絵本を抱えて部屋のすみへ (新潮文庫)

著者 : 江國香織

• 新潮社 (2000年11月29日発売)

感想・レビュー・書評

[egyptianmauさんの感想 · 2010年1月15日]

好きな絵本に寄せて想いを綴る江國香織さん。
その独特で、多少偏屈で、
だけどその分、誰よりも瑞々しい感性が大好きです。
「あとがき」で山本容子さんとの対談があるのだけど
その中で自分が自分だと気づく、ということについて書いてあり
雷に打たれたような気がした。
私にとって「サルビアの蜜」とはそういうことなのです。

[lovefigaroさんの感想 · 2009年3月22日]

子どもたちが笑っちゃったくらい、わが家の本棚のセレクションと重なりがありました。
「そうだね」って頷きながら読める絵本のガイド。
なぜか、子どもって部屋のすみっこで膝を抱いて本を読みます。

[navi-agehaさんの感想 · 2007年2月12日]

江国さんの絵本への造詣が余すところなく表現されている本。良書といわれている絵本が主だけれど、江国さん独自の視点での話がとてもさわやか。絵本好きでなくても、絵本が読みたくなる。。はず。

[ちゃぬいさんの感想 · 2007年2月11日]

私のバイブル！
絵本好きにはたまらないと思われる。
小さい頃から、友達と遊ぶより何より本が好きだった自分。
忘れかけてたいろいろなことを思い出せる気がする。

[メイプルマフィンさんの感想 · 2006年12月5日]

そういえば、江國さんは児童文学畑から出てきた人だったんだと思い出した。紹介されている絵本の魅力を更に際立たせる彼女の文章。読み終えるのが勿体無かったです。
タイトル通り、お気に入りの絵本をいっぱい抱えて部屋のすみに行き、どっぷり絵本世界に浸りたい。思えば私の幼い頃は、そんな日々だった。
図書館で借りたのだが、手元に置きたいなぁ。紹介されている本、できる限り読みたいな、と。

[--さんの感想 · 2006年10月27日]

自分が昔に読んだ本が出てくると嬉しくなってしまいます。逆に、読んだことのない本のことが書かれていると、その絵本を読んでみたくなりますね。懐かしい気持ちになれる一冊です。

[ぽむさんの感想 · 2005年2月12日]

絵本好きの私には、嬉しい一冊

[もんさんの感想 · 2005年1月20日]

絵本が読みたくなる本。

[美月さんの感想 · 2023年10月18日]

日頃、絵本を殆ど読まないのだが、タイトルに惹かれて購入。読んで見ると、作者の絵本愛と、鋭い観察力に驚いた。紹介されている絵本の中には是非読みたいと思った者も何冊かあるが、今から手に入るだろうか不安。面白かった！

[のり坊さんの感想 · 2022年6月11日]

我らの世代は絵本の記憶を持たないのが大方だと思う。強いてあげれば
さいた
さいた
さくらがさいた
小学一年生の教科書一頁　背景は一面の桜

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」