港町食堂 (新潮文庫)

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著者 : 奥田英朗
  • 新潮社 (2008年4月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101344713

港町食堂 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 小説かと思って未読だった奥田エッセイ。文章のリズムが好きだなあ。

    出歩くのが嫌いで渋滞と行列を憎むが、誘われれば仕方なくいそいそと出かける。このへそ曲がりぶりがなんともキュート。船のデッキで一人踊る姿を想像してかなり笑いました。

  • 気になる港町に船で入るという企画は『水曜どうでしょう』を彷彿とさせる。例えば東京→名古屋→21時間船旅→仙台なんて、普通に考えたら苦行でしょう。港町という目標を持つ紀行文は楽しみ方が明快で良い。つい先日読了した紀行文がハズレだったから。本書の文体はどこか伊良部先生に通じるフランクさ。そこも楽しい。2005年に刊行された作品ということで、「宮城・牡鹿半島篇」の訪問先が東日本大震災でどうなってしまったのかが心配だ。

  • 旅はいい

  • 2017.4.26 19
    旅に出たい。

  • 時折バカバカしくて笑ってしまった。今度、「お」のつく作家の書いた小説を読んでみようと思う。

  • とにかく腹が減る話でした。
    旅エッセイですが行程に船が必ず含まれていて
    いわゆる港町に船で入り、その地の観光をするのですが
    当然港町で海の幸を食すことが多くその情景描写で結構腹が減りました。
    毎回お約束のように訪れるスナックの話も面白かったですね。

    個人的に奥田英朗という人の視点が結構好きなのと
    あんまりメジャーじゃない観光地を巡っているので新鮮な感じでした。

  • 移動手段に船を使った6つの旅のエッセー。ユーモアたっぷりの筆運びがいい。

  • 長崎地方の方言 てれんぱれん。
    この一言に会えただけでも読んでよかった。

    小説の語り口とよく似た筆運びで
    ただ船に乗り、港町の食堂でうまいものを
    食べながら料理に合う酒を飲み、人と会い
    スナックで女の子とたわむれ。

    それだけの本だが、なんだかうらやましい。

    作家になればよかったなあ。

  • 天王洲 不承不承というポーズをとり、嬉々としてついて行く。つまりは、へそ曲りな人間なのである。 旅に必要なのはスーツケースや洗面道具ではない。リーズン、だ。理由、きっかけ、大義名分。背中を押してくれる人。 おやじを転がすやり手OLのように目を細めた。 川崎港の客船ターミナル シケ はりまや橋 鯨のさえずり ソムリエ 薩摩芋の天婦羅 胡麻鯖で高知清水サバ 異星人でも見るような目で 鰹のたたき四万十流 イヨ飯(魚の入った炊き込みご飯)高知龍馬空港 美人ママに叱られたい 足摺岬 NASAの偵察衛星 四万十流 いやとなればテコでも動かない私と訳が違う 尼崎市 日本人は味噌汁じゃけん 私はシンプルな生活に憧れる。漁が済めば、否応なく一日が終わる。一杯飲って、後は寝るだけ。これが正しい人生だ。だいたい「生き甲斐」だの「自分探し」だのというのは、現代病の一種である。「皆んなが主役」などとマスコミが甘言を囁いた時点で、人は新手の悩みを抱えるようになった。自分なんか勘定に入れるなよ。何様のつもりだ。お体裁屋 天神 島田誠 天王洲アイルから、りんかい線 遣唐使 空海 私なんか拷問にあったら即改宗である。死んでも守りたいものがあったというのは、逆に言えば、強く生きた証だ。 てれんぱれん 私のモラトリアムは年季が違うのである 五島コンカナ王国 五島名物キビナゴ かっとっぽ=ハコフグの味噌焼き 小説家を信じちゃいけませんぜ。楽しくて危険な噓を売って歩くのが、私の商売なのである。 キリシタン弾圧 ムカデ 僅か五分の恋物語五島うどんは遣唐使船によって中国から伝わった 倭寇 アゴ(トビウオ)でとったツユに浸し 透き通るアルト 鰻は焼くに限る 蓬莱軒 熱田神宮 定石 なも 発見discover名古屋 塩竈 つまんねえ人生。面白いのは文章だけだ(自己申告)。 日本三景、だからどうした 松島 ウミネコとの饗宴 調査捕鯨 女川原子力発電所 警戒心の強い動物が心を開く瞬間が好きなんでしょうね。馴れ馴れしい動物は嫌いなのだ。 アニョハセヨこんにちはカムサハムニダありがとう かなりの確率で父親というものを経験しないで死んでいくのだろうなあ 玄界灘 韓国海苔は胡麻油の香りがして旨いのだ 釜山タワー 影島ヨンド チジミ一万ウォン。言い忘れましたが、ゼロをひとつ取った金額がほぼ日本円に当たります。 マッコリ米を原料にした韓国のドブロク 人口四百万の大都市 ガイドのキムさん
    垢すり 人間の尊厳を損なわれた 操は守られた 福岡から遊びに来た常連客 高速艇JRビートル韓国ジェビ 参鶏湯 青唐辛子 噴水台 米原まいばら駅 琵琶湖 小野小町 若狭かれいの干物 敦賀は鰻がポピュラー 電力会社の技術者や工事関係者 美浜原発 最後の国産トキは2003年にお亡くなりになって、現在いるトキは全て中国から譲られたトキの子孫らしい。なんだ、パンダみたいなものか。 一生檻の中に閉じ込めておいて保護もないものである。自由に絶滅させてやれよ。 名物佐渡そば イカのゴロ焼き イカのワタ エブリシング・イズ・グッド 土俗性 グローバリズムがなんだ 止めは佐渡牛の早食い まずは日本最北端の地・宗谷岬へ。べつに何があるわけでもなかろうが、稚内に来たら誰もが行くことになっている。 間宮林蔵 松田伝十郎 たこしゃぶ 稚内は離婚率高い 礼文島の香深港 ウミネコ スコトン岬 石狩挽歌 ホッケのちゃんちゃん焼き 礼文情歌 利尻富士 今回限りの童心です 旅は人は感傷的にする。ともすればそれはエゴとなり、勝手な思い込みを引き起こす。一方的に訪れておいて、そこで暮らす人に触れ合いを期待するのは、ありていに言って図々しい行為なのだ。地元の人には、地元の人の日常があり、旅人の出る幕はない。少なくともわたしは、その温度差に自覚的でありたい。 ありゃりゃ。鼻の奥がツンときてしまった。 非才を顧みず、ここで詩作を。 またねなんて言いながらもう来ないと知っている またねなんて言いながらべつの明日に戻っていく また逢える日を夢見てる ああ港町食堂 最後の一行は余計か。すいません、こういう人間なもので。お粗末さまでした。「港町食堂」は、これにて終了。

  • 旅行記。奥田さんの性格が怖いくらいに自分に似ていて、まるで自分のアバターがいるみたいだった。おっさんがブツブツ愚痴をこぼしてる嫌いもなくは無いが、一枚の写真も使わずその場の雰囲気がしっかり伝える描写力はさすが。でも不思議と蛭子さんの顔が浮かんでくるのには困った。奥田さんと蛭子さんは性格が似ているのか。蛭子さんがバスの旅なら奥田さんは船の旅で勝負といったところか。バスにしても船にしても中年男性の悲哀感を演出するには最高の乗り物だと思った。もっともこの本と蛭子さんは全く無関係だが。

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