さん さん さん―障害児3人子育て奮闘記 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101343853

感想・レビュー・書評

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  • ぇー、なんか、衝撃。
    生んだお子さんが、3人が3人とも障がいを持って生まれてきた、とか。
    そんなこともあるのか!
    て感じでした。
    しかも、皆、障がいのポイントも、重さも違う。
    次男の子は、障がいと言いつつも難しいことも理解しているし、仕事もしている。だけどやっぱり、一般の人が難なくやれることはやれないし、大変。
    当たり前だけど、こういう、知的障がいのような状態でも、引っ張る会話をできる人もいるんだゎな。
    視覚障がいの方は、大分今の環境ではそれなりに近くにいるのでなんとなく当たり前のようになって馴染んできているけれど、知的障がいの方は小学校で同じクラスに1人いたのみで、その後実は接点がないまま来ているから、あまり正直なじみがなかったりする。
    でも、なんか、この本を読んでからそういう人を見かけたら(たまたま今日、お一方見かけたわ。信号の押しボタン押して、押しときましたぜ!お疲れ様です!って、そばに立ち止った人に話しかけてた。すげぇ。)、妙に受入度が高かった気がする。
    (先ほどの方には、おぉ、ありがとうよ、って思わず小さくお礼をつぶやいた。←自分向けじゃなかったので)
    そういう意味で、なんていうか、自然に学んだなぁっていう本でした。

    皆、遅かろうと、成長するんだよ、って本でした!

  • 内容は、本のタイトルの通り。
    お子さん3人、全員男の子。もうそれだけでも「大変そー」と思うのに、障3人全員害者。(それぞれ異なる)

    えええーっ!!!本当ですか!?
    どうやって育てたんですか!?
    と、びっくりだったのですが、読んでみるとまあ明るい。
    作者の方は広島の方なのですが、ちょいちょい自分自身につっこみつつ子育てをされている。
    ご主人に支えられ(のんびりしていてすごくいいご主人!)、周りの方々に助けられ、学校と時にやりあったり時に協力しあったり。
    子育ては、子供の人数や状態がどうであれ、多少なりとも大変だというのに、端から見れば「どんだけの困難・・・」という状態を明るく強く乗り越えて。もう・・・・、ただただ尊敬・・・・・。
    そして、共感した一文が
    「私達はいつから子にとっての『親』の分量が親にとっての『子』の分量を超えたのだろう」という内容(うろ覚えなので正確ではありませんが)。
    そうなんですよね・・・。
    私もまだまだ親の「面倒をみる」とまではいかなくてももっと労わったりケアしたり親孝行したりしなければならない時期なのに、自分が「親」の役割をするのに必死で、全然できてない・・・・。

著者プロフィール

佐々木志穂美(ささき・しほみ)1963年広島県広島市生まれ。広島女学院大学短期大学部家政科卒業。エッセイスト。2003年「母から子への手紙コンテスト」大賞受賞。2004年、宮本輝選『父の目方』(光文社)に短編収録。著書に、第25回新風舎出版賞大賞を受賞した『さんさんさん』(2006年/新風舎)がある。その他『障害児3兄弟と 父さんと母さんの 幸せな20年』(角川文庫)がある。

「2015年 『目がみえない 耳もきこえない でもぼくは笑ってる 障がい児3兄弟物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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