- Amazon.co.jp ・本 (580ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101341521
感想・レビュー・書評
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終戦間際から戦後までの仙台を舞台にした物語。
空襲で母親と妹を失い、天涯孤独となった祐輔は自分を見失うことなく、ひたすら真っ直ぐに生きて行く。特攻崩れの彰太と出会った祐輔は…
動乱の時代をひたむきに真っ直ぐに馬鹿正直に生きて行く祐輔の姿が胸を打つ。人生とはこういうものなのかと納得しつつも、遣る瀬無い思いを感じた作品だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
P572
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若者が希望を持ち始めてやりたいことやってくところが楽しくて一気に読んだらクライマックスでどーん!
びっくりしたけど面白かった。 -
邂逅の森 を読んでからすっかりファンになった作家さんの一人。今回は仙台を舞台にした終戦間際から戦後2-3年後の話でした。
邂逅の森 ほど迫ってくる感じはなかったものの、前半の空襲の様子や、生き残った人々が必死に生きる様子、その中での人々の絆、描写が見事です!
あとがきの解説にも書いてあるように、仙台を舞台とした作品が多い作家さんなので、この震災以後、どのような作品を通じて何を訴えかけられるのか、ますます楽しみ。
他の本も文庫になっていたら読んでみよう。 -
空襲を受け焼け野原からの復興をめざす仙台。
その片隅で生きることに必死な2人の若者を描いた作品。
『いつかX橋の上に大きな虹をかけよう』と夢を語り合い友情を結ぶけれど進む道は別の道。
不遇の時代で、重苦しい空気が伝わってくる。