すいかの匂い (新潮文庫)

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著者 : 江國香織
  • 新潮社 (2000年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339160

すいかの匂い (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 情景を描写して相手に伝えるということは、高度な言語運用能力と語彙力が必要。それがなされているのが、江國さんの文章かなと思う。
    情景を思い浮かべながら読む私にとっては過剰な描写だった。細部まで想像するだけで力を使い果たしてしまって、そこから連想される登場人物の気持ちまで汲むことができなかった。

    私にはまだ早いかな、もう数年したら気持ちよく読めるようになるかな。

  • ついストーリー自体よりもちょいちょい出てくる、うーむと唸りたくなるような、言い得て妙なことばたちがおもしろかった。こういう表現は、女性特有だと感じる。やっぱり女性の作家が私は好きだ。
    あと、いじめっ子というと私は女の子の陰湿ないじめを思い浮かべるが、江國さんは男の子の暴力的ないじめや昔ながらの落とし穴、など昔のガキ大将みたいなものが出てくる場面が何度か出てきて、その相違が面白かった。
    ——————————————————
    私は団地のなかを通るのが好きだった。よその家に入るとする匂いが、家の外まではみだしていておもしろかった。
    六畳ほどの和室は窓が思いきりよくあけられて、おもての夕日がそのまま部屋に充満していた。

  • 「はるかちゃん」が好き

  • 気怠い夏の短編集。過去を振り返る。

  • 不思議な本。
    ストーリーに山場やオチもない、雰囲気を読ませる作品。でも起こってる事は結構ヘビーで、十分山場になるのに、あえてそうしない書き方。

    個人的にはどの短編の主人公も「私は〜〜嫌いだ」とネガティブなのが気になった。この作品自体には合ってるんだけど、もう少し明るい話が好きな方は避けた方が無難。

    青春だけじゃない夏の雰囲気(ちょいネガ傾向)を存分に味わえます。
    そういうのが好きな方は是非。

  • 子供の記憶はいつまでも

  • さわやかな夏の情景の中に描かれる少女たちの薄暗い話は、何度読み返してもすばらしい。装丁もすてきだと思う。

  • 夏の夜に読みたい
    なんとなく後味が残る短編集

    シュールな話が
    独特の言葉の選び方でするすると
    描かれている
    不思議な世界観

  • 16/05/04
    ・蕗子さん
    ・あげは蝶
    ・影
    がすき。

    P14
    どうしようもない気持ちで夜がくるのを待つ。夜がきてくれさえしたら、とりあえず一日のケリはつくのだ。(すいかの匂い)

  • 社会では触れることがタブーとされている、だけど見てみたい、そういうものをこそっと覗き見る、そんな作品です。夏の終わりの懐かしさや切なさ、スリル、心地の良い恐怖感などを感じることができました。

  • 子どもの頃の夏の記憶が甦る。
    そんな話が詰められた一作。
    子どもだからこそ感じられる些細な事。子どもならではの感受性。それがなめらかに表現されている。
    不思議な感覚になる一冊。

  •  少女や女性たちが経験した夏の思い出。懐かしいような、不気味なような、不思議な感覚になれる一人称の小説です。ただ、私にはちょっと重すぎたのか、読み終わったところでどっと疲れが出てしまいました。また時間をおいてから読み直したら感想が変わるのかもしれません。

  • 江國香織の作品です。女性ならではの透き通るような瑞々しい文体がおすすめです。短編集ですべての作品に子供が登場し、読むと幼少期を思い出してどこか懐かしい気持ちになる作品です。

    生命環境科学部 6年生

  • 資料番号:010097459
    請求記号:F/エクニ

  • 妙に、生々しくて読んでいて不快だった。早く売るか捨てるかしたい。でも、読んでよかった。(手元に置いておいて、数年経ってまた読み返したいけれど、置いておくのがこわい)

  • すいかの匂いを嗅ぐようなふとした時に思い出す、心の底にあってずっと引っかかっている記憶。後味の悪い話が多いですが、なんとも切ないような懐かしいような気持ちにさせられます。流れるような文章。オススメです。

  • ちょっとこわい話もあり、
    ちょっとリアルでもあり。
    おもしろかった。

  • 資料ID:98000303
    請求記号:080||S
    配置場所:工枚普通図書

  • 私たちはいろんな話ができる。きっととても気持ちがあう。それを相手がわかっていないのがもどかしかった。ー 焼却炉

    母は、あんぱんやクリームパンにくらべてジャムパンを格下のように考えていて、軽蔑をこめてジャミパンと呼んだ。それでいて嫌いというわけでもなく、パン屋にいくと、ついでみたいによく一つ買ってきた。ジャムパンはシンプルな楕円形で、なかに、甘い、べったりした杏ジャムが入っている。 ー ジャミパン

  • 再再々…読。ギクっとしたなぁはじめて読んだときは。何で知ってるのかなと思って、感じたことのある言葉にできない感覚が、書かれてあるんですもん。大好き。

  • 大人になっても思い出す幼い頃のあの夏の光景。積み重ねられた日常の一コマではあるが、あの時の色彩、匂いが鮮烈に思い出される。ノスタルジックだけど記憶の底にある鮮やかに留まっている。幼さや残酷さや秘密、あれから時を経て大人となったからこそ、外側から自分を見つめているような雰囲気です。

  • 夏にぴったり様々な少女の夏物語。表題作の「すいかの匂い」からもうすでにそこは江國ワールド。ありふれた日常のようでいてどこか少し異世界。巻末の川上弘美さんの解説がとても素敵。2013/246

  • 2012418
    わりとゾクゥとするかんじでした

    201677
    再読
    わりとホラーとかゾクゥッとくるオチがたくさん入ってる・・・ややブラック?グレー?江國節だよな・・・。
    初期だからかな・・・??

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