ラストワンマイル (新潮文庫)

  • 505人登録
  • 3.87評価
    • (35)
    • (104)
    • (41)
    • (8)
    • (1)
  • 62レビュー
著者 : 楡周平
  • 新潮社 (2009年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101335742

ラストワンマイル (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 通勤中手持ち無沙汰だったから買った一冊。

    ビジネスでの駆け引きや新規事業のプランニングは推理小説のよう。そしてとにかく熱い。

    「まさに企業とは、組織とは巨大な精密機械であり、部品のひとつが変調をきたせば全体が狂いだしてしまうのだ。理屈の上では重々承知していたはずの、そんなことすらも、目前に課せられたノルマに目が行く余り、いつの間にか忘れてしまった」

    このフレーズ、ぐっときたぜ。

    IT長者・武村は切れ者だしライバルとしての素質は十分あるのに、後半から武村目線で語られることが少なくなり魅力を引き出せていなかったのが残念。

  • これは物語なので全部うまくいくが世の中そんなにすんなりうまく行くとを思われないが、アイデアは買いたい。

  •  アイデアは、組み替えることでも生じるということか。

  • ビジネスが苦境に陥った際に逆転の発想で乗り越えていくところが面白い。

  • 書き言葉を会話中(話し言葉)に入れると違和感あるよね。しかも、1人が話す尺が長い。だから何か変な感じがした。

    内容はまぁまぁ面白いんだろうけど、個人的に楽しめたのは最後の盛り上がり部分だけ。そんな上手い事行くかい!って思うし、個人で作ったものなんて衛生管理上の不安や異物混入の危険性があるからネット販売なんて出来るかい!って思う。

    たまたま読んだ時期がヤマト運輸が忙しすぎて悲鳴をあげてる時なんで、ちょっとホットな感じやん。って思いながら読んだ。それに作中に出てくる寺島は完全に寺島進。絶対意識してるし、もう頭の中に寺島進ばっかり出てくる。

    ラストワンマイルって言葉、めっちゃ気に入ってるやん。

  • この作家は、知らなかったが面白い。半沢のようなものではないがより現実的か。

  • 非常にテンポが良く一気に読むことが出来た。上り調子のWebショッピングモール運営会社と運送会社とテレビ会社のタッグのぶつかり合いは読んでいて痛快ではあった。ただ、展開は面白いのだが話があまりにも上手く行き過ぎていて結果も予想通りと言うのは少し残念。この作家の作品は初めて読んだが、他の作品も読んで見たいとは思った。

  • IT産業のきらびやかさ
    『蚤の市』がわずかな期間に ネット販売の勝ち組となった。
    物流業者の 暁星運輸の横沢は、蚤の市のスタートから、協力した。
    しかし、物流費のバックマージンを要求された。
    額にして 8億円近い。そのことは、利益を吐き出すことになる。
    基本的には 拒絶、そして 取引停止になる。

    その前には コンビニが 値下げ要求してきた。
    大きな要因は ゆうパックが 進出してきたからだ。
    コストは 明らかに違い コンビニも撤退しなければならない。

    物流業者は どう展開したらいいのか?
    それを 宮城の妻の実家の トウモロコシとトマトを
    食べたことで、新しいビジネスモデルを思いついた。

    ラストワンマイルもっている物流業者は、
    いつも頭を下げ 下請けのイメージが強い。
    それが、上流まで 確保したら 
    安定した物流業者になるのではないか?

    IT会社は 物流業者になれないが
    物流業者ならば ネットショッピングモールはできる。

    横沢は 現在抱えている ネットショッピングの問題点を洗い出す。
    一般の評価が 当てになるのか?
    専門家が 評価するしくみをつくったら。
    大学の先生、どうもイメージは 小泉武夫先生だが。
    テレビによくでてくる シェフ。

    蚤の市は 極東テレビを買収して メディアとネットの融合
    それは、文字情報への広がりとなるという趣旨だったが
    物流とテレビ会社が組めば、新しいビジネスモデルになる。

    ここでの 上司 寺島の決断が 実に早くすばやい。
    人的ネットワークも確実にできている。
    黄昏的な テレビ業界 そして 物流業界
    あらたなる ビジネスモデルが 確立できるのか?

    安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を産む。
    いい言葉ですね。

  • 初めて楡氏の小説を手にしましたが、期待以上の面白さでした。おそらく結末はこうなっていくんだろうな、という予感はあるものの、それでもドキドキしながら読んでしまう。

    起業家としてビジネスライクに徹することは決して非難されることではなく、それが社員を抱えて利益を上げなければ存続価値がないとなればそれも経営者として当然かもしれません。
    ただ法を犯さないことと、企業として遵守すべき倫理観は違うのではないかという問題を敵対的買収という行為を通して提起しているように思いました。

    そして、時価総額1兆円という表向きはきらびやかなベールを纏っていた蚤の市が、物販の最下層として上から見ていたはずの暁星運輸に形勢を逆転される様はとても痛快でした。蚤の市の社長はIT企業の社長らしく切れ者で、決して大企業のもつポテンシャルを侮っていたわけではないようですが、切れ者であるがゆえ生じたある種の驕りが自分の計画を過信してしまい、あの結末を迎えたのだなぁという感想を待ちました。

    株価や資本家にばかりフォーカスを当てたIT企業が消費者に最も近いところ、つまりラストワンマイルを握る運送屋にどのように対抗されるかが見どころだと思います。

  • ラストワンマイルという言葉は初めて聞いたが、それを小説でうまく表現している。
    商流の末端(ラストワンマイル)を握っている物流業が一番強いということ。

全62件中 1 - 10件を表示

楡周平の作品

ラストワンマイル (新潮文庫)に関連する談話室の質問

ラストワンマイル (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ラストワンマイル (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ラストワンマイル (新潮文庫)の作品紹介

本当に客を掴んでいるのは誰か-。暁星運輸の広域営業部課長・横沢哲夫は、草創期から応援してきたネット通販の「蚤の市」に、裏切りとも言える取引条件の変更を求められていた。急速に業績を伸ばし、テレビ局買収にまで乗り出す新興企業が相手では、要求は呑むしかないのか。だが、横沢たちは新しい通販のビジネスモデルを苦心して考案。これを武器に蚤の市と闘うことを決意する。

ラストワンマイル (新潮文庫)の単行本

ラストワンマイル (新潮文庫)のKindle版

ツイートする