青春ピカソ (新潮文庫)

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著者 : 岡本太郎
  • 新潮社 (2000年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101346212

青春ピカソ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ピカソ という 偉大な芸術家に
    日本人の芸術家としての 岡本太郎が 語ろうとする。

    芸術家たちの絵画を どのように評価し 表現するのか
    に興味もあった。しかし、やはり ピカソは 群を抜いているのだ。
    その才能は はかりしれない。

    ピカソに挑み、のりこえることがわれわれの直面する課題である。
    と 岡本太郎は 堂々という。
    この直裁で 確実なる 自信に満ちた 表現が何と言えぬほど
    すばらしい。それくらいの意気込みでなければ、芸術家なんぞ
    やってられないのだろう。

    対極主義 という 岡本太郎のもつ やり方が
    現実の 行動のなかで どううまれるのか。
    そのことが、興味深いものだ。

    青の時代が、どのような飛躍になったかと言う
    ことは、のべられていても、なぜ青の時代になったのか
    ということは、岡本太郎も充分な理解がなかったようだ。
    しかし、その内実はしっかり把握しているのが すごいね。

    類は友を呼ぶと言うが、やはり、ピカソとの交流が
    何ともいえず、微笑ましい。そして、心の動きがよくわかる。
    最初の部分は 言葉が生硬で、わかりにくく、説明しすぎている。
    岡本太郎でさえ 消化不良をおこしているようだった。

  • 昭和28年に発行されて刷を重ねたこの薄くて地味な文庫本を期待せずに読み始めました。
    すると岡本太郎の生き生きとして率直な文章によってたちまちこの本の魅力に気づきました。

     評論家ではなく、芸術家自身が芸術についての考えを述べているところがとても面白いです。
    20歳前の太郎がパリ留学して悩んでいた時に、ピカソの作品に出会って涙したこと。その涙は感激した鑑賞者のものではなく、捜していた世界観が見つかった創造者のものでした。

    ピカソの絵画を通じて、芸術とは既成の権威を壊してそこから新たに創造していかなければならないと太郎は学び取ったのです。ピカソ以後の人々はそのピカソの作品を神格化するのではなく、それさえも凌駕していかなければ芸術とはいえないと言っています。

     この本の後半はピカソの生い立ちにも触れています。そして圧巻なのは岡本太郎がピカソ本人と南仏ヴァロリスにあるアトリエで対談した時のその様子や思いが語られているところです。

    この150ページ足らずの本は芸術に対する考え方の導火線になると思います。

    図書館スタッフ(東生駒):ミラベル・ジャム

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    帝塚山大学図書館OPAC
    http://opac.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=1100384678

  • ピカソのこと、溺愛崇拝しすぎやろ!これがTARO!?

  • 読んでいてワクワクした
    野心があるのが

  • 文章が美しい!
    言葉の中にパッションが溢れ出て、ひきこまれます。

  • 太郎さんのことばが熱く胸をうつ。太郎さんとお話してみたかった。太郎さんと友だちになりたかった…。

  • 岡本太郎の言葉を編集したものじゃなくて、岡本太郎が文章を書いているものだから良い。
    読んでいてドキドキする。

  • 岡本太郎のピカソ愛が凄すぎ。
    当時の抽象画家の生々しい苦悩が伝わってくる。

    ピカソが10歳まで足し算が出来なかった話とか、スターリンにプレゼントした絵が写実的ではないと物議をかもしたピカソ事件等など、色々なエピソードがそれぞれおもしろい。

    また、ピカソを超えるにはどうすれば良いのかを真剣に悩んでいる岡本太郎の姿がこれまたカッコいい。

  • 半分は岡本太郎の青春のお話。

    だがそれが面白い。
    彼の強烈な個性、生き様が生々しく描かれており、そんな彼が心酔するピカソという存在の大きさ、偉大さが、作品や美術史的な位置付けだけでなく、実際に出会い、話した印象まで盛り込んで表現されている。

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青春ピカソ (新潮文庫)の作品紹介

二十世紀の巨匠・ピカソに、日本を代表する天才・岡本太郎が挑む!フランス留学時におけるピカソ絵画との衝撃的な出会いを冒頭に、スペイン時代から青の時代、キュービスム、そして「ゲルニカ」に到る、作品的変遷を辿りながら、その芸術の本質に迫る。さらに南仏ヴァロリスのアトリエを訪ね、ピカソ本人と創作について語り合う。熱い愛を込めてピカソを超える、戦う芸術論。

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