異端の大義〈下〉 (新潮文庫)

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著者 : 楡周平
  • 新潮社 (2009年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101335735

異端の大義〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 三洋電機をモチーフにしたビジネス小説
    残念ながら、上下巻あわせてちょっといまいち。
    しかし、下巻は盛り上がります。

    主人公はさらに門外漢の営業へ!厳しい人事です。
    そして、結局は転職を決意しますが、MBAを持っていながら転職が難しい!!
    これは、正直びっくり。

    本書の中では、会社の危機がわかっていながらも転職しなかった決断力の甘さが指摘されています。
    そして、会社に甘えていた姿勢が糾弾されています。
    なるほどと思いました。

    さらに、そもそも会社の従業員、役員たちの会社に対する甘えが会社を傾ける原因になっていること。
    また、会社は人で成り立っていることをおざなりにしていること。
    そういったことを警告する物語となっています。
    自分たちはどうなのか?考えさせられます。

    日本企業に警告を鳴らしている感じです。

    主人公は、結局は転職し中国で働き始め、最終的には元会社の建て直しに携わることに。
    この辺はいかにもって感じですね。

    ということで、下巻はかなり動きがあって面白いですし、メッセージ性もあり、楡さんの本領発揮なところが多いです。
    ただ、上下巻ということでは、ちょっと期待値をしたまわります。
    小説というより警告として読むべき本なのでしょう。

  • 後半になればなるほど
    読ませてくれますね!!
    深いですわ~

    日本独特の企業にありがちな嫌~なところを
    見事に取り上げつつ

    いつ、企業が廃退していくか
    いつ何があるかわからないぜ~と
    感じさせます。
    仕事、組織、人間関係と難しいんですが・・・
    よく書かれた企業経済小説だと思います。

    立場が違えど
    いろいろと考える視点から取り組むことも違うのはわかるんですが
    この小説では、昭和の復興した日本を
    昔の良い部分と悪い部分の日本
    今(現在)の再生にかけた日本の企業のありかたとは。

    ちょっと文章が長い感じはしますが
    太い経済小説でした

    GOOD!

    モデルのSANYOは気になるのは当然ですけど
    松下電器(パナソニック)
    頑張って行きましょう!!

  • バブル絶頂期日の丸半導体として世界を席巻した日本企業。僅か10年でコスト競争に晒され厳しい生き残り競争を強いられる。時代背景は90年代。国際競争力が弱くなった日本企業の問題点及び強いメッセージを作者の深い洞察力によって小説に託す。主人公は大手家電メーカーに勤める海外帰任者。リストラと企業再生。時代に翻弄され正義感溢れる主人公が邁進した先は−−。テーマは企業の現地化に伴う生産拠点の海外シフトと国内製造及び経済の空洞化に伴うジレンマ。現在の日本企業の苦悩を予告したかのような作品。小説同様日本企業の再生に貢献したいものだ。そういえば「孫正義の二乗の法則」に記述されていた結果を出す為の組織のあるべき姿がほぼ等価。相変わらず唸るアイデア。脱帽です☆彡

  • 高見が 転職を図ろうとする。
    経歴も 実績も 十分であるが・・・・
    『会社が 危機に陥いろうとしているときに なぜ転職しなかったのか?』
    という 質問が浴びせられる。

    そして、 経営者の側に立つとしたら
    『判断力がない』と ヘッドハンティングの会社の担当者から指摘される。
    経営の資質に あげられるのは 判断力である。

    確かに理由はあった。
    父親が がんで 死期が迫っていた。
    岩手の工場の リストラによって 再雇用が決まっていなかった。
    日本では 通用しない理由かもしれない。

    結局は 会社に甘えていたと 反省する。
    湯下は 権限は 自分の届く 範囲内で 行使をする。
    なぜ 不毛な取締役を 首にしなかったのか?
    物言いをしなかったのか?

    早期退職 優遇制度 指名解雇
    そのなかで 優秀な人材が 去っていった。
    それも 40歳台の働き盛りが・・・。
    そこで 会社は コストダウンができたが 
    結局は 業績を回復することができなかった。
    なぜなのだろうか?

    社員は 家族。そのために 滅私奉公せよ。
    翁はいうが・・・
    会社は 裏切るばかりだった。

  • だらだらと同じことを繰り返し表現していて長い。つまらなかった。

  • 会社に対する甘え。
    きっと誰かが何とかしてくれる。
    従業員の全てが与えられた任務を全うしない組織は必ずや滅びる。
    企業は人なり。
    この言葉を胸に刻もう。

  • 新天地・中国での挑戦―。工場の閉鎖業務を進める中、解雇に絶望した従業員が自殺した。その対応を巡って、上層部は保身に走り、高見をさらに子会社へと追いやる。癌を患っていた父親を亡くし、転職を決意した高見は、欧州電機メーカー・カイザーの上級幹部に能力を見込まれ、中国という巨大市場の開拓へと邁進する。激動する国際経済と国内製造業の現実を描き切った経済大河巨篇。

  • 解説にも書いてあったけど、丁寧に取材をして現実とフィクションの間がうまく描かれていると思う。
    結末は小説的だけど、実際にありそうな話だし面白かった。

  • 2009/3/30 新大阪のBooks Kioskで購入。
    2015/4/2〜4/9

    下巻の中盤以降から高見の反撃が始まって、前半のうつうつとした雰囲気がふっとんで爽快な感じ。でも、この小説は10年くらい前のものであるが、日本企業の置かれている状況を見事に予言あるいは表現していてある意味悲しくなる。企業も教育もそうであるが、日本の場合外国で上手くいってるシステムの形式だけを取り入れて、魂というか肝心な部分は日本的なままであったりするので、色々と矛盾が生じてくるんだろうなぁ。最近の研究所・大学などの高等教育もまったく同じだと思う。競争的資金を導入したのは良いけど、審査・評価のシステムが昔のままなので極端な格差が生じてしまっている。いろんなことを身につまされる小説であった。

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