ホリー・ガーデン (新潮文庫)

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著者 : 江國香織
  • 新潮社 (1998年3月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339146

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ホリー・ガーデン (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ただただ、中野くんみたいな人に出会えたらいいなと思う。そして果歩のつくるご飯がとても美味しそう。

  • 起伏の欠落した文がだらだらだらだらと並びオチもなくぶつ切れる内容。
    長い割には恋愛も友情も人間も描けてない。

    風呂場で紅茶茶碗を割るって、別れ話出た途端食器をわざわざ風呂場へ運んだってことだろうか。行動が珍妙。
    果歩と静枝キャラ分けた意味あるのかなというくらい同じようなキャラクターに見えた。男達も同様。

  • 五年前の恋人との恋愛から抜け出せない果歩を見守る、小学生からの付き合いの友人静枝との友情と、果歩に想いを寄せる中野の恋の物語。
    江國さんらしい文体で、ゆっくりと丁寧に描かれていて満足。そこまで深入りはしなかった。

  • 単行本版を登録して、レビューを書き続けていましたが、文字数オーバーのため書き込めなかったので、文庫本ーだいぶ前に友人に進呈して手元にはありませんがーを登録してレビューを書くことにしました。どれだけホリーガーデンに固執しているのやら。

    さて!今日のトピック。ホリーガーデンのほぼ最後の部分で、姪の今日子ちゃんが果歩に読んで欲しいといった本のこと。

    さむいくらいよるでした。きがかぜでひゅうひゅうほえているよ。

    今日子ちゃんによる引用部分はこの部分で、引用元の作品が判明!それはアーノルドローベルのかえる君シリーズの「ふたりはきょうも」の「がたがた」でした!いやー、かえる君シリーズだったとは!丁度小1の三男が学校で借りてきてまして。見覚えのあるフレーズに、即座にホリーガーデンと見比べましたよ。さすが、しっかり者の今日子ちゃん、5歳でかえるくんシリーズを読んでいるとは^o^。

  •  かきあげ前髪にパンツルックでビシッと決めてる静枝が甘ったれで、ゆるふわショートボブでビーズアクセが似合ってしまう果歩が実は大人というのが対照的でおもしろかったです。
     静枝・芹沢という終始ろくでもない2人――ブーメラン発言女(不倫、保健室)と愛人コントロール男――を当て馬に果歩・中野の関係が描かれているってことは、やっぱり江國さんは性愛がなくとも成立する関係性が理想だと考えているのかな? もちろん、それは現実に即さない、ロマンチックに過ぎる考えかただと断じる人はいるのだろうけど、個人的にはとても共感できる気がします。というか好きです。
     ときおりポンと出てくる江國さんの毒気で、静枝がどんどんこきおろされてゆくのは読んでいて痛快ではありました。でも、自らの未熟さや至らなさを言葉を使って正当化してしまうのは楽だし、気持ちの良いこと。やっぱ他人事じゃない。我がふりも直さなくてはなーという気持ちになりました。
     あと中野が報われてホントよかった!

  • 2017/01
    不倫ネタが多くて江國作品を受け付けなくなっていたのですが、文章が好きで、また手に取りました。
    なぜか読むと落ち着く。
    汚い世界も、柔らかく素敵なものに見える気がします。

  • 学生の時読んだ本、再読。
    果歩の姉の今日子姉さんが気になって仕方ない。「昔から何でも上手く出来る優等生」なのに「バツイチ子持ちでしかも親と同居」という超超超地雷物件と結婚って・・・すごいブス?実家が酷すぎて居たくなかったの?しかも眼科医の柴原に「この男は何だってこんなにすかしているのだろう」とか考える辺り結構鋭い気がする。果歩と中野と津久井どうでもいい。静江と芹沢どうでもいい。今日子姉さん、気になります。

  • こいつ、ばかじゃないかしら、と静枝は思った。少なくとも私たちは、何でもぶつけあえばいいなどという単純なやり方で、友情をあつかったことは一度もない。


    最大の問題点は、こんな風に常に平穏に暮らしていることだ。調和がとれすぎているのだ。穏やかな口調、穏やかな表情。だいたい、こんなに家庭的な献立てのならぶ食卓だって、穏やかすぎてどこか不自然だ。とりつく島のない感じ、というのだろうか。自足しすぎていると静枝は思う。



    果歩はこういうことが好きだった。これをしてあれをしてそれをして、そのあいだにこっちをこうしておいてー。余計なことを考えずに済む作業。



    果歩は中野を所有した覚えなどなかった。いったん所有したものは失う危険があるけれど、所有していないものを失うはずがないではないか。だからこそ一切所有しないで暮らしてきたのだし、ともかく自分がいま中野を失うはずはない、と、できる限りの理屈をかきあつめて果歩は思った。

  • 果歩の日々を送る生活(と幼なじみである静枝との関わり)を描いているのだけれど、とてもゆるやかな物語だった。

    おかしな例えだけど、蛇口から水がポタッポタッと流れているけれど、それをそのままにしたままみたいな。
    それでも許されているような。
    江國さんのストーリーはとてもゆったりしている。

  • ここ12年でずっと一番好きな本。
    何度読んでもまた読みたくなるし、歳を重ねるにつれて、実感を伴って理解できる部分が増えて行くのも嬉しい。

  • 20160726
    久々に江國香織さんの本を読みました。
    果歩と静枝。静枝のことがどうしても好きになれなかったのは、私が静枝に似てるからなんじゃないかなぁ〜、と思いながら読み終えました。プールなんて何年も入ってないし、不倫もしていないけれど、静枝の芹沢との関係性を高尚なものとするところとか、昔の恋人とお酒を飲めちゃうところとか。反対に果歩に憧れを抱くのは、静枝と同じ理由かもしれません。
    最後の、果歩と中野くんが夜道を歩くところがやっぱり良かった。果歩の人間らしいところをやっと見られた気がして、電車の中なのに微笑んでしまった。
    そして最後の最後。あとがき、で「一九九四年、夏の終わり」って!私1歳になった頃ですよ!今から二十年以上前!そこに一番鳥肌が立ちました。江國香織さんすごい。二十年経ってるのにこの新鮮さはなんなのだ。

  • p311 恋愛のさなかに相手に怖がられていた。そう思うとなにもかもが許せなかった。頭も喉も心臓も、煮えてしまうようだった。

  • これも5年おきくらいで読みたくなる

  • ◆ホリーガーデン 江國香織

    まるでタイプの違う幼馴染の夏帆と静恵。30歳を目前にした2人の恋愛の物語。

    私はこの物語の結末のふわっとしてる感じがあまり好きではありません。

    ただ二つのポイントに強く惹かれました。
    まずは女性同士の友情の複雑な面が丁寧に描かれている点です。

    以下引用

    自分が不幸なときに相手も不幸だと元気がでてしまうのはどうしてだろう。相手の幸福を心底ー自分のよりもずっとー願っているというのに。


    言いすぎた、なんて最悪のあやまり方だと思った。言いすぎた、なんて、うっかりほんとうのことを言ってしまってごめんなさいねと言うようなものだ。


    ときどき、女を傷つけることができるのは女だけなのだと思うことがある。津久井にさえ、自分が傷つけられたとはとても思えないのだった。


    ...こんな感じのお互いに対しての意見がところどころ物語には描かれてます。

    悲しいかな、確かにそういう微妙な気持ちの歪みが同性の友情にはあるのかもしれないなぁー。
    そしておかしなことに、とてもとてもとてもとても大切であればあるほどにね^^;

    また、よく大人になってから出会ってたら私たち友達になんてならなかったでしょうね。という言葉を聞きます。

    そんな関係性が果歩と静枝にも当てはまると思いました。
    果歩と静枝は物心のつくかつかないかの幼い頃からの友人で、自分の人格が固まる前からたくさんの思い出を共有した家族みたいな存在です。

    そういう存在は愛おしいけど、価値観が合うとか居心地がいいとかでは繋がってないからちょっと厄介だよね。

    でも自分に合う人、反発しない人とだけ続く友情では時に物足りないし、心の成長にはならないと思います。
    またそんな思い出で繋がってるからこそ、簡単には失えないしお互いに頼ってしまう存在になると感じました(^^)


    もう一つのポイントは女たちの日課の美しさです。

    果歩は自分が大人な女だと忘れないように爪に色を塗る。

    食事を一人でとらないように毎晩同性の友達との予定を入れておく。

    (果歩の習慣ばかり思い出されるけど静枝も自分の生活にこだわりをいっぱい持ってました)

    この物語に限らず江國香織さんの本にはこんな少しおしゃれで、風がわりな習慣が出てくることが多いと思う。
    日常を美しく描くのは江國香織さんの最大の美点だと思います。

  • 90年代の固有名詞、それを「おしゃれなもの」と思って使っている姿に赤面。話もオッサンには何がなんだか。

  • 15年ぶりくらいに読みました。
    江國香織さんがまだ直木賞を取る前、当時文庫化されていた作品をひととおり読んだ時期があって、その中でなにげなく記憶に残り続けていたのが『流しのしたの骨』と『ホリー・ガーデン』でした。

    前回読んだ当時は中学生くらいだったので、恋愛の感触とかに共感したわけでもなく、江國作品の何にハマったかといえば、この作品のあとがきでも解説でも述べられている「余計なこと」が丁寧に描かれていること。私にとっては、たとえば、果歩のこの冬一番の買い物だったあたたかいオフホワイトのコート。10年以上たっても記憶に残っていました。

    果歩と静枝の年齢に近くなって、オフホワイトのコートを味わいたいがために再読してみたら、「余計なこと」によって不安とか安心感とかが形どられていることが感じられて、前よりもさらにしっくり来ながら読めたのがよかったです。

  • 無駄なものが好きだっていう江國スタイルが一杯詰まった描写。まったり読むのにちょうどいいです。
    女同士の友情ってでもほんとこんな感じなんだよね。
    核心にお互いふれず、お互い爆弾抱えてて、地雷をわかっててお互いさけて、労わりあえる関係。
    失恋をひきづる気持ち・・一歩踏み込めない気持ち。
    キューンときつつも、ラスト癒されました♪

    2015/09/21 再読

    20代に読み、現在三十路半ばになりつつ。
    今読んだ方がしっくりとくる。
    生活感がないけど、ほのかに美味しい香りが漂う。

  • アラサーの親友女性2人の話

    すこし読みづらかった
    悩みながら立ち止まりながら
    複雑な女性の心を感じた

    けれど共感できる部分が少なくなかなか進まない展開に惰性で読み進めた感あり、、、

    2015.08

  • 余分なものばかりで美しい。
    15年前にはじめて読んで、おいしそうな食べものがたくさん出てきた記憶。ストーリーは何度読んでもたいしておぼえられず。

  • ずっと同じ女子校に通っていたふたり、眼鏡屋で働く果歩は過去の失恋から動けず復讐みたいに誰かと寝てばかりいる。美術教師をしている静枝は年配の男性芹沢と良好な不倫関係にある。
    果歩に思いをよせる中野(丁寧な運転でドライブをしいつもバックパックを背負っている)、静枝の元恋人の祥太郎、みんな不器用でまっすぐではない。

    最後に少しだけ進歩がある、そこまではゆったりと行ったり来たりを繰り返す。
    なかなか話に没頭出来ず感情移入出来なかった。のんびりと読むのが良い。

  • 久しぶりに読み返してみました。がやはり、中野くんの良さはあまりわからないw
    たぶん私は男性に善良であることを求めていないんだろうな。。。

    そして、果歩に対してイライラしてしまう静枝の気持ちが分かりすぎて辛い。
    果歩みたいに、同じところに滞留しようとする人を見ているのは苦手。
    津久井は、「ウエハースの椅子」だかに出て来た、丸顔の巨人ファンを思い出します。

  • 果歩さんも静枝さんも少しずつ自分に似てるなと思ってて感情移入してしまったな

  • 何度か読んでいる。ふと思い出して読みたくなる。なんかのひょうしにふと。果歩に会いたくなるのかもしれない?

  • 22年前に書かれた物語。
    スッゴク江國っぽいけど、スッゴクとんがってて、誰にも共感できなくて、読み進めるのに時間がかかった。作者とほぼ同時代を生きている者として年の流れを感じる。
    ところどころほんのスーっと心を触っていくのだけれど、やっぱり30手前の女とは同じ感覚ではいない自分を面白く感じたり。
    きっともう読み返すことはないだろうなぁと思うけど、もちろん江國シリーズはきちんと手元に置いておくよ。

  • 私を江國香織マニアにさせた2冊のうちのもう1冊の方がこれ。多分ホリーガーデンのほうがより多く読み返してる。以来、青い美しい薔薇の柄の紅茶茶碗がずっと欲しくて探しているけど10年以上経った今もこれ!というのが見つからない。カフェオレボウルも。

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