号泣する準備はできていた (新潮文庫)

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著者 : 江國香織
  • 新潮社 (2006年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339221

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号泣する準備はできていた (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ・前進、もしくは前進のように思われるもの
    ・じゃこじゃこのビスケット
    ・熱帯夜
    ・煙草配りガール
    ・溝
    ・こまつま
    ・洋一も来られればよかったのにね
    ・住宅地
    ・どこでもない場所
    ・手
    ・号泣する準備はできていた
    ・そこなう
    以上、16編。
    色々な人物の人生の断片が描かれている短編集。

    情景描写・心情描写ともに淡々と描かれてるので、自分の記憶の中の景色を重ねられて、心情を追っていくうちに話が展開していきます。

    私は絶対にこの小説の語り手の人物達みたいな人生は送らないだろうな。今まで接してきて「合わない」と感じた人の人生ってこんな感じなのかな。とか思いました。
    私にとって現実味はないけど、この小説の中の人物が現実にいてもおかしくない、というか。
    私の感覚には合わない部分には、時々我にかえって心の中でツッコミ入れつつも、読みやすかったです。

    巻末に付いてる解説は、全然解釈が違ったな。読む人によって感覚が全然違うかも。

    「こまつま」が一番好きです。次に「熱帯夜」

  • 2017年4月9日に紹介されました!

  • ちょっとよくわからなかった

  • 江國香織の小説は一体何なのだろうかと読みながら考えていた。彼女の物語はいつも心に沁みるが、それがうまく言葉で説明できそうにない。
    プロの写真のようだとも思った。カメラで見る被写体はそこにあるものをしっかり写し出し、それは普段見慣れているはずのものだけど、より感情的で洗練され素敵でいて悲しくて同感できる。自分の中にある何かの感情や記憶が浮かび上がり沈んでいく。いつもわたしは彼女の小説でそんな体験をする。
    好きな短編は、住宅地、どこでもない場所

  • みんな凍えそうなほどに「独り」だ。ぜんぜん、幸せじゃない。怖い。

    すごくいいにおいのする広い部屋にひとりでつったっているような気分になった。

  • 短編集
    登場人物の女性たちは、みな現状は満ち足りていない中で理想(それも本当の理想かどうかは疑問を持っている)を追い求めている
    とはいえ男性目線で共感するのは難しい...

  • 江國香織さんの世界観は私にはわからないようで、物語があることは理解できるのですが、言いたいことがさっぱり伝わってこず、なんだか申し訳ない気持ちになってしまいました。

  • 読み終わった。きっと喪失感のお話だった。喪失したことがないからなのかな。どうしようほんとうに理解ができない。読み解けそうでできない。意図がわからない。その一挙一動になんの意味を持たせたいのかあるいはそうでないのか不協和音よりも酷くわかることができない。
    文体とかストーリーがわたしの好みじゃなかったとしても、理解はできるし作者の意図したいことは読み解けるつもりだし、国語も現文も勉強しなくても点数よかったから並みにはできてるんだと思うけれど、うわぁ、社会が江國香織だらけだったらわたしアスペだわ、だって手持ちのカードじゃ理解できない。

  • 江國さんの本、初めて読みましたが、私には合いませんでした。申し訳ないですが、途中でやめてしまいました( / _ ; )なぜこれが直木賞なのか理解できませんでした。短編集だからからなのか、ほかの長編再度挑戦してみようと思います。

  • 「前進、もしくは前進のように思われるもの」

    「じゃこじゃこのビスケット」
    無免許運転で初デート

    「熱帯夜」
    女同士のレズビアン

    「煙草配りガール」
    「溝」

    「こまつま」
    デパート好きな主婦の話

    「洋一も来られればよかったのにね」
    「住宅地」
    「どこでもない場所」
    「手」
    「号泣する準備はできていた」
    「そこなう」

  • 幸福でも不幸でもない。幸福でも不幸でもある人が、涙を流してしまう一歩前にいる。号泣する準備は、予感でもあり覚悟でもあった。お気に入りはじゃこじゃこのビスケット、こまつま、どこでもない場所、号泣する準備はできていた、そこなう。

  • この本にでてくるひとはみな、ものわかりがいいみたい。
    自分の状況や、素直になれない気持ちのことをよくわかってて、冷静。
    タイトルからしてそうで、悲しいことがあって、なにが悲しいのかわかっているような人たち。
    わたしはそんなに冷静に自分のことを考えられないし、号泣するのに準備なんてしていられない。

  • 江國さんの短編は初めて。どの話も、色で表すと灰色、のような印象。短調で、静かで、文章は柔らかいのにそこを剥がすと小さな刺があちらこちらに生えているような。江國さんの描くキャラクターはやっぱりどこか浮世離れしている人たちが多い気がする。周りの人間に振り回されているけれど、己のルールを決して曲げない、そんな女の人がたくさん出てくる。それが結構好きた。

  • 短編の集まり。
    特に結がはっきりしている話の方が少ない感じ。
    色々な人の、日常や感情や、モヤモヤや、やるせない気持ちが書いてあるけど、全体的に淡白。
    感動ものかと思っていたら、全然そんなんじゃなかった。

  • 江國香織さんの紡ぐ言葉の柔らかさ、繊細さがとてもすき。 こころにすっと入るのに、すっとは抜けず、しばらくこころのなかをふわふわと、まわるのは、なぜだろう。

  • この作品は30代になったからこそ共感できる部分もたくさんあり、
    中学や高校の時に読んでもそれほどピンとこなかったと思う。
    切なくなる大人の恋愛小説です。

  • 江國香織の小説! という感じ。
    日常のなかを描く、江國香織の描く女たちがここにはいる。

  • 大地震をおこして世界中を皆殺しにすることができないのなら、考えても無駄だ。世界の中で、やっていくしかない。
    「人生は恋愛の敵よ」

    「人生は危険よ。そこには時間が流れているし、他人がいるもの。男も女も犬も子供も」

    でもそれは指で砂をすくうみたいに、すくうそばからこぼれていき、あってもなくてもおなじことに思える。日常というのはそういうものなのかもしれない、と、最近は考えるようになった。

    自由とは、それ以上失うもののない孤独な状態のことだ。

  • はじめて読んだ、江國作品。
    1冊目がこれじゃなかったら、ここまで江國香織にはまらなかっただろうな~
    表題作は何度も読み返してしまう

  • サラッと流すように読んでいたけど、一つ一つ味わうように
    読んだら面白いと感じる様な短編集。

    熱帯夜とそこなう が好きだった。

    たら~んとしてベットの上にいる時の様な
    居心地のイイ文であることが分かった。

  • この本を買って、数年たちやっと読みました。数年前に読むより、いま読んだのは正解でした。

    江國香織さんの作品を読むのは初めてです。

    江國香織さんは女性が抱いたことのある、言葉にできない日常的な感情を言葉に表現するのがお上手なんだなと思いました。
    また、すべてを明らかにしないのがわたしは好きで。また年齢を重ねたら違った感じ方ができるんだろうな、数年後にまた読みたいな、と思う作品でした。

    すごく女性的で文面に色気を感じるといいますか、癖になりました。他の作品も読みたいです。

  • 私たちの生きている場所は、世界のうちのどこら辺なのだろうか。私が悲しみだと感じていることは、どの程度の人まで通用する感情なのだろう。日々感じている些細な虚無感が見えざる空気のようにスッと心に入り込んでくる、そんな小説。

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号泣する準備はできていた (新潮文庫)の作品紹介

私はたぶん泣きだすべきだったのだ。身も心もみちたりていた恋が終わり、淋しさのあまりねじ切れてしまいそうだったのだから-。濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作のほか、17歳のほろ苦い初デートの思い出を綴った「じゃこじゃこのビスケット」など全12篇。号泣するほどの悲しみが不意におとずれても、きっと大丈夫、切り抜けられる…。そう囁いてくれる直木賞受賞短篇集。

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