がらくた (新潮文庫)

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著者 : 江國香織
  • 新潮社 (2010年2月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101339269

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がらくた (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「人は人を所有できるが、独占はできない。どうしても独占したいと望むなら、望まないものを含めたすべてを所有する以外にない。」
    狂気を感じさせたが確かにそうなのだろう。
    柊子の原さんに対する愛が狂っていて引き込まれてしまった。最後はうーん?って感じだったけど…

  • なんだろう。
    再読なのに、前の感想が思い出せない。
    おかしな夫婦の物語、くらい。

    それなのに今回は!

    ラストの10ページのためにあったんじゃないの?この物語は、というかんじ。

    美海の感情に、共感。
    こんな感情、今になってリアルに甦るなんて。

    会いたいって言われて嬉しかったの。
    不行き届きなまねをして欲しいの。

    なんてストレートでなんてかわいらしい。
    たまらないでしよ、これ、男の人は。

    生まれ変わって美海になりたい。

  • 江國香織さんの本の中で神様のボートと競るぐらい好きな作品です。

    言葉では到底表せれ無い男女間の心理ゲームがいたいほど言葉で表せているすてきな本です。

    私達は、このめんどくさい感情の中に生きているんですもんね。

  • 江國香織の書く女性は、狂気の中で恋愛をしていることが多い。
    狂気とゆう言葉とは裏腹の、透明感を感じさせる文体。そこがまた、狂気と、危うさを際立たせている。

    他の人も書いてるけど、神様のボートを思い出して、読みたくなったー。

  • わからないようでわかるようで、結局わからない
    恋愛ってわからない
    矛盾ばっかり!

  • なんだか妙に複雑な夫婦と周りの人達、、、。
    なんで、こんなに淡々と過ごせるのかが不思議なくらい淡々と静かに話が進んで行く。
    何か超えちゃってるよねぇ。
    アタシは柊子にもミミにも誰にもなれない、、、。

  • 数年ぶり…『間宮兄弟』ぶりの江國さん。登場人物の誰にも共感できなくて、幸せ(笑)。私的にはまったくリアリティも、残るものも、ない話。

  • 登場人物の恋愛観に共感できない部分が多かった。

  • 人それぞれの深い愛情が、様々なかたちで表現されていて、面白かった。

  • いつまでもこんな恋愛至上主義の作品を書ける作者はすごい。子育てしているとそういったことが遥か昔のことに感じられ、自分とは程遠いことのように思えてくる。それでも恋愛のドキドキは楽しめた。野ばらの解説に納得。彼の本も読んでみたくなった。

  • 柊子とミミの2つの視点で語られる。
    柊子と夫の関係が自分の考えうる男女関係を超えすぎてる。登場人物の生活環境もゴージャスだなと思う。非現実的で、でも面白い。
    ラストでえっ、ページがない、ここで終わりか!という気持ちになった。
    このあとのミミが成長していく話も読みたくなる。
    がらくた、というタイトルが、内容とうまく結びつかなかった。なぜがらくたにしたのだろう。

  • 『生きている相手に対して、感情を不変のまま保存することはできないのよ。』
    P314

  • 好きすぎて読むのがもったいなくて久しぶりに再読したけど胸がいっぱい。感情を揺さぶられて泣ける話じゃないのになぜか泣いてる。
    道徳観念のない私にはするする入ってくる。江國香織さんは天才。

  • 柊子と原の夫婦関係ってなんか不思議。

    原も柊子もお互いを愛してるのに不倫も容認したりして。
    原なんて不倫相手と会ってる場に柊子を呼んだりするし、普通に会話するし。

    通常だとありえないけど、こんな夫婦関係あるのかなー。なんか江國さんの小説って描写もきれいだし好きなんだけど、ファンタジックというかちょっと非現実的なところもある。

    プーケットでの一連は柊子が語り手なんだけど、
    日本に帰ってきてからはプーケットで出会った15歳の美少女、美海と交互で語られます。

    美海の生活とか考え方の方が読んでて楽しかったな。美海は高校では一匹狼って感じで友達を作らないんだけど、大人とはすぐに仲良くなる。

    大人びているけど、やっぱりまだ経験値はたりなくて、そんな独特の危うさも魅力的。

    柊子の夫である原とも柊子と母の桐子を交えた食事会の後、二人きりで会うようになって、最後の最後に二人は肉体関係になってしまうんだけど、原にはそこの一線だけは越えないでほしかったな。

    いくら「不行き届きな真似をしてほしいの」と美海に言われたとしても。

    美海が魅力的だったから美海パートを読むのはすごく楽しかったし、一線を越えたことでまたさらに美海が進化しそうで、これからの美海も見てみたいと思った。

  • 江國作品にしばしば登場する大人社会を覗き見する伸び伸びとしなやかな少女は魅力的だなぁ、というのが読んでの感想。
    ボーントゥービーワイルドを歌いながら自由にすいすい泳ぎまわり、ロッカーの上から小さな世界を飄々と見下ろすミミちゃんの冒険は軽やかでエキサイティング。

  • 保身じゃない結婚。
    確かに保身では無い、でもお互いの全てを望むから結婚するってこういうことかもしれない。

    ミミのように感情に素直に生きられれば、みんなもっと綺麗でいられる。でもなかなか上手くはいきませんよね。

  • 会いたいって言われて、嬉しかったの。


    って、素直に言えるようになりたい


    自身の旦那が自分よりも若い女と、っていう目線で読むと
    それすらも愛せるってすごいなぁ
    って思うし

    年上の男性が相手をしてくれる、っていう目線で読むと
    自分がとてもおとなびたように思えてくるし


    それこそ
    水のように薄いジントニックみたいな
    そんな小説

  • あらすじを一言で表すのが本当に難しい作品ですが、ざっくりいうと「女の影(堂々としすぎて影ですらない)がつきない魅力的な夫と、その『女ったらしの部分』を含めて愛している主人公・柊子、そして旅先のビーチで出会ったうつくしく透明なもう一人の主人公・ミミ。柊子とミミは帰国後も接点を持ち、ミミは夫をも魅了する」……みたいな……

    実は思わず途中で読むのをやめてしまった本。
    ミミの奔放さがなんともかわいらしくてそのキャラクターに引き込まれたものの、先にオチを知ってしまい「えええ」と(はっきりいうと「がっかり」と)してしまい、読むのをやめた……のですが江國さんの美しい言葉づかいが恋しくなってついつい少しずつ読み進めてしまいました。

    オチを「がっかり」だと思ったのは、柊子に感情移入をしてしまっていたせいだと思います。途中の柊子さんにまつわる描写をしっかり読み、終盤のミミのパートを読んでいるとと少しもがっかりではないし後味も悪くなかった。
    柊子に入れ込むよりはどちらかといえばミミに入れ込むほうが物語を楽しめるのかなと思いました。柊子から見ても納得できるエンディングだったけれど。
    柊子とミミ、ダブルヒロインでしたがどちらにも理解できて、しかしどちらもわかりかねる部分がありました。おもしろかったです。

    柊子と夫・原さんの関係はとっても奇妙で、相手が他人と交わることで自分が相手を所有していることを理解するというか…「女の影ごと許容する」というのはすごくよくわかるんだけど一歩離れて見てみるととんでもなく狂的だなと思った。

  • 大人の女の駆引きや、大人っぽい女の子目線の。

    海外で生活したことがあるとか、長期海外いたことがある人なら共感できる描写が多々あり。

    ゆったりとした話の流れなのに読み終わるのが早く感じる本。


    ひとりの女性のそれぞれの年齢を描写しているように感じられた。
    わたしもそんなことあったなぁ。
    みたいな。

  • ミミ(美海)は私が高校生だった頃に憧れた女子高生の象徴。人目を引くほど美しく帰国女子にありがちなオーラ、豊かさ、自由さ、奔放さ、を持って青山、広尾、恵比寿、代官山を何の迷いもなく闊歩(北千住や、湘南さえも!)する美海に、自分の青春を重ね合わせてやるせない思いに浸った。

    柊子さんと原さんは狂おしいまでの愛憎劇を繰り広げておられるけれど、いったいあの方達はおいくつなのかしら。

    非 現実的なストーリー、官能の世界に浸る事はできなかった。

  • 相変わらず美しい文体。癒される一冊。

  • 子供と大人の中間で、大人が失ったものと手に入れたものを両方持っていて。いましかないってゆう種類の生命力。それがミミ。その時にその瞬間にしか存在しえないもの。それが凄く美しく、大切なもののように思える。

    不安定と不安定があいまって安定してゆく愛に狂気を感つつも引き込まれてしまう。

    遠い遠いものを見ているように思えるのに、あるときとても近くに感じるような、不思議な感覚。どこか掴み所のないような、そんな物語でした。

  • こんな夫婦はあり得ないと思っても、その世界に浸ってしまうのが江國ワールド。そこまでベタベタに愛し合ってみたいとか、思ったり。でも不幸だ。

  • さらっと読める。不思議な雰囲気を残すいかにも彼女らしい作品。

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がらくた (新潮文庫)の作品紹介

私は彼のすべてを望んだ、その存在も、不在による空虚さも-。45歳の翻訳家・柊子と15歳の美しい少女・美海。そして、大胆で不穏な夫。彼は天性の魅力で女性を誘惑する。妻以外のガールフレンドたちや、無防備で大人びた美海の心を。柊子はそのすべてを受け容れる、彼を所有するために。知性と官能が絡み合い、恋愛の隙間からこぼれ出す愉悦ともどかしさを描く傑作長編小説。

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