つめたいよるに (新潮文庫)

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著者 : 江國香織
  • 新潮社 (1996年5月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339139

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江國 香織
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つめたいよるに (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「デューク」や「草之丞の話」など私の好きな作品が収められている江国さん初めての作品集です。読むと温かい気持ちになれる、癒しの一冊です。(4.5)

  • 「親力」を咀嚼して考えをまとめたくて本を持たないで家を出たら、帰りにモーレツに本を読みたくなり会社の積読から1冊つかむ。
    ちょうど花冷えのような今日にピッタリの本。
    そういえば、なんて微笑みながら語らうようなお話がぎゅっと詰まっている。
    道ですれ違った見知らぬ人の記憶の断片を垣間見たような。
    とても好きだった。
    江國作品で一番好きな「間宮兄弟」を超えたかも。
    意地悪だなとかひんやりしたお話しはあるけれど、読み終わって体に溜まった嫌なものがシュウウっと抜けていった。
    解説で江國さんの作品には「好きなもの」が沢山登場するとあり、心がほっこり温かくなるのはそれか。
    苦手なもの、シコリのように気鬱になるものを包み込むような「好きなもの」。

    「誰かに叱られたら改心できるだろうか。私は改心したいのだろうか。なにを、どんなふうに。」

  • 久しぶりに読み返しました。

    「デューク」…犬派にはたまらない。たまご料理と梨と落語が好きで、キスのうまい犬。「君はペット」の松潤みたいな?しかしこれ、犬種がパグやコーギーなら成立しない気もしますね。

    コーギーのおしりと笑ってるみたいな口元がたまらなく好きな私ですけども。

  • 江國さんの短編集の中で、一番好き。
    21篇のどれも5~10分足らずで読めてしまうのに、どの話も描かれてる物語に引き込まれてしまうのが単純にすごい。

    中でも特にデューク、草之丞の話、スイート・ラバーズ、藤島さんの来る日、子供たちの晩餐、さくらんぼパイ、とくべつな早朝がお気に入り。

    そして夢か現かの不思議な世界観が多い中で、ねぎを刻むの生々しさが本当に目立つ。
    もう何年も手元に置いてある本だけど、これだけは軽い気持ちで読み返せない。
    何ていうか覚悟が要る、良い意味で。
    だから寂しいって怖い。

  • かなりショートな短編で、通勤時の時間つぶしにほなる。

  • 短編集。ほんとに短いお話しばかり。

    優しくふんわり不思議な印象で、はじめは絵本を読んでいるような感覚でした。
    だけどこの短いストーリーの中に内容がギュッと詰まっていて、読んでいく毎にぐいぐい引き込まれてしまいました。

    女性向けですね、ロマンチックなものが多かったです。

  • 「つめたいよるに」と「温かなお皿」の2部に分かれた短編集。前半はファンタジックな話、後半は食べ物が象徴的に登場する話が収められている。

    私にとって何度も読んだ本であり、一番好きな話は「デューク」だ。可愛がっていた犬のデュークが死んだ翌日、悲しみにくれる「私」は電車で出会った見知らぬ男の子と1日を過ごす。別れ際、「私」はその男の子が死んだデュークだったのだと気付く。出会ったばかりの男の子とプールや美術館へ行ったり落語を聴いたりする、日常生活からちょっと離れた過ごしかたが楽しい。でもその全てが生前のデュークを思い起こすものであることに気付き、1日の終わりには再び悲しみが押し寄せる。物語には男の子=デュークであるとは明言されていないが、さりげなくそう気付かせてくれる。「僕もとても、愛していたよ」という一言がやさしく心に響いて、悲しいはずなのに温かな気持ちで満たされる物語である。

  • ああ、やはりショートショートは苦手だ。盛り上がりに欠ける。なのに不思議と心はあたたかい。静かに心に積もる一冊。

  • 【心に】

    沁みます。
    江國香織さんの好きなものの詰め合わせ。

    「感激する」「影響を受ける」っていうほどではないけど、
    静かに心のなかに染み込んでいく感じ。
    好きです。

  •  ぽんと物語だけを差し出して、あとは読者にまかせる。そのあっさりとした書き方が、なんとも言えない味わいを出していると思いました。短い文章の中に漂うせつなさがとても優しく、温かい小説でした。短編小説が21編、収録されています。

  • 2012/11/30読了

    教授オススメの短編「デューク」を収録。
    21の短編があり、ひとつひとつがスッキリと読めるショートショート。
    心に響くものも、流れるようにおわる物語もある。
    書けるだけ感想をば。

    ・デューク
    涙と、甘い愛のやわらかな物語。
    あの教授をうならせただけあります。素敵な、ジェームス・ディーン
    ・夏の少し前
    不思議な感覚になった。人生はきっとこういうものなのかな
    ・僕はジャングルに住みたい
    小学生男子ってきっとこんなの
    ・桃子
    恋は、人を、狂わせる。
    ・草之丞の話
    お気に入りその1。
    注目すべきは、母の彼に対する愛情。
    ・鬼ばばあ
    幼いときは、こういうことが大きく感じるのよね
    ・夜の子どもたち
    お気に入りその2。やんちゃな大人好きだ
    オチが秀逸。
    ・いつか、ずっと昔
    輪廻転生。もしかしたら私も、いつかずっと昔には…。
    いつでも愛してくれる誰かが側にいてほしい。
    ・スイート・ラバーズ
    お気に入りその3
    死は全て悲しみに繋がるのではない。
    チャーミングなおじいさん、そしておばあさん
    ・朱塗りの三段重
    今の世の中ってこうなんでしょうね、愛が変なの。
    ・ラプンツェルたち
    だって女ってワガママよ
    ・子どもたちの晩餐
    幼心に分かるあの気持ち、毒って甘いの
    ・晴れた空の下で
    春の穏やかな日々と、隣にいるのはいつも愛する妻。
    ・さくらんぼパイ
    何せ大人は自分の都合で動く生き物だから
    ・藤島さんの来る日
    ネコよ、主を大事に
    ・緑色のギンガムクロス
    なんだかなー
    ・南が原団地A号棟
    先生の評価が知りたい。
    ・ねぎを刻む
    痛いくらいに気持ちが分かる
    ・コスモスの咲く庭
    おとんよ強くあれ
    ・冬の日、防衛庁にて
    強い人にはかなわない
    ・とくべつな早朝
    お気に入りその4、最後に相応しい一篇。
    この二人が可愛すぎる!!!!!

  • 全21編の短編集。
    話すように書かれた文章は、すらすらと読めていける。

    しかし、文章自体はあっさりと読めても、表現される内容は、
    かなり深く、何度か読まないと、きっちりと理解するのは難しい。

    もしかしたら、そもそも、理解するものではないのかもしれない。
    すらすらと話された言葉のように、
    するりと頭に入り、心に染みて消え行く文章と内容だった。

    そのため、再読性も高いと思う。
    何度も読める。独特な面白さのある短編集だった。

  • 有名な「デューク」は知ってたいたが、それ以外にも心にほんわか残る短編がたくさん。
    とてもシンプルな言葉で書かれているのに、なぜか心に残る。
    日常の一場面を切り取っただけなのに、そこに潜む温かさ、優しさ、きらりとした輝き…そんなものがまっすぐに伝わってくる感じ。
    短編なのでとても読みやすい。
    たくさんのお話があるのですべてが心に残るというわけではないが、お気に入りは見つかります。

  • 淡々と描かれる短いお話がぎゅっと、濃く詰まった短編集。

    リズムよく読めるけれど、決して軽いものではなくそのリズム感にすら胸を鷲掴みにされる。

    江國さんの表現する冷たくて優しい言葉たちが詰まった大好きな一冊。

    ひとつひとつの作品を読み終えるたびにうっとりする。

    "うっとりする"

    本当にこの表現がぴったりな一冊。

  • 小学生のとき、国語の教科書で「デューク」を読んだ。あのとき以来ずっと読むことのなかったデュークを大学生になったいま、ひさしぶりに読んだら出てくる女の子とわたしの年齢はむかしよりだいぶ近くなっていた。バイトもコーヒーもむかしより身近なもの。よりいっそうデュークがすきになった。だいすきなおはなし。

  • 私の苦手な短編集とは知らずに購入してしまったので
    少し後悔しましたが
    予想を裏切られ、とってもいい作品集でした。

    江國香織の短編を初めて読みましたが
    こんなにも不思議な世界が詰まっているのか、と驚き。
    とある日常の中に、突然スルスルと不思議な世界に入っていくのに
    それが違和感もなく、溶け込んでいける。
    そして、またふと突然現実に戻り、物語が終わる。

    読み終わりが実にさらっと描かれているので
    「これで終わり?」と物足りなくなる人もいるかもしれないけど
    私はとっても好き。
    余韻があり、ふわっという表現がぴったり当てはまる終わり方。
    「これからこうなっていくのかな」とかあれこれ考えるというより
    読み終わって、ただただ余韻にふける、という感じ。

    また、子供から大人、老人まで幅広い年齢層を主人公に設定してあり
    本当にさまざまな人間模様が描かれています。
    こんなにたくさんの人間を書き分けることができるのはすごい。
    物語のもつ世界観は江國香織そのものだけど
    そこに描かれている人間は、全く別の生活感のある人間が
    何人にも渡って描かれている。

    江國香織の世界はなかなか言葉で表現できないけれど
    短編集が苦手な方に、ぜひお勧めしたい作品です。

  • 『デューク』を教科書で始めて読んだ時の衝撃は、多分一生忘れないと思う。本棚の見えるところに置いておきたい、一冊。

  • 才能を感じる短編ばかりだった。特に、草の丞の話は大好き。さらっとしたタッチで、ありがちな設定なのに心にしみる文章なのは、児童文学から出発した江國さんならでは?

  • 久々にデュークが読みたくて再読。センター試験にも使わ れたみたいだけど、私だったら泣いて試験どころじゃない な。『晴れた空の下で』『藤島さんの来る日』『夜の子ど もたち』『南ヶ原団地A号棟』が好きで何回読んでもうっ とりする。うっとりを越えて視界が滲む。どれも甲乙つけ がたいので一番はないけど、私は気持ちが定まらない ときにキャベツを刻むのが習慣で。だからか『ねぎを刻 む』はいつも衝撃。。たまご料理とアイスクリームが好きでキス がうまいデュークにあたしも会いたい。出来れば人間の 方。

  • ますます江國香織さんが好きになった一冊。
    どの話もものすごく面白かった。
    「晴れた空の下で」は思わず涙が出ました。

  • 中学の国語の教科書に載っていた『デューク』がもう一度読みたくて、手に取った本です。
    この短編集が私を江國香織作品の虜にしました。

    だいぶ前に読破したきりで記憶も曖昧なので、もう一度読み返したいと思います。その際にまたレビューを書かせていただきます。

  • 読み終わって不思議な感覚になった。ファンタジーの世界なんだけど、なんというか、実際にありえそうな感覚。
    ごく身近であったり、自分自身にも起こりそうな感覚。
    リアルな話、というわけでもないんだけれど、現実味がすごくある。

    そして気付いた。これは普段自分の中でごく日常的に行う白昼夢であったり妄想であったりに近いんだと。
    妄想、というと聞こえは悪いかもしれないが、キレイな妄想というか。妄想と言うより、願望に近いのかもしれない。

    彼女の作品は初めて読んだのだけど、柔らかな陽射しを感じるような文章だった。

  • デュークは何回読んでも泣ける…

  • 2011/08/25
    とっても贅沢な短編集。ゆっくり噛みしめながら読んだ。
    「デューク」も好きだけど、「ねぎを刻む」も良い!

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