すみれの花の砂糖づけ (新潮文庫)

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著者 : 江國香織
  • 新潮社 (2002年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339207

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すみれの花の砂糖づけ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 甘い甘い砂糖菓子みたいな詩集。
    だけど時々どきっとさせられる鋭いことばたち。
    愛情も孤独もいっぱい胸に抱えながら、だれのものにもならない芯の強さがとても好きです。

  • 仏生山温泉に入りながら読んだ本。
    恋に生きてきた人の恋の話。

    湯あたりと相まって、浮遊した世界にいるかのように感じました。ぜひお風呂で読んでみてほしい。

  • 表紙、文字の色、書体がすごくいい。
    見た目に惹かれて買ってしまいました。
    乙女心をくすぐります。

    何年か経ってこの詩集を読み返したら、「わたし、大学4年のクリスマスの日にこれ買ってひとりでお酒を飲みながら、おとなな気分に浸って読んでたなーうわー(照)」とか言って思い出すのでしょうかね。

  • 江國さん自身のことをモデルにしているのか、もしくは別の人をモデルにしているかは別として、都合よく愛されすぎてはいませんか。

    好きなものを並べているだけではありませんか。

    そんなことをずらずらと羅列するような詩では読むののがめんどうになってしまうよ。


    ひらがなの使い方は好きだけど。

  • 勿体なくて、すこしずつ読んだ(味わった)。

    なんかもう、本当に、角砂糖みたい。
    繊細で、透明で、細やかで、きれいで、ちくちくしていて。
    読みながら何度もため息をついて、表紙を見つめた。本をさすりながら装丁を眺めた。この本、ちょっと力を入れたら崩れて溶けてなくなっちゃうんじゃないかって、思った。角砂糖みたいに。

    「うしなう」「父に」に、胸をわし掴みにされた。

  •  題名からして素敵です。中身も題名みたいに甘くて素敵な世界でした。

      この一冊は、最初の詩から一気に少女の世界へと惹き込まれます。
    少女から子供へ、子供から大人へ、不思議な世界を漂っている感じでした。江國さんは少女の視点と大人の文才を持っている人だと思います。どれも本当によかったけど、中でも「結婚生活」と「父に」がお気に入りです。

  • 完全にタイトルと表紙に惚れて、あらすじも読まないまま購入。開いてみたら詩集だった。最初は詩ってどうなんだろうと思ったけど、読んでみたらしっかり江國ワールド。大人の女の人の詩集。

  • 女性が見える。ただふわふわと甘ったるく愛らしいのではない、「女性」という生きものが見える。

  • 詩集 やわらかい日常がみえる
    やっぱり江國香織の表現がすき

    p.14
    ○だれのものでもなかったあたし
    すみれの花の砂糖づけをたべると
    私はたちまち少女にもどる
    だれのものでもなかったあたし
    p.58
    ○うしなう
    私をうしないたくない

    あなたはいうけれど
    私はうしなえるのは
    あなただけだよ
    遠くにいかないでほしい

    あなたはいうけれど
    私を遠くにやれるのは
    あなただけだよ
    びっくりしちゃうな
    もしかしてあなた
    私をうしないかけてるの?
    p.83
    ○父に
    むかし
    母がうっかり茶碗を割ると
    あなたはきびしい顔で私に
    かなしんではいけない
    と 言いましたね
    かたちあるものはいつか壊れるのだからと
    かなしめば ママを責めることになるからと
    あなたの唐突な
    そして永遠の
    不在を
    かなしめば それはあなたを責めることになるのでしょうか
    p.124
    ○ボート
    あなたはとても体温が高いね
    肩に歯をたてたら
    あなたの髪が 海原になった

  • 綺麗で透き通っているけれど、どこか闇がある。
    甘くせつない。可愛い。
    江國香織さんの世界観が大好き。
    なんども読みたくなる、そんな作品です。

  • 自由で気まぐれ。
    どこかちょっと虚ろな感じ。

  • ばらばらに散らばった言葉を綺麗に集めた小瓶を眺めているような、そんなきらめきに満ちた一冊。

  • 巻末の解説で町田多加次さんが彼女の何編かの詩を読んで「少し困った気持ちになる」と言っている。

    私は町田多加次という人を全く知らないが多分男の人だろう。

    解説で江國香織より30歳以上年上であることが分かる。

    そうだよなと彼の思いを想像する。

    30歳以上年下の20代の女性の詩がエロティックで「少し困った気持ち」になっているのだ。



    江國香織の詩は初めて読んだ。

    そして好きだと思った。

    小説は独特な設定であることが多く、特に女性主人公の気持ちが理解できない事が多い。

    理解できないというか同調できない。

    読み終わっても不思議な気持ちのままなのだ。

    それでも、読んでいるのは文体が好きなのと選ぶ言葉が好きなんだ。

    でも詩は好きだ。

    女性的でエロティックだなと思った。

    そして少し「ふけんぜん」。


    『きたえられた肉体』の最後、「けんぜんなたましいだね、はがたたないよ」とある。

    それは自分がもっていない美徳への称賛とともに、少し皮肉が込められている気がするのは気のせいだろうか。


    町田氏は『父に』が印象に残っている言っている。

    私も印象に残っている。

    死へ向かう父親に対しての思いが淡々した悲しみが切ない。



    しかし、ひらがなの効かせ方もうまいな、この人。

  • 昨日読み終わって、解説の途中だったんだけど、たまたま見たグレーテルのかまどで取り上げられたものだからもう一度最初から読んで、解説も全部読み終わった。

    江國35歳の時の作品という。
    その時読んでいたらどうだろう。まだわからないこともたくさんあったと思う。今だから読める、わかる、冷静でいられる作品もたくさん。わからないものもあるけれど。
    言葉に出来ない気がしてたけど、こんなにあっさり目の前に出されると、はい、そうなんですよ、がたくさんあった。
    大人になったわたし。

  • 初めて自分で買った詩集、なのかな。

    どっちみち 百年たてば 誰もいない
    あたしもあなたも あのひとも

    結局そういうことなんだよね、と思った。

  • 高校生になって読んだ本

    きっといつまでも読み返す
    白黒の写真をいっぱいに
    詰め込んだような本

    “ あたしはリップクリームになって ”

  • 「真実」からの「アメリカンバーのさくらんぼ」「アメリカンバーのさくらんぼ2」の流れが好み。なんてこじゃれた正・反・合

  • 少女と呼ばれていた頃。なんにも知らないふりをして、なんでもわかった気になった。ひとり、を決然と受け入れていた。

    大人と呼ばれて久しい頃。なんでもわかるふりをして、なんにも知らない、本当は。ふたり、を漫然と受け入れている。

    すみれの花の砂糖づけは、甘くて、甘くて、ほろ苦い。

  • 再読。
    実は江國先生にしては珍しい詩集。
    やっぱり胸にズギャーー来るものがありますね・・・。
    やっぱり江國先生の語彙センスたまらなくすきなんだ~~。
    「あたしはリップクリームになって」が特にすきだなあ・・・展開といい・・不倫・・・。

  • みんないつかは

  • いくつかはっとさせられたりじわっと染み込んでくる。
    たまにページをめくりたくなる。

  • もう一生手放せない1冊。ぼーっとしててもパッと一節思い出す。お風呂になんども持ち込んでくしゃくしゃ。

  • 再再々読。クラっとくるぐらい、上手くて。

  • 中身を語るほどの言葉を持ち合わせてないので、自分用のメモとして。

    ・あたしはリップクリームになって(P62)
    最後の一文でドキッと。無邪気さと不倫のギャップ。

    ・父に(P82)
    茶碗の話は、厳しい顔とは裏腹に凄いやさしさ。
    「じゃあもうすっちゃいなよ」言いたいけど、絶対言えない。でも、言いたい。

    ・MAGIC(P98)
    「あなたが気にしても それは あなたの問題です」の冷たさが、強烈な愛に感じる。

    ・願い(P110)
    しあわせってこういうことだ。

  • 2年前、文庫ガールと、代官山のカフェドロール(今はアンノンクック)の
    コラボメニュー『レモネードガール』を、この本欲しさにオーダーしました。
    カバーに一目惚れした後、中身にもハマってしまった1冊。
    勝手に、甲斐みのりさんの『つまさきだちの日々』とセットで、
    私にとって、最後まで欠かせない2冊だと思っている。

    〈すみれの花の砂糖づけをたべると/私はたちまち少女にもどる/だれのものでもなかったあたし〉

    偶然ですが、P110の詩『願い』には、父が作曲した歌もあります。

    2014年9月1日〜9月29日
    SEE MORE GLASS「夢の本屋」展

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