炎の回廊: 満州国演義四 (新潮文庫)

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著者 : 船戸与一
  • 新潮社 (2015年12月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (655ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101343235

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炎の回廊: 満州国演義四 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 長かった。思いのほか読むのに時間がかかった(苦笑)。

    けれども、物語への引き込まれ感は既読の3冊を上回る。四兄弟の運命の歯車がまた1つシフトチェンジした感じと、狂気へ向かって走り始めた軍部の動向とが、読み手の心を揺さぶり始めた。

    ★4つ、9ポイント。
    2017.04.27.新。

    ※巻末解説文にある通り、それぞれの「正義」が誤った方向へ進み出て二度とは戻れない時代の荒波へと押し流されていく過程が描かれているというのがよく分かる一冊だった。

    ※筆者が登場人物に語らせた一言、「正義が何かを解決したことがありますか?むしろ逆に・・・」という台詞が、胸に刺さった。

  • 1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

  • 第四巻。帝政に移行した満州国を舞台に民族対立の最前線に身を置く敷島四兄弟。

    船戸与一の遺作となった歴史冒険小説。図らずも歴史の波に翻弄される敷島四兄弟の各々の立場、信条の違いの対比が非常に面白い。

    この先の展開で興味があるのは、敷島四兄弟のうち、誰が生き残り、己れの信条を全う出来るのかということと、間垣徳蔵の正体である。

  • 敷島四兄弟が満州国にみな絡んでくる面白さは興味がつきない。第四巻では、天皇という「最高の虚構」が完成され、二・二六事件の渦中をこえて、次は破滅に向っていく。

  • 帝政へ移行した満州国。
    五族共和の理想にはほど遠く、阿片にたよる経済。
    そして、二・二六事件が発生。

    満州の歴史を目撃する役目を与えられた敷島兄弟は、これから何を見るのだろう。

  •  「天皇は日本人が産み出した最高の虚構なんだよ!」
    卓見である。本書は、ここが最大のキーポイント。
    今後の敷島兄弟の運命は、続巻が待ち遠しい。

  • 2016年4月11日読了。

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炎の回廊: 満州国演義四 (新潮文庫)の作品紹介

溥儀を皇帝に祭り上げ、帝政へ移行した満州国。だが楽土の風はそよとも吹きはしない。抗日連軍に参じた中国人や金日成を奉ずる朝鮮人がゲリラ戦を仕掛ける。蒙古、ロシア、ユダヤ、インド、民族の野心が地に蟠る。歴史の最前線で、敷島四兄弟はそれぞれの闇に抗いながら日々を重ねてゆく。遥かなる帝都を震撼させた二・二六事件。その報に揺れる大陸の日本人たちを描く、第四巻。

炎の回廊: 満州国演義四 (新潮文庫)はこんな本です

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