エル・ドラド〈下〉 (新潮文庫)

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著者 : 服部真澄
  • 新潮社 (2006年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101341330

エル・ドラド〈下〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 衝撃の結末です。
    想像しやすい安易な結末を作っておいてそこからさらに二転三転させる。
    ケンドーカシン

  • 遺伝子組替えは「ジェネアグリ」で金儲けになっていた
    ワインを枯らす「フィロキセラ」は遺伝子組替えによりコカノキを枯らすアブラムシを極秘に開発していた(コカは絶滅し麻薬はなくなる)
    しかしこの虫の開発を考案したのは一企業であるジェネアグリではなく、本アメリカの国策だった
    ウォルシュはこの計画に関わりながら、告発者として蓮生を選んだのだった

  • 相変わらずものすごい取材の量。まるでノン・フィクションのようなフィクションである。有機栽培農業はそんなに金持ちのためだけの贅沢だろうか。確かに現在の(特にメリケンの)単作農業システム、流通機構はそれを贅沢なものに、おまけにメリケン(特に北東部)の食べ物をひどくまずくしている。あのスーパーマーケットの山のように積まれた野菜たちは、豊かさではなくまずさの証明である。
    遺伝子組み換え作物が今回のテーマである。GMO(元の題でもある-Genetically Modified Organisms)を毛嫌いする欧州進出をたくらむ(ふり)でワイン用葡萄の操作をもくろむ大食品系企業アグリビジネス、実はその裏でコカインの話が粛々と進んでいた。
    倫理を主に「なにが起こるかわからないもの」への対応を考えさせる今作。コカは人間にとっては大変有害なコカインを産み出す。だからと言ってコカを根絶する事が薬物中毒をなくすための根本の解決策になるだろうか…。
    ワイン編で出ていた、ワインがこんなに気軽なものになったのは欧州で女性のおおっぴらな飲酒が可能になった事から、だと書かれていた。これは疑問だ。禁酒法があったのはメリケンだけじゃなかったのか?欧州でワインはキリスト教が生まれる前からみんなに飲まれていたと思うのだが…。あの厳格な清教徒たちでも酒場はダメだったけどワインは飲んでいたでしょ?ちがったかな。

  • おもしろかった!ラストは鳥肌でした。映像化できないかなぁ。

    聞き慣れない用語もたくさん出てきたり、土地勘がないから入り込めない部分はあったけれど…新しい知識も増えたかも(笑)

  • 最後の最後で事態が何度も急展開。リアルに起こっていそうで怖い。

  • ボリビアでは、コカインのもとのコカの木の栽培と遺伝子組み換えの問題が出てきます。コカを食べつくしてしまう虫が遺伝子組み換えによって作られようとします。この虫が放たれたら・・・・
    非常に面白かった

  • 新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2009/10/27~10/29

    今のバイオテクノロジーを考えるとここに書かれていることが決して遠い未来の話ではないと思われるところがおそろしい。畳み掛けるどんでん返しに緊迫感が募るが、こういう小説を読んでいつも残念なのが、残りページ数から予期できてしまうところ。おお、そうきたか?と思ってもまだこれだけページが残ってるかなもう一山あるかなぁ、と思ってしまうところが悲しい。まあ、それは自分が悪いのだが。とにかく、これは面白い!未読の方は是非。

  • 最終的に彼(主人公)は全ての真実を知る訳ですが、最後に彼に大きな衝撃が待ち受けています。<br>理想が崩れたとき、それが己と同じモノであったと知った時の人間の失望。<br>決して、事件解決で良かったなーという話ではありません。でも、最後に主人公の選択したもの、それを託したある人物のうちにも存在下であろう葛藤は、同じ立場に立ったとき自分は何を選択するのかを考えさせられます。<br>それは単なる空想ではなく、本来自分の隣に在る選択の恐怖です。<br>大切な人を守る為に世界を不自然にねじ曲げるのか、それともあるがままの世界に耐えるのか。今現在私達を取り巻く科学の分野とはこの事と切っても切る事の出来ない問題だと思います。

  • 訳あって、日本を離れてアメリカで暮らす元:ジャーナリスト蓮尾一生が、アメリカで翻訳の仕事をしながら、ひっそりと暮らしていた。
    口をきくのは隣に住む少年だけ・・
    その少年の一家が放火殺人によって一家全員殺された・・・
    少年の死の謎を究明をしながらズブズブとはまり込んでいく事件の深み・・・
    蓮尾の意志は仕組まれたものなのか・・・・・


    って感じのおはなしなんだけどね^_^;
    ここ数年、ちまたで見聞きする遺伝子組み換え作物、正直、正確には知りませんでした・・・・・
    ところがですっ!
    この本を読んで驚きました!!!
    怖いです・・・・・
    文中の話ですが、寒冷地でジャガイモを育てるのに、冷たい海でも凍らない遺伝子を持つカレイの遺伝子を組み入れた『カレイポテト』を栽培すると、零下になる気温下でも凍らないジャガイモが育つのだけど、これは動物なのか植物なのか・・・・・
    そういう事が私たちの知らないうちにいっぱいあったりするのです・・・・全て金儲けのために・・・・・


    しかし、これはアメリカの作家の翻訳ものではなく、日本人のしかも女性作家の書いたものなのですね・・
    近い将来起こりそうな出来事だけに、物語として済ませられるのでしょうか・・・
    こんなこと書いて、私は勉強になったけどほ、書いた本人さん、毎日枕を高くして寝られるのでしょうか・・
    人事ながら、心配です・・・・・


    糾弾するのって大切なことだけど、勇気のいることですね・・できるかな、私には・・・

  • 最後の最後まで、楽しめた。
    迫力充分♪
    最後、このページ数で結論でるのか?と心配になるくらいまで、どうなるのかわかんなかった。
    最後、圧巻。ちょっと、涙でそうになった。
    旅の時間つぶしに買ったのだけど・・・・最高だった♪

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