九月が永遠に続けば (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (495ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101338514

感想・レビュー・書評

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  • もう、開始30ページくらいで主人公が嫌いになってしまった。高校生の子持ちバツイチ、41歳の佐知子。16歳下の初対面に近い若い男性に、手相を見てあげるとネットリ絡む様子や、お年寄りを車で轢きそうになって両手離してキャーとか...おぞぞおぞぞ。そしてこのおぞぞ~な冒頭の雰囲気のままに、息子の失踪、愛人の事故死、ショッキングな事がてんこ盛り。グロテスクな場面も多く、自分的にはキツかった。もう結末だけ知りたくて大急ぎで読んだ。その結末も驚いたものの、納得はできず。好きな人ごめんなさい、私にはちょっと合わなかった。

  • え?
    合いません。
    なんでしょう、これ。

  • 自分的に全く話が入ってこず、楽しめなかった。
    息子が失踪。
    異母娘ら色んな人が関わる。
    展開を予想することもできなかったので、
    なんとなく世界に入りづらかった。

    でもホラーサスペンス大賞を受賞してるところあたり楽しめるはず。ただ自分にはあわなかっただけ。

  • ホラーでもミステリーでもなかった印象。エグイ恋愛小説。目がつるっつるした。あと主人公含め登場人物ほぼ全員が、同情も共感も応援もできませんでした。

    唯一カンザキミチコだけが人間味があって共感、同情できた。
    クラスの優しい男子に憧れて、身勝手な恋をした。その子と仲良くしている美人に嫉妬して、憎しみと劣等感でねじ曲がって、“弾み”みたいに一線踏み越えてしまう。取り返しのつかない罪を犯してしまう。
    でも彼女はどこかでSOSをずっと発信していたんじゃないのか。すべてが明かされて泣き尽くしたのは、精神のどこかで「自分が悪いことをしたんだ」ってちゃんと気付いていたからじゃないのか。理解していなくても、分かっていたんじゃないのか。
    それに対して主人公は「あなたが死ねばよかったのよ」という最低最悪の誰も口にしてはいけないような呪いの言葉を吐いて、教師は「君の精神は腐った球根だ、臭い」と断言した。どん引きである。
    不細工には不細工な精神しか芽生えずそれは生きる価値もないということか。なるほど、わからん。

  • 嫌い。何度不快感を感じたか。俺の身体はこの作品を受け付けないらしい。

  • 病院待ちの間に一気読みしました。
    ホラーサスペンス大賞って書いてあったので
    ホラーはいつ出てくるのか、この話はホラーなはず!と勝手に解釈してしまったのは敗因のひとつ。
    ただ、賞の名前だったんだ・・。サスペンスでした。
    描写が私にはキツイ・・。最後まで読ませる作品ではありましたが、本の中に入っていけず、遠くから読んだって感じです。好き嫌い別れそうだなーと思いました。

  • 情景表現が過多に過ぎないか?ストーリー展開に必要ない情景表現のために、内容に比してページ数が大幅に増えている。
    また、売りであるはずの怖さも、ほとんど実感することなく読了。
    ミステリーの最低限のマナーを守っていないため、全体的にぼやけていて大変残念な作品と感じました。

  • 第五回ホラーサスペンス大賞受賞作。あの幻冬舎と新潮社が交互に受賞作を刊行するという一風変わった6回、たったの6年で終わってしまった賞。その第五回受賞作。

    超自然現象的なコンテンツは全く含まないこの作品は、率直に言えば主人公の女性だけが、きわめて平凡でぼんくらでいらいらするほど凡庸な感性を持った人物で、その周りを数奇な運命と宿命を背負った複雑で屈折したキャラクターが占めるというなんとも不思議な世界。

  • 複雑な人間関係で何が言いたいのか良くわからず、期待外れでした。

  • 何が言いたいのか?
    何がおもしろいのか?全くわからない。
    ただ、昔大好きだった一条ゆかりの漫画=砂の城を思い出した

著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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