黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)

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著者 : 高村薫
  • 新潮社 (1994年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347110

黄金を抱いて翔べ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • とても暗い雰囲気な小説。とにかく専門用語が何回で読みづらい!男同士の絆や愛が感じられる作品です。

  • 登場人物の癖の強いところが良かった。
    展開も楽しめた。

  • 9/1読了

    個人的には非常に好みでした。
    終盤に向けて、段々と選択肢が狭まっていくような、けれども、錘が無くなってどんどん軽くなっていくような、
    何だか不思議な感じがありました。

    岸口さんは、彼のどんよりした重い部分を、引き受けていったんでしょうか。
    主人公の彼が、人の居る土地でも自由に感じられるなら、と、自分の存在を確かめた瞬間の、あのシーンが好きでした。

    モモさんのあの瞬間は、幸田との瞬間にあったんでしょうか。

  • やはりモモさんは逝ってしまった。一般小説の鉄板を感じた。映画もDVDレンタルで観た。妻夫木君とチャンミン良かった。

  • プロフェッショナルの犯罪者集団による黄金の強奪劇、殺戮と暴力に溢れ硬派かと思いきや、BLじゃないですか。三浦しをんさんではないですか。女性作家ですが男前でいかつい文章とストーリーです。この時代の世相を背景に、混沌とした大阪の街にうごめく日陰の男達、狙うのは銀行の地下に眠る6トンの黄金。公安当局に国内外の組織も絡み、仲間達の信頼と裏切り、緻密な計画と臨機応変で大胆な行動、果たして生き残れるのか、黄金を強奪することができるのか。

  • やっぱり読みにくいです。

  • エンタメだと思って読み進めたけど,やはり高村薫の雰囲気になるんだなぁと。もちろん面白かったのだけど。
    映画を観てみたくなる。妻夫木くんではかっこよすぎる気がするけど。

  • デビュー作から高村薫の彩りです

    昭和の世相を背景に屈折した人間関係と彼らが求める生

    何のために、何を求めて生きるのか

    お話の中心は金塊強奪そのものではなく、彼らの生き様です

    高度経済成長期から始まる格差社会や多様化する思想の中で生まれた人間たちの葛藤が描かれた濃厚な語り

    読了には時間がかかりました・・・・・・・

    眠気眼の通勤時に読む本ではないですねー

    じっくり腰を据えて読みたい物語であります

  • 冷血に続き高村薫2冊目。冷血とは違って熱いけど淡々とした感じは全体にある。面白かった〜映画みたい、と思ったら映画にもドラマにもなってたのか。登場人物が同年代でなんとも言えない気持ち。あと箱寿司と牛乳って食べ合わせ悪そう。

    大阪の土地勘がまったくないので思わずGoogleマップで色々調べてしまった。その分、少ししか出てこないけど長野や吉祥寺にワクワクした。ミエちゃんと国島の話はゾッとした。この人の、こういうゾッとさせるエピソードが、怖いんだけど好きだ。モモとか北川の弟の春樹とか、ジイちゃんとか、泥棒稼業とか、なんだかぼやっと伊坂幸太郎を思い出した。まったく色は違うけど何か彼女に影響受けてるのだろうか。

    この本で初めて飯場という言葉を知りました。他にもいくつかあったけど、飯場って一般人でも知ってる言葉なのか?意味の想像はつくが、小説家ってこういう言葉をどこで知るんだろう?いつか日常会話で飯場を使える日が来ないかと今から楽しみ。

  • なぜか物語に入り込めずに結末を迎えた。

  • これまで読んだ高村薫の作品は、「埃っぽくて、ある種の不快さを伴うような暑苦しさ」を感じさせるものが多かったけど、デビュー作の本書もそれを濃厚に感じさせる一冊だった。
    「マークすの山」や「照柿」と同じような暑苦しさを感じながら読んだ。

    銀行の地下に眠る金塊を奪う6人の男・・・。
    面白そうだなと思って手に取ったんだが、満足できなかった。
    まず、どうして紙幣じゃなくて金塊なのか?明らかに説明不足。そもそも6人の男たちの動機が書かれていない。単なる愉快犯でもなそうだし、この辺りがハッキリ描かれてないと自分的には物語に入り込めない。
    また、左翼団体やら公安やら出てくるけど、これも消化不良。目的もイマイチ明らかにされないし、「それでどうなった?」という疑問が最期まで解けず。
    冒頭の殺人事件や子供の頃の協会の放火事件など、本書に書かれる必然性が理解できない・・・。

    情景なんかの描写はホントに上手い(暑苦しさを感じるほど)だが、物語の核となる部分があやふやだから、最期まで楽しめなかった。

    B級のハリウッド映画じゃないんだから、6人もの男が集まって「銀行の金塊を獲ろうぜ!」、「OK!」みたいなノリで犯行を起こされても、読んでるこちらは「?」と言わざるを得ない。左翼や公安やら出てきても、最後に収束されてないのも不満。これなら出てこない方がマシ・・・。

    計画の準備段階なんか丁寧に描かれているのにもったいない。

    ☆3個

    読了後、本書の映画版を観たんだが、これ、あれだな。
    本を読んでなくて映画だけ観ても、それこそ意味不明じゃないのか?

    背表紙~
    大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは、果たして突破可能か?変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋は切られた。
    日本推理サスペンス大賞受賞、圧倒的な迫力と正確無比ななディテイルで絶賛を浴びた、著者のデビュー作!

  • 途中まで、計画の描写が細かすぎてちょっと流し読み。実行のシーンがやっと始まって、そこははらはら読んでいたけど、あっという間に終わったなという印象。
    登場人物の人柄やその関係性は面白くはあったけど、こういう裏社会の話ってあまり気持ちが入り込めなくて苦手だな。
    色んな人がどんどん死んでいってしまって・・、そこまでしてなぜ実行するのか、北川含めそれぞれの理由や情熱はなんだったんだっけ?

  • 読む手が止まらなかったのを思い出す。
    ハラハラドキドキでエンターテインメント小説のお手本みたいな作品。

  • 舞台が大阪であったので地理的な部分がちょっと
    なじみずらかったですが
    金塊を盗み出すというテーマに躍動しました。

    ただ全体的にちょっとダークな感は否めませんが
    どうなっていくのだろう?と期待が膨らむ
    面白いお話です

  • 福沢諭吉だったら、やる気はない。金塊だから、やるのさ


    暴力と退廃の香りのする大阪の町を舞台に繰り広げられる男6人の強盗劇。狙うは金塊6t。鉄壁の守りを突破し、金塊6tを手にする事はできるのか!?

    か、かっこいい・・・

    高村薫のデビュー作にして、日本推理サスペンス大賞受賞作。これがデビュー作とは。

    くどいほどの情景描写が得意の高村薫作品、もちろんこのデビュー作も情景描写がタンマリと。このテの作品を読みなれていない人には辛かろう。

    それでも、1/3を過ぎるころになるとハイスピードで読み続ける事ができます。一度波に乗ってしまったらノンストップで読みきるしかない、手に汗握る作品です。

    男性側がどう思うかはわからないけど、女性が男性に夢見る全てのモノがここにあります。
    野望・欲望・暴力・仲間等。この点は作者が女性ならではなんだろうなぁと思いますが。
    同じ「男性への夢が込められている」作品で塩野七海がいるけれど、ちょっと赴きが違うかな。どちらかと言うと、高村薫のほうが欲望に近い、か。

    計画を実行に移すまでが長い長い。実行に至るまでの追いつ追われつの展開。この隙のない展開が情景描写と相まってリアリティを生み出す。ご都合主義はない、むしろ「強盗」に追い込まれていく主人公達。
    「福沢諭吉だったら、やる気はない。金塊だから、やるのさ」というセリフにあるように、目的にあるものは「達成感」。

    仲間も手に手を取るような青春時代の仲間ではなく、向くベクトルがそれぞれ異なるけれど、同じ目的の為に命を預けられる仲間。

    最後、荒涼とした世界の霧が晴れたとき、まるで音のない世界のような読後感が待っている・・・かもしれない(笑)

    オトコというものに憧れを抱いているアナタにおすすめですぞ。

  • ディテール細かすぎ。疲れて最後は流し読み。

  • スピード感は感じるのだが、なぜか感情移入できなかった。

    読み手の問題かな。

    映画でも観て、再読してみようかな。

  • ジェットコースターの最頂点まではゆっくり、ゆっくりと進む。途中で嫌になってきた。

    急降下してからは一気。
    右へ左へ振られ、体はこわばり息つく間もない。

    「お客様、終了です。おつかれさまでした」
    どっと疲れた。

    『マークスの山』とか『レディ・ジョーカー』も読みたいが、ちょいと気合がいる。

  • 話の展開が遅い。
    重要な部分の描写が驚くほどあっさりしているわりに、どうでも良いところがとても細かい。
    よって、とてもつまらない。
    読み終わるのにかなり疲れました。

  • (2014.12.10読了)(2014.12.05拝借)
    解説 長谷部史親
    読むのに随分てこずってしまいました。三日ぐらいで読めるつもりが、五日もかかってしまいました。ちょっと読書スランプでしょうか?
    本の内容については、解説から拝借しましょう。
    「本書は、基本的には銀行の地下金庫から五百キロの金塊を盗み出そうと企てる男たちの物語である。」(356頁)
    「計画に参加するのは、立案者の北川、実質的な主人公の幸田、コンピュータ・システムに詳しい野田、爆破工作のエキスパートであるモモ、エレベーター整備作業の経験のある岸口老人、そして北川の弟の春樹の六人である。」(357頁)

    ●江坂(215頁)
    江坂周辺には、近郊農家が税金対策のために建てまくっているワンルーム・マンションが腐るほどある。

    ☆関連図書(既読)
    「神の火(上)」髙村薫著、新潮文庫、1995.04.01
    「神の火(下)」髙村薫著、新潮文庫、1995.04.01
    「新リア王(上)」高村薫著、新潮社、2005.10.26
    「新リア王(下)」高村薫著、新潮社、2005.10.26
    (2014年12月10日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ。大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは、果して突破可能か?変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋が切って落とされた。圧倒的な迫力と正確無比なディテイルで絶賛を浴びた著者のデビュー作。日本推理サスペンス大賞受賞。

  • 再読
    最初に読んだ時は、襲撃ものの物語として迫力ある描写に唸った。
    さすが高村薫で、人物がこんなに深く描かれていることに今回気づいた。これがデビュー作だったのだから怖ろしい力量の作家だ。
    きっと違うんだろうけど、ふと思った。今作の主人公である幸田さんを刑事にすると合田さんになるのかな、と。

  •  結構、読み終わるのに時間がかかりましたが、ようやく読み終わりました。

     物語は、ある男が銀行の地下に眠る金塊を盗もうと決めたことから始まるんですが、金塊を盗むために集めた仲間が、なかなかの曲者たちで揃いも揃って、過去があって、その過去に振り回されていく。
     おまけに、舞台が少し前の大阪で、知ってる場所が出てきたりして、なかなか面白かったです。
     大阪に住んでるので、「ここ知ってるー!」ってなるんですが、何せ、少し前なので「四つ橋線なかったんだー……」ってなることも多々ありました。

     でも、全体的には人間関係が複雑な小説で、なかなかに読み応えがある……というか、骨太の小説で……一瞬、作者さん、女の人だったよね!? と確認してしまいました。
     著者近影載ってたので、女の人でした……。
     あんまり、女の人っぽい情緒とかがいい意味でない小説なので、重めの小説を読みたい人にはオススメします。

     死者多数。
     結局、泥棒は成功したのか、成功してないのかわからず。
     こんなずさんな計画じゃ、失敗するんじゃ……と思わなくもないですが、それはそれ。トリックを見せる小説じゃなくて、人間関係と過去の社会情勢を読ませる小説だなあと思いました。

  • 「そのうち、金貨を投げ捨てて首を吊る時が来る。《血の畑》に埋められる時が来る――」

    ――あと1年で30歳になるが、待つのもそれが限度。
    人間のいる土地すべてを嫌い、世界にまだ残っているはずの人間のいない土地を探し、そこで自分も人間をやめる日を迎えると決めている幸田。
    大阪で彼の周辺に集う、それぞれに事情を抱えた男たちと共に謀る、大手銀行本店の地下深くに眠る6トンの金塊の奪取。
    長い熱帯夜のあとの蒸し風呂の夜明け。8月25日の朝に始まり、快晴の師走、12月16日に幕を下ろす、精密にして大胆、痛快にして物悲しい クライムノヴェル。

  • 大阪の銀行から金塊を盗み出すという話だが、1990年の作品なんでパソコン通信とか出てくるが携帯は出てこない。2年前に妻夫木聡主演で映画化されていたようだが、時代設定はどうなってたんだろうね。
    今度は映画を観てみようか。

  • 「福沢諭吉だったら、やる気はない。金塊だから、やるのさ」
    綿密に積み重ねてゆく準備。
    彼らをつけ狙ういくつかの組織。
    そして襲撃。

    印象に残ったのは、行きたい場所を「人間のいない土地」と答える幸田のその人間性。
    にぎやかな世間を背中でやり過ごしているようで、ちょっと哀愁のようなものを感じてしまった。

    テレビ・新聞等でちらちら見かけていた高村さんだけど作品を読むのは初めて。内容も文体も男っぽかった。
    次読む時は、もっと登場人物たちに注目してみたい。

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