始めたヒデミネさんの旅の行き当たりばったり感にはあはは・・・だったり、へぇ~~、なるほどね、だったり。

    よく言われることだけど、1人の人間には親がふたりいて、それぞれにまた親がいて、とさかのぼっていくととんでもない数字になる。ヒデミネさんによると、20代で100万人、27代となると一億人を超えるとか。
    だから、どんな人にも祖先に“有名人”はいるだろうし、もっと言わせてもらえば誰でも皇室の末裔、あるいは分家ということになるらしい。

    で、ヒデミネさんの調べ方は、まず自分の親にその親のことを聞くということから始まって、それが意外と知らないことばかり、ということになるのが、うん、私だってちゃんとそんな話は聞いてないなぁ、なんて。

    で、戸籍を調べてきて、また親に見せると妙な感動があるんだよね。(#^.^#)
    その後、曾祖父の本籍地に飛び、彼を知る人がいないかフィールドワークしてみたり、前世カウンセラーに会ってみたり、高橋という苗字から探れないかと専門家を訪ねたり、はたまた、家紋の研究家に話を聞いてみたり。

    ご本人の何がなんでも自分の先祖を特定したい、というわけでもない、ただ、なんとなく面白くなってきちゃって、という姿勢に私まで感化されちゃって、うんうん、それで? と。(#^.^#)

    結局、予想通りにぐだぐだと終わる家系探しなのだけど、私が一番面白かったのは、そうやって先祖をさかのぼっていく旅の途中で、たとえば曾祖父の子孫かも、と思われる人が、どこか面差しが親戚の誰々さんに似ていたり、性格的な類似点を感じたり、ということ。

    もし、本当にその人がそうであっても、今の彼とはあまりに遠くて親戚とも言えない間柄なのに、案外、そんな感じでつながっているところがあるのかも、とここは素直に嬉しくなってしまったんだよね。

    そういえば、全然、赤の他人のはずなのにどこか似ている人っていると思うんだけど、お互いの先祖をたどればどこかでリンクしてたりして? と思えたのがこの“調査”の一番の収穫のように思えます。
    (#^.^#)(#^.^#)

  • 序盤は、へ?って感じが多いが、後半からどんどん面白くなる。そして心地よい読後感がある。おすすめ。

  • 軽いタッチで描いてあるけど
    自分の祖先をたどるって本当に壮大な計画だと思う。
    高橋さんと鈴木さん話は
    面白いと思う

  • この人、面白いの。

  • 922

  • 著者が自分のルーツを探り、ご先祖様について調べていくという内容。
    文中で世にはびこる家系図というものが、作者にとってかなり都合のいいように「繋がれている」というところが興味深かった。

  • わたしも筆者と同じような(歴史ってほんとかよ!全然頭に入ってこない!)タイプでしたが、それは歴史上のすごい出来事や人物は結局他人事として認識していたからかもしれません。

    自分の祖先を辿るというこの本を読んで、歴史ってあーでもないこーでもないと後の人間が思いを馳せるものなのね、と思いました。

    わたしにも頭の上にお花が咲くようにたくさんの祖先がいてどこまでも繋がっていると思えば、教科書に載っているような歴史上のできごとも他人事ではなくなるのかもしれません。

    祖先がいて自分がいる。なんだか仏壇に手を合わせたい気分です。

  • タイトルそのもの。
    高橋秀実氏が自分のルーツ・先祖を辿って東奔西走する。
    本書では度々「佇む」というキーワードが登場するが、著者の作品は肩肘張らないまさしく「佇んだ」視線から語られていて妙に心地いい。

    「彼の対応は『日本書紀』のようだった。」(p.75)なんて比喩は著者くらいしか思いつかないと思う。

    それでいて「家系図とは、血筋というより意志の積み重ねを描いた線なのだ。」(p.198)「先祖探しは思い出せない夢のようなものかもしれない。-以下略-」(p.217)というような、ピシャリと膝を打ちたくなる言葉も散りばめられている。

  • <目次>
    序章   俺たち縄文人
    第1章  ご近所の古代
    第2章  爆発する家系図
    第3章  もやもやする神様
    第4章  ご先祖はどちら様?
    第5章  多すぎる「高橋」
    第6章  たぎる血潮
    第7章  家紋のお導き
    第8章  とても遠い親戚
    第9章  天皇家への道
    終章   またね、元気でね

    <内容>
    高橋家のいや奥様の市川家の家系を追いつつ(高橋家は3世代前で潰えた)、苗字、家系図の話や家紋の話、ついにはお墓の前で、どう拝むかまで。関係ない人の家の話かと思いきや、われわれの先祖への関わり方の指南で終わるという見事な着地をした作品となった。
    自分的には、清和天皇陵の在り処や、「諱と実名(じつみょう)」の関係を、網野善彦の言で理解できた辺りが参考になった。

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ご先祖様はどちら様 (新潮文庫)の作品紹介

自分はいったいどんな先祖の末裔なのか? ヒデミネ流、ルーツ探求の旅が始まる。役所で戸籍にあたり、家系図を探し、家紋を調べ、祖先の土地を訪れ、専門家や親戚縁者の話に耳を傾ける。自分似の遠戚と出会ったり、源氏や平氏にたどり着いたり・・・・・・。日本中を東奔西走、ルーツ探しを通して「自分は何者か?」を問い続ける、じわり感動のノンフィクション。小林秀雄賞受賞。

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