オタク学入門 (新潮文庫 (お-71-1))

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著者 : 岡田斗司夫
  • 新潮社 (2008年4月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101344515

オタク学入門 (新潮文庫 (お-71-1))の感想・レビュー・書評

  • アニメや漫画、映画をオタク的視点から読み解いていこうと言う一冊。ビデオもなかった、ネットもなかった、そんな昔のオタクの執着心というか情報収集力はすごい!自分を含め、ネットでちらっとアニメを見て自称オタクしているソフトオタクが溢れる時代だが、一歩進んで新たな作品の解釈に向き合える。

  • タイトルに惹かれて買っちゃうあたしみたいな人と、タイトルでばかにして買わない人とに分かれるかもしれないが、個人的に断言するならば、この本、論文を書こうとしてどう書いたらいい大学生とか、社内提案書を作るのに苦悩しているサラリーマンとか、いわゆる頭を使ってアウトプットする必要に迫られている人には指南書になると思った。

    あ、むろん、あたしみたいにタイトルがいいなーと思って買って、それ以上の知的な内容にうっとり、ってのもありかと。へへへ。でも、オタクにポジティブ反応する人には別に、特に重ねて推薦する必要、ないもんね。

    や、面白かった。やはり何かひとつのことを突き詰める人ってのは素晴らしいと思います。オタク、っていう符丁が今化体しているのがやや上から目線に蔑んだ言葉だからそう、フォローせざるを得ない訳で、ここであたしがにやついているのはこの本の、最初の章を読んでいただければ理由もわかるのではないでしょうか。


    引用させているアニメをあたしはあまり真剣に見たことがなくて少し理解に踏み込めなかったのがあたしがまだまだ未熟なせいなんだけど、これが全部響く人はそもそも、理解のためにこの本を買わないのかもしれないしねー。なんていろんな部分の脳を使いながら読むのもとても楽しかった。



    特にあたしがいいなと思ったのは、オタクのクロスリファレンス能力が優れている、というあたりの前提の現状分析から始まる方法論、具体論、その後の事例展開というシナリオ。あと、細かいことで言えば技術論として全体を通じてこの人は、マーケティング部とかにいたらかなり優秀だったんだろうと思うような、全体をまずキャッチーな単語で要約し、お?と興味を引いてからその単語を開いて解説し、また適宜それを繰り返すと言った、コトラーもびっくりのマーケティング手法を駆使していること。まったくIQの高い人はこれだから。あたしはダイスキ。


    方法論としてのデフォルメ、「粋の眼」「匠の眼」「通の眼」という視点分析、卑近かつ高邁なものとオタクカルチャーを比較して解説する語り口、それらが非常にこなれていて、さらに「文脈を押さえて」物事を見る必要性まで書かれてる。すげー。


    読み終わってなんだか、突き詰めることはいろいろなことに通じるんだなと思った。例えば病気になった時に病院に行くと、お医者さんは最初に質問をし、症例を聞き理解して、治療をして投薬をし、将来のアドバイスをするわけなんだけど、この一連の流れ、確かにこの本にもちゃんと展開されている。だからおそらくは、よどみなく頭に入ってくるんだと思った。


    ちなみに途中にさまざまなガジェット?的なものが挟み込まれているのだが、あたしが今度印刷しようかなと思ったのは「パクリの系譜」という相関図。とにかく細かいし、「これほんと?」と、全部の中身を見てみたい欲求にかられるほど。


    いい本だったな、これ。あたしこれ、大学生に読ませたらいいと思う。この着眼点、展開力、引用の巧みさなど、侮れないと思うのです。

  • オタクは職業です。

  • オタクの生態やオタク流鑑賞法などを、ロジカルかつコンパクトに解説してくれる良書。「オタクの学級委員」及び「通訳」を自任する著者らしく、むしろオタクでない人向けに書かれている感じがする。
    個人的には、映画についての解説が特に興味深かった。映画嫌いな自分としては、本書を読んで初めてハリウッド映画の楽しみ方を知る事が出来たといっても過言ではないかもしれない。

    ただ、元々は10年以上前の本なので、古き良き時代の話な気がしなくもない。今話題になってるオタクが、本書に出てくるような立派なオタクと同種とはちょっと思えない。…というような事は著者も自覚しているらしく、新たに収録された富野由悠季氏との対談でそんな話をしてたりもする。


    450円。

  • 資料ID:C0028685
    配架場所:本館2F文庫書架

  • 【単行本 1996年 有り】

  • 普通に読み物としてもおもしろかったしハリウッドの30分分割の話などは目からうろこだった

    が、本人がのちに言ってるようにもはや過去のものでしかない

    ここで述べられているようなオタクはほとんど存在していないのが現状なので『オタクはすでに死んでいる』と合わせて読みたい

  • 富野由悠季との対談がよかった。

  • 70年代、80年代からアニメなどにおいて詳しい人々が現れる。
    アニメオタクの黎明期について書かれています。

  • ダイエット本以外に初めて読んだ岡田斗司夫の著書。
    びっくりするほど面白かった。

    タイトルの
    「オタク学」
    とは、「オタク」なる種族が何者なのか、どこから現れた人々でどのような生態を有しているのかを分析する学問である。

    故に、本書の内容もアニメ、映画、ガンダム等々具体的な題材を取り上げているものの、主題は
    「オタクとは何者か?」
    を明らかにすることにある。

    著者によればオタクとはひとまずは
    (VHSの登場とともに現れた)映像作品に対して特異に優れた視覚・分析能力を有しており、また極めて広範なレファレンス能力を有する人々ということができる。

    「オタク」について、具体的な題材の論述とは別個に、これほど抽象度が高く、また一般性の高い定義付に成功したのは著者が初めてと言っていいのではないか?

    単なる面白ネタ本に終わらせず、あくまでアカデミックな作品を目指している著者の真面目な態度が好ましい。

    ブレード・ランナー、ダイ・ハード、2001年宇宙の旅等々の映画の分析も非常に鋭く、面白かった。

    傑作である。

  • 本書はオタク学の金字塔であるという。当時観ていたアニメや映画にこんな見方があったのかと感心してしまうし、本書の内容の濃さは読んでいて楽しくなってしまう。単行本でも読んでいるので初見ではないのだが何度でも楽しめるお得な本である。

  •  自称オタキングの岡田斗司夫が1996年に出した単行本を文庫でニ度目の再版したもの。トリビア的内容がちりばめられていて、面白いことは面白い。

     オタクの来歴をくどくど並べ立てたり、自己顕示的なアニメ鑑賞論をぶったり、所謂オタク的要素の濃い文章である。

     まぁ、いかに匠、粋、通だとオタクを持ち上げたところで、それは我田引水というか牽強付会に過ぎないわけである。
     つまり著者の言う西洋のメインカルチャーなり日本の伝統文化にも、オタクが注目してもいいような深い世界観や莫大な量の知識体系があるわけである。
     アニメやマンガに凄い作品があるのはわかるが、「なぜオタクはメインカルチャーに向かなかったのか?」「なぜオタクはアニメやマンガ、ゲーム以上の範疇を抜け出ない(抜け出せない)のか?」という疑問には何ら答えがない。

     オタクは普遍的価値を持たないからこそオタクなのだから、その根源となるものが何かを語らない限りオタクを語ったことにはならないのではないだろうか?

  • 15年近く前の本であるが、当時のオタクについての内容となってるため問題なし。オタクの目線を通じた批評の入門書であり、サブカルの参考文献としても機能する。
    宮崎駿の手塚治虫問題、ハリウッド映画の構成、週刊少年マンガ史は、必読でしょう。

  • オタクとは何か、オタク文化とは何かについて書かれた一冊。今まで深く考えたことのなかったオタクについて知ることができる。
    2010/6/27

  • オタク・イズ・デッド以前の本。2010年現在に読むと古さを感じるところもあるが、当時を思い返しつつ読むとやはり面白いと思える。文庫本巻末の富野由悠季との対談がこの文庫の価値だと感じました。

  • ダイエット番組で最近お見かけしたが、こちらの方が本線のはず。初刊(未読)に比べて適度に話題が熟成?しているのが面白い。サンダーバードの「プール」のエピソードは初めて知った。

  • かなり勉強になった本。

    特にサンデー・マガジン・ジャンプの話は興味深かった。

  • 友人のオタク君と話をするのが好きだ。
    魔女ものとおもちゃメーカーの関係やコミケの話。
    友人のエピソード等々話題に事欠かない。
    ほんと何時間でもしゃべっていたい。
    知人の数も半端じゃない。しかも日本中にいたり。
    フットワークも軽く興味があればどこでも行くしとことん突き詰める。

    オタクのオタク岡田氏によるオタク講座。
    映画やアニメの見方や、オタクがどのような経緯をたどったか、等トリビアな話題も満載でなかなかおもしろい。

    いやぁ、そりゃ外国にも派生していくわ。
    だってCOOLやもん。

  • コレを読んだ後に

    「そういや、私も昔、アニメはリアルタイムで見ながらビデオ録画、ソレを即座に見返し復習。
    もう一度見直して動画をコマ送りで分解。
    その後には神カットを画面見ながら模写しまくった」

    と同年代のオタ友に話したら、「私、そこまでしたことないよ…?」とドン引きされました。


    板野さんとか宮崎さんの話が面白いです。

  • なるほど、こういう見方もあったのか、という感じ。

    今まで「なんとなく」でしか物事を見てなかったことが良く分かりました。
    自分も結構なオタクだと思ってたんだけど、全然でした。

    時間ごとに映画を見る、というのを試してみたところ、驚くほどスッキリと見る事が出来ました。
    おもしろい。

    ここに書いてある作品は色々見てみたくなりました。

  •  オタク学の開祖?岡田斗司夫氏による「オタク学」入門。「マニアと混同するな」「日本文化の美点といわれる粋や通を現代日本で地で行くのがオタク」という論点は、宅八郎さんが頭に浮かぶ、私にとっては目からうろこ、の指摘でした。
     この本で細かく論じられている、「日米パクリ合戦」「アニメーターの世界」「手塚治虫はアニメーション業界にとってなんだったのか」はいずれも十分な考証と豊富な参考文献に基づいており読み応えがあります。

  • 2008/04/20 購入
    2008/04/30 読了 ★★★
    2011/01/24 読了

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オタク学入門 (新潮文庫 (お-71-1))の作品紹介

1980年代に発生し、今や世界中の若者に浸透した「オタク」文化。本書は、第一人者がその本質を明らかにした、教養としての「オタク学」の金字塔である。「うる星やつら」「スター・ウォーズ」などを教材にした生態研究から見えてくるのは、ジャンルを超えることを恐れず、努力を厭わない、知的冒険者の姿である。「ガンダム」総監督・富野由悠季氏との対談「『ガンダム』は何を教えてくれるのか」収録。

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