雷の波濤 満州国演義七 (新潮文庫)

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著者 : 船戸与一
  • 新潮社 (2016年5月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (688ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101343266

雷の波濤 満州国演義七 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 1928年~1945年の17年間の満州の歴史。登場人物4兄弟の視点で語られる。満州事変から第二次世界大戦終結までの流のなかで、南京事件、張鼓峰事件、ノモンハン事件、葛根廟事件、通化事件と有名な事件が次々と起こり、4兄弟それぞれの立場で事件と向き合う様子が描かれる。満州の歴史を詳しく知らなかったので、勉強になった。何が正しくてなにが正しくないのかなんてだれにもわからないと感じた。

  • ついに日米開戦
    敷島四兄弟は、流れに引きずられ、立場を微妙に変えながら、歴史を目撃する。

    現在に一番近い歴史であるだけに、
    もしこの時点でこうだったら?こうしていれば?とか、ついつい思いながら読んでしまう。
    ここに出てくる政治家や軍人、実業家などの一部は、現在の政治家や実業家に直接関係していたりする。

    この巻の中に、「社会主義と国家社会主義は同根だ」との言葉があり、確かに一党独裁ということともに、スターリンもヒトラーも同じにおい(力で他を制する)がする。
    そして、現在の日本の1強の政治状況は、その方向に流れていっていないだろうか?

  • 2016年11月18日読了

  • 圧巻の歴史冒険小説の第七巻。

    世界は戦争という狂気の渦に巻き込まれ、ついに太平洋戦争が開戦し、帝国陸軍は南進する。

    敷島四兄弟もまるでメフィストフェレスのように付きまとう間垣徳蔵により、次第に狂気の渦に引きずり込まれていく。一体、間垣徳蔵は何故に敷島四兄弟に付きまとうのだろうか…

    前巻まで読んだ限りでは、物語の結末は敷島四兄弟が顔を揃え、幾ばくかのハッピーエンドで終わるのではないかと予想していたのだが、この巻を読むと、それは儚い願いであったことに気付く。

    壮大な物語も残すところ後、二巻。心して読まねば。

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雷の波濤 満州国演義七 (新潮文庫)の作品紹介

昭和十五年、ドイツは電撃戦により、フランスを征服。帝国陸軍はすかさず北部仏印に進駐した。敷島次郎は独立を志すインド女性たちの訓練を行い、四郎は満映作品の取材中に人工国家の綻びを目撃する。太郎は心ならずもある謀殺に加担し、三郎は憲兵としてマレー進攻作戦に同行することに。太平洋戦争開戦、南進の成功に沸きたつ日本人と次第に増幅してゆく狂気を描く、第七巻。

雷の波濤 満州国演義七 (新潮文庫)はこんな本です

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