流しのしたの骨 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339153

感想・レビュー・書評

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  • 私はたばこを吸わないけれど、この本は私にとってたばこのようなものだと思う。心がぐしゃぐしゃしているときに読むと、落ち着くから。

    全体の雰囲気はもちろん、一文一文をていねいに味わいたい作品。私が暮らしている何気ない日常も、江國さんが文章にしたら魅力的にうつるのかもしれない。

  • 江國香織さんの作品の中で一番好きな、話♪
    何度も何度も読んでチョッとボロッチクなってしまってる大好きな1冊(汗)
    こと子・そよちゃん・しま子ちゃん・律ちゃん、、、。
    それに、お母さん・お父さん♪
    他の皆も大好き♪
    なんだかんだと、問題は起きるけど最終的には解決しちゃってる('-'*)♪
    こんな風に暖かい家族っていいなぁ。って思う1冊。

  • わたしにも深町直人がいたらいいのに

  • 高校の時、皆で回し読みした。笑 私たち女子校の高校生には、深町直人という存在が素敵すぎて理想の彼氏像でした。名前からして、いい!でも実際社会に出てみたら深町直人はどこにもいませんでした。 ほんと、空気感が素敵なお話です。江國香織にしては健康的な小説だと思う。

  • 江國作品デビューの一冊。
    難しい表現、細かい描写が一切なく、何でもない家族の日常を淡々と静かに語っている文章なのに、まるで自分が体験しているかのような実感を持てる描写が非常に衝撃的であった。
    ストーリー全体を通しても、ところどころ語られない謎があるのだが、自然と気にならず受け入れてしまう感覚は非常に新鮮であった。
    とにかく絶賛の一冊。

  • 何回読んでもほっとする。

  • かわいい。穏やか。
    コーヒーをいれて飲むくらいの、余裕をもって生活したいと思う。

  • 2024.4.11 読了。
    東京の片隅にある宮坂家の4人姉弟と両親の6人家族の物語を三女のこと子の視点で描いた小説。

    戦争も政治もお金の心配もないように感じさせる宮坂家の日常が静かに描かれている。日々は進み年齢の変化も書かれているのに、どこか全く知らない星で生きている一家の様子を覗き見ているような不思議な感覚だったが、「我が家ルール」のように他の家では日常ではないことがツラツラと綴られていた。

    3人のタイプも違う姉(と母)を見て育つ末っ子の弟・律はきっとこれから育っていく中でも要領良く生きていきそうだなぁ〜なんて想像してしまった。

  • とても好きだった!

    登場人物誰に共感できるというわけでもないし、展開のある物語でもないんだけど(実際はいろいろ事件は起きているが)、江國さんのあとがきにもあるように、本当に人の家庭をずっと見させてもらってる感じ。

    家族のあり方いろいろだし、家族の中の個人もいろいろで、こういう家族もきっといるよねどこかにと妙なリアリティを持たせる文章だった。

    外の人間だった他人と結婚することで見える自分の家族独特の雰囲気とかルールとか、それゆえ感じる新生活での違和感とかも、あるよねきっと、と思って。だけどまたそこからどちらかがどちらかに合わせたりぶつかりあったり折り合いつけながら、新たに家族ルールが出来上がっていくので、面白いし素敵な事だと思いました。

  • なぜか、サザエさん一家の10年後ってこんな感じだろうかと。本来大事件のはずのそれぞれの出来事が家族の中で薄まって結局ばらばら。解決策はほったらかしって事で
    チャンチャン!全てが未解決

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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