九月が永遠に続けば (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2008年1月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101338514

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九月が永遠に続けば (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 魔性的魅力の母娘を愛した男たち。
    登場人物が沢山出てきて、誰もが主人公になれる位、その度合いこそ違うけれど、みな心に闇を抱えています。とりわけ、親が知らない子供たち(想像以上に色々なことを知っていて苦悩している姿)が次第に明るみになる過程は他人ごとではないほど、胸を突かれる思いがしました。題名の真意はそれぞれが「何も知らなかった頃に戻って、自分をリセットできたならば、どんなにか良いだろう」と解釈してみました。作品自体は長編ですが、多面的に色々な角度から楽しめるので惹きこまれるように読めます。只、最後はちょっと呆気ないというか、フェードアウト的な終わり方でした。この著者のほかの作品も興味が湧きました。

  • やっぱり、まほかる好きですね

  • 沼田まほかる 著「九月が永遠に続けば」を読みました。

     高校生の一人息子の失踪に始まり、主人公の主婦の周囲で次々と不幸が起こる。これは偶然なのか。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた前夫とその後妻の忌まわしい過去が明らかになってくる。人の心の闇に迫るサスペンス長編。

     最近、「第1位」と大きく帯に書かれてずらりと本屋に並んでいたので、気になって読み始めたこの作品、読み始めたら、いつ間にかこの作品の世界に引き込まれ、次の展開に気になりだし、読み進めてしまいました。

     一見普通の家庭だと思われた世界に、実はその裏に陰惨な過去が見え隠れてしていくという展開は、読んでいてショックを禁じ得ませんが、それだけに気になって読んでしまう自分がいました。

     それぞれの登場人物が抱える心の闇の部分が偶然にも重なっていく悲劇の様子が読んでいて、切なく感じました。

     こんな悲劇は小説の中で味わうだけでと思わずにはいられません。

  • 途中からおもしろくて一気に読んでしまっが、最後は残酷すぎて、読みたくなくなった。読み終わったあとに嫌な気分が残る。

  • 社長夫人が「読み終わった後は嫌な気分になる」と言っていたけど
    激しく納得(笑)
    もう1度読み返してみようとは思いません。

  • ■解説
    高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか―。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。
    ■感想
    とある本屋がものすごいプッシュしていたので読んだが、うーん・・・という感じ。エロス文学的な打ち出しだったが、それもうーん・・・。

  • 賞を受賞していた作品というので期待したが、グロテスクなところがあり気分が悪くなる。そんな表現をする必要があるのか疑問。登場人物も何故そんなに年の離れているひとに惹かれていくのかあまり納得がいかない。読後感の悪い作品だった。

  • 初読みの作家さん。至る所でよく見る名前。

    高校生の一人息子がある日、突然に失踪。
    その周囲で起こる様々な事件。
    濃密に人間関係が絡み合っていて、中々読み応えがありました。
    でも、ここまでくるならもっとドロドロしていても良いかな、とも思う。

    一番胡散臭そうな服部のダディが一番いいやつだった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか―。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。

    男女関係どろんどろんのサスペンスです。正直買っては置いたけれどこういう本が好きではない僕としてはなかなか手に取る気がしない本で有りました。所がどっこいこれが思いっきり嵌りました。
    胸が痛むようなエピソード満載ですが、書き方が有る意味生々しさに欠けていて(ここはもしかしたら欠点なのかもしれないけれど、こういうの苦手は人には丁度良いのかも)、そこまで目を背けたくなるような感じでは有りませんでした。
    息子が失踪しても回りってこれくらいしか協力してくれないの?と思いましたが本当にこんなもんかもしれませんね。
    イヤミスの代表として湊かなえさんと並べられる事が多いですが、どちらも読んで思う事は、この2人より、桐野夏生さんが一番読後感悪いかも。

  • 読んでて感じてたんだが、テンポの良くない小説。解説には文章力で読ませるとあったが、これが評価される文章なのかは自分的には疑問。
    高校生の一人息子の失踪に始まり、若い愛人の事故死、離婚した夫の娘の自殺・・・なんだか構成的には読書欲をそそる構成なんだけど、なにしろテンポが悪くて・・・。読んでいくうえでのリズム感とでも言うのかな、それが自分には合わなかった。

    高校生の男子を一目で狂わせるような魅力的な女性って、そうそう居ないだろ。10歳以上も年上なんだし・・・。しかも母親を残して失踪させるほどの魅力とか、普通に読んでて現実感がなかった。
    冬子にしても、まわりの男を夢中にさせるような魅力が描ききれてない。
    だから読んでる間、「こんな事、普通、ありうるか?」って疑問がいろいろな場面で出てきた。息子に失踪された母親の心情や、その母親に何かと世話を焼く関西弁のオッサン等はよく描かれてるだけに、亜沙実や冬子の心情が分からないのが不満点。コントラストと言えばそれまでだけど、この辺はまったく好みじゃない。
    そもそも、亜沙実や冬子に男が狂う理由が薄弱。美しいという理由だけでは、はなはだ説得力に欠ける。ましてや、冬子の行動の理由も分からない。

    登場人物も好きになれないし、テンポも悪く、読後感も良くない。

    ☆2個程度かなぁと迷ったけど、初の沼田作品だし、事故死の犯人が捕まった事だし、☆3個

    背表紙~
    高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、判れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死で探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。

    自分の感覚では、これサスペンスって言えるかな?って思うけどな。

  • よく分からないが何か漠然とどんよりした不気味さが物語全体を包んでいる。

    うーむ・・・
    現実的なようで非現実的で結局よく分からないまま終了という感じでした。

  • 途中まで辟易しつつ・・・(読むのやめようかと)。でも、それ以降は、先が読みたい感じに。他の作品の暗さとは、また違った感じで、ある意味、読みやすかったかも。ラストが微妙ではありますが、中盤の面白さで評価w あ、でも、ドロドロですよ、やっぱw 好みはわかれると思いますね~。

  • 初の沼田まほかる作品。
    話題の作家と知らず、何の先入観もなく手にした一冊。
    ちょっと…衝撃でした(*_*)

    高校生の息子の失踪。年下の愛人の事故死。別れた夫と後妻の関係と、連れ子の娘の自殺。

    次々に起こる出来事と謎の解明。最初は、元夫に心身頼りきっていた主人公が、事件を通して強くなっていく。
    連れ子の冬子の自殺に関しては、遅かれ早かれ死を選ぶのでは?酷ですが、自身の出生の秘密を知ったら、脆い心は壊れずにいられないでしょう。

    後妻の忌まわしい過去、狂気による自傷の様な自慰、元夫との異様なセックス等の描写は目を背けたくなります。それをあえて書く事で、絡まり合った濃密な人間関係を表現したかったのでは。

    久しぶりに読みごたえのある本に出会いました。

  • 「猫鳴り」で上手いなぁーと思った作者のデビュー作。

    ミステリーとしてのおもしろさ、人間の愚かさを描く人間ドラマ、どちらとも読めそうな展開が面白い。「そんな馬鹿な…」と思うかもしれないけれども、案外リアルな表現に気持ちの悪ささえ感じる…そんな小説。これは面白かった。

  • イヤミスがキライじゃないので以前から気になっていた沼田作品、どうせならデビュー作から!ってことで読んでみました。
    けっこうグロイ性的描写があり、、目をそむけたくなったり、イヤーな気分に何度もさせられましたが、確かにデビュ作ーとは思えないパワーを感じました。
    雄一郎、文彦、犀田、音山、服部、弓男、、、登場する男性達はどいつもこいつも好きになれないタイプ、最初から主人公の佐知子が嫌っていた服部が、、結局は一番まともな人間だったのかも?
    亜沙実は、、なんか気持ち悪いです。。自分の周りに実際にこういう人がいたら、、本当にヤダ。。
    文彦の失踪理由はまったく予想していなかったので、ビックリさせられましたが、突拍子もない感はありました。
    まぁでもおもしろかったので、他の沼田作品も読んでみたいと思います。

  • 読んだ後どんより暗い気分になる作品。
    主人公目線から言わせてもらうと、元旦那も息子も勝手すぎる。私だったら心を閉ざしちゃう。

  • 凄まじい、という言葉が何よりも先んじる。こんなデビュー作を持ってくる人間がいると誰が思うだろうか。
    あらゆる変化と、それに伴う痛みがこの一冊に詰まっているような気がした。そしてその痛み、苦しみの果てではなく、中に死があるということ。
    死には確実に複数の様相があるのだ、ということを実感させられた思いだ。そんなことが一冊の本に出来るのだということに驚愕すら覚える。
    これを小説として書こうと思うことも、書ききってしまえることも、私のような凡人の理解の範疇を遥かに超えてしまっているような気がする。
    いったいどんな人生を歩めばこんな作品が仕上がるのかと思ってプロフィールを見ても、分からない。不可思議な経歴と筆名に混乱する。
    ますます人物像が薄れていくばかりだ。そんなことを考える必要はないのだが、どうしても捉えられてしまう。作品と筆者が余りに不可分に思えてくる。
    リアリティを出すために微細な表現を積み重ねたのではなく、正反対に、徹底したリアルを描いたら自然こういう表現になったというような気がする、のだが、
    解説を読むと、それも違うのではないかと思えてくる。計算されつくした明確な意志で以って、読者は筆者の思うが侭に操作されていくしかないのかもしれない。
    とにかく「沼田まほかる」という人物の得体の知れなさである。ひょっとすると、それ自体がホラーなのではないか、とさえ思えてしまう。
    もう一度読みたいとは露とも思わないが、それでいいのだと思う。こんなにも「におう」小説は、なかなか拝めるものではない。

  • ぐいぐい読んでしまうが、あっけらかんと最後のほうで失踪した息子が出てきた。しりつぼみてきだった。

  • まずデビュー作というのが凄い。たけた心理描写とストーリー。作者の違う作品も読みたくなりました。複雑な人間関係や人間の醜さ。こういう小説も嫌いではないですが後味が悪かったです。

  • 「 小説は肌で読む 」 納得です。

  • とても読みやすい。文章力が長けている。いっきに読みました。
    しかし、個人的にこういう魔性の女?にはいつも納得がいかない。
    ミステリーではないと思う。

  •  高校生の一人息子と暮らすバツイチの佐知子の周辺で、不可解な事件が次々と起こる。
     いわくありげな登場人物が増えるにつれて、過去に起きたある忌まわしい出来事がだんだんと露わになってくるのだが、全貌はよくわからず、いつしか佐知子とともに読者の頭も焦燥感に追い詰められていく。
     真犯人は意外とあっけなく判明し幕が引かれたが、ある人物にとってもっとも知られたくない真相は伏せられたまま終わったのではないかと深読みさせるほど、登場人物の抱えるそれぞれの秘密は複雑に絡み合っていて、茫漠としていた。
     さらに、ラスト1行の佐知子のなにげない行動で一瞬テンションが上がり、すっきりしないイヤな読後感が残った。デビュー作にしてはと言うべきなのか、56歳ならではと言うべきなのか、計算高い圧倒的な筆力だ。どんでん返しではなく、じわじわと読者の心に入り込んで印象を残す小説。

  • とにかく読ませる力がすごい!夜中すぎに手に取ってから、明け方近くまで一気読みさせられた。
    真梨幸子さんらと共に、いわゆる「イヤミス」の一つに数えられる作家ということで、読み通せるかという心配も杞憂に終わった。時に眉をひそめたくなるような犯罪の描写もあるが、言われているような後味の悪さはなかったと思う。
    むしろ、主人公の佐知子と共に、時に息苦しくなるほどの困惑や不安、驚愕を共有しつつ、全ての謎の答えがさらされた時には唸らされるような読み応えのある作品だった。

  • 沼田まほかる4作品目。

    離婚した夫の再婚者の娘の彼と浮気。
    えらいややこしい設定やなと思っていると、
    事態は更に複雑な展開へ。

    どうなるかを知りたくて、
    仕事前日なのに深夜まで読み耽ってしまった。

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高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。息子の行方を必死に探すうちに見え隠れしてきた、雄一郎とその後妻の忌まわしい過去が、佐知子の恐怖を増幅する。悪夢のような時間の果てに、出口はあるのか-。人の心の底まで続く深い闇、その暗さと異様な美しさをあらわに描いて読書界を震撼させたサスペンス長編。

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