こうばしい日々 (新潮文庫)

著者 : 江國香織

• 新潮社 (1995年5月30日発売)

感想・レビュー・書評

[siiyukoさんの感想 · 2013年10月16日]

江國香織の作品は、後に残る余韻が好き。

本当に久しぶりに本を読んだ。
時間がある、余裕があるってことは本当に幸せな事だ。
こうばしい日々って言う題名がとても好き。なので、読んでみた。若い子達が主人公の話だし、深さとかは感じられないけど、台風一過の今日の日にはこの感じが心地良い。
さて、これを機にもっと江國香織作品を読もう。

[aiさんの感想 · 2013年9月20日]

するするするーっと読み終わってしまった。可もなく、不可もなく。彼女の作品って、退屈だけど心地よい。
良い大人に囲まれて育つということは、子供にとって何よりも正しいことだと思った。

[mak0m0さんの感想 · 2013年8月19日]

中編二つが収録されたもの。
どちらも姉の恋愛に対いｓて悶々とした重いを抱えた中学生のお話。
江國香織さんの作品はどれもお茶を飲むようにこくこく読めてしまう不思議。

[ますたぁさんの感想 · 2013年7月26日]

中篇2つの構成
主人公はそれぞれ男の子と女の子
解説に書いてある通り、2つを比べてみると面白い

雰囲気的には乾いているのとしっとりしているのが違いか？

前に読んだときには男の子の気持ちが「わかるわ～」と思ったけど、今回は女の子の方もなかなかいいなぁと思う

江國さんの小説は読者の状態によって、いくらでも受け取り方が変わってくるのがよい

[GERONIMO(ジェロニモ)さんの感想 · 2013年6月18日]

『こうばしい日々』
江國さんワールド。
水彩画のような青春の描写。

舞台が海外だったりするから、オシャレなんだ。
海外の滞在経験は無いのだけれど、その場にいるような気持ちになってくる。

海外の翻訳物を読むよりも、ボクは日本人作家が海外の描写をする方が、ずっとずっと頭に入ってくるし、心に残る。

(日々、こうばしくしたいものだ　END)

[なぎさんの感想 · 2013年6月1日]

　幼い頃から両親と渡米し、アメリカで暮らす11歳の少年の日常を描いた物語。

　空気感といい、主人公のダイのこころの動きといい、まさに「こうばしい日々」。久々に読み返したけれど、本当に色あせない作品。

[ヤブックさんの感想 · 2013年5月23日]

表題作である「こうばしい日々」と「綿菓子」の２編。

「こうばしい日々」
舞台はアメリカ。主人公は小学生男子。
どことなく昔の少女漫画のような雰囲気を感じさせる文章と語り。
ませている主人公から時々垣間見れる子どもらしさと、周りの大人の反応は必見。

「綿菓子」
主人公（１０代前半女子）の姉と旦那と元彼の関係が普通では考えられないものになっている。
この辺りの恋愛観は実に江國さんらしい。
ぜひ姉視点、元彼視点、姉旦那視点(これは短めでok)のスピンオフを読んでみたい。
しかし、この変わった恋愛観を「主人公」という第３者から見たものとして書き、だらだらとさせないでさらりと終わらせている辺りも非常にいい。

[carmmmeganeさんの感想 · 2013年5月15日]

秋になったらまた読みたい。

[funcaboさんの感想 · 2013年2月11日]

なんだか好き。
ダイのアメリカナイズなとことか、それに反発するできのいいお姉ちゃんとか
ちょっとうまくいかなかったりするちっちゃいガールフレンドとの話とか。
アメリカの日常ってこんななのかなーと勝手な想像をしてしまう一冊。
おばあちゃんのﾌﾞﾗｳﾆｰ食べたい！

[suu05さんの感想 · 2013年2月2日]

何だか衝撃的なお菓子。

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」