きのうの空 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101345161

感想・レビュー・書評

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  • 『行きずりの街』で有名な志水辰夫の短編集です。
    ハードボイルドとはかなり趣の違った、郷愁溢れる作品集です。
    作者は壮年の男性に読んでほしいとあとがきで書いてありました。
    多分私っくらいの年齢から読んで欲しいということだとは思いますが、
    それでもまだ早いかな?です。

    でも、同時にもう十年早くこの作品を描いてみたかったとも書いてあった
    ので、少し早いくらいに読んでよかったのかもしれません。

    なんか心が騒ぐような、それでいてしっとりと落ち着くような感覚の、
    読後感の良い作品でした。

    みんなそれぞれ非常にいい作品でした。
    なんか最初の作品は、ルフィーたちがそれぞれ旅立っていくようなかんじがしてしまった、というのはダメでしょうか??

    通勤時間に読んでいたのですが、もう少し落ち着いて読みたい作品でした。
    今度海外に行くときにはもって行こうかな??

  • 旅愁と言う言葉がぴったりな作品ばかり
    心に響きます

  • 短編集

    『旅立ち』
    『短夜』
    『イーッ!』
    『家族』
    『かげろう』
    『息子』
    『高い高い』
    『夜汽車』
    『男親』
    『里の秋』

    「家族は重かった。でも支えだった」


    心に沁みる作品集だった。
    「行きずりの街」とずいぶん内容が違いますね

    ただところどころ
    少し消化不良的な文章もあったけど・・・
    わたしだけかな?

    まあ、
    人はその人数分だけかけがえのない人生を生きてるんだね。

  • 昭和な感じ。文章は綺麗で表現が豊かだと思いました。

著者プロフィール

1936年、高知県生まれ。雑誌のライターなどを経て、81年『飢えて狼』で小説家デビュー。86年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞、91年『行きずりの街』で日本冒険小説協会大賞、2001年『きのうの空』で柴田錬三郎賞を受賞。2007年、初の時代小説『青に候』刊行、以降、『みのたけの春』(2008年 集英社)『つばくろ越え』(2009年 新潮社)『引かれ者でござい蓬莱屋帳外控』(2010年 新潮社)『夜去り川』(2011年 文藝春秋)『待ち伏せ街道 蓬莱屋帳外控』(2011年新潮社)と時代小説の刊行が続く。

「2019年 『疾れ、新蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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