神の火〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : 高村薫
  • 新潮社 (1995年3月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347127

神の火〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 30年前に書かれた小説ですが、舞台の設定に古さを感じない不思議な小説でした。

  • これ映画と全然話ちがぁうと思ったら、映画になったのは東野圭吾の天空の蜂でした。失礼しました。本の感想は下巻のほうに書く。

  • 高塚良なる外人青年、原発技師だった元スパイ島田浩二、その先生の江口彰彦、旧友日野草介を中心に物語は展開する。
    若い高塚良にほぼ一目惚れして何でも買ってあげたいって思う島田、離婚された元奥さんに同じことしてたのに学習しねえ。
    原発とか今じゃタブーだろうから、よく書けたな、と時代を思います。

  • 難しすぎる。何が言いたいのかさっぱりわからない。
    専門用語が多すぎて、情景が思い浮かばない。
    やっとの思いで読了。
    あー、疲れた。

  • 挫折
    長すぎる。

  • 昔読んだ時はかっこいいとは思いつつ話が理解出来ていなかったが、加筆のせいか大人になったせいか読みやすく感じる。冒頭ぐらいしか覚えてなくてハラハラ読める。2011の後に読むと感慨深い。 前の時は大阪にも福井にも行ったことがなかったのでイメージの幅が狭かったということも。

  • <上> 1999/8/3 読了
    <下> 1999/8/12 読了

  • ディティールにこだわっているのはすごく伝わってきたが、小難しい専門用語のオンパレードに少し嫌気がさすことも。

  • 混血児として生まれ、鬱屈した少年時代を送り、長じて後原発技術者にして東側のスパイであった過去を持つ男、島田。
    その過去を捨て、大阪の小さな出版社に勤める平穏な日々のなかに、ソヴィエトから世界一安全な原発を見るために日本へと渡ってきた青年・良が現れ、己をスパイとして育てた男・江口が立ち戻った時、彼は再び裏の世界へと舞い戻る。社会生活の仮面の下で、ドアの外の足音に怯えつつ情報を盗み、偽装し、嘘をつき続ける倒錯した快感の日々へと――。

    騙し、騙される諜報戦の世界で、やり場のない怒りと空虚を抱えながらも「献身」あるいは「理想」を唯一の拠り処として終焉へと突き進む男達の姿を描く。

    高村先生の描く男たちはストイック、自己破滅型、そして乙女回路内蔵……。
    男同士の交流って、時々女子小中学生同士のそれよりも乙女だと思う。

  • 難しいです。読解力不足?
    人物の背景などいちいち丁寧に書かれていません。

    読み進めるうちに、「あっスパイだったのね」と理解する始末。

    続きは下巻で。

  • 島田は原発の技術者として働きながら、諸国を相手にスパイ活動を行っていた。
    突然の父の死。葬儀で再会した男たちをきっかけに、彼の日常は再び謀略にまきこまれていく。

    圧倒的なリアリティと全編に染みとおる緊張感。
    「どうでもいいことにこだわってしまう」と作者が公言するとおり、大阪の町の様子や断崖絶壁、はては原発にいたるまで、細密な描写に嘆息してしまいます。
    主人公の謎めいたところや変に人間臭いところも、殺し屋や工作員による殺伐とした雰囲気に一興を添えています。

    福島の原発事故について、思いを巡らせずにはいられません。天災にせよ人災にせよ、原発はエネルギーの強大さも政治的な意味も含めて、本当に恐ろしいものだと思いました。

  • こっちももう一度読みたい。ちょっと腐った香りが漂う、大人の冒険小説。
    荒れ狂う黒い波間から覗く、アレクセーヴェビッチの白木の棺、の場面が頭にこびりついて離れない。

  • 「神の火」(高村薫・著)は、福井晴敏さんが「小説はこう書くのか」を学んだという一冊。かつて極秘情報をソビエトに流していたある原子力発電の専門家が、原発をめぐる国際諜報戦に巻き込まれていくさまを、圧倒的なリアリティをもって描いていきます。

    続きはこちら→
    GUEST 105/福井晴敏:スミスの本棚:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京  http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/blog/smith/2013/10/post154140.html

  • 原発についての物語。「かまいたちの夜」のスパイ編を思い出した。

  • 終了日:2010・6・20、島田がかわいくて仕方ない。
    …なんか語弊があるなあ。
    あの微妙な40男の隠微な感じ、わるくない。
    そして良はむちゃくちゃ素敵である。

  • (2013.02.21読了)(2013.02.17拝借)
    【2月のテーマ・[原発を読む]その③】
    【東日本大震災関連・その111】
    東日本大震災の後の日経で、原発を知るための本として紹介していた中にこの本がありました。かみさんの本棚で見つけたので、確保しておいたのですが、なかなか読めずに1年半ぐらいたってしまいました。今月のテーマは、この本を読むために設定しました。
    この本で扱っている原発は、発電のための原発ではなくて、原子爆弾の原料を作るための原発です。(多分)
    日本の原発もいつでも原子爆弾を作れるんだということを国際社会に示すため、という一面があることは、中曽根康弘さんなどの発言からも明らかです。
    民主党政権が、原爆を作成できる可能性を残すために、原発は必要ということをいわないのは、当然として、政権を奪還した自民党の安倍首相や国防が専門の石破幹事長が言わないのは、なぜでしょうか。参議院選挙に不利だから?

    主人公は、島田浩二という名前の原子力技術者。二年前まで、ロシアのスパイだった。ロシア語が、ロシア人並みに話せる。二年前に足を洗い離婚もして、大阪で働いている。
    科学関係専門図書輸入販売・有限会社木村商会というのが、島田が働いている会社の名称だった。
    スパイをしていた時のボスは江口彰彦という人物で、父親の商売上の知り合いだった。島田は、江口からスパイとしての訓練を受け、その手先となって動いた。
    江口は、ロシアとアメリカの両方にルートを持っている。
    江口は、「北」の核開発の資料を入手したが、ロシアにもアメリカにも日本政府にも渡さず、取引のための切り札として温存している。
    「北」がこの資料を取り戻そうと動き、島田や江口の配下の者たちが…。

    この手の小説やノンフィクションを読むことがあまりないので、行き先が見えないまま、読んでいます。結構怖いですね。
    作者の髙村さんは、コンピュータ技術に結構詳しい感じです。バークレイ版UNIXの操作のこととか、データ通信の話が、時々出てきます。
    小説の主な舞台が、大阪。僕も転勤で、4年過ごしたところなので、ちょっと懐かしかった。

    登場人物メモ。
    日野章介:島田浩二の中学生時代までの同級生。日雇い労働者。
    高塚良:ロシア人。日野章介が働き口の面倒を見ている。
    柳瀬律子:日野章介の元妻。「北」の手先。薬物中毒。
    柳瀬裕司:柳瀬律子の兄。「北」から原爆開発資料を持ち出した。
    川端美奈子:木村商会の事務員。日野の親戚。
    小坂正彦:音海原子力発電所原子炉主任技術者。東海村での島田浩二の後輩
    山村勝則:野党議員。「北」とつながっている。
    ハロルド:アメリカ諜報部員。

    ●原子力プラント(232頁)
    世界の原子力プラントは、戦争や破壊活動を想定して造られていない。平和が永久に続くという架空の条件なしには、決して造ることのできなかったものだった。一トンぐらいの弾頭を持つ普通のミサイル一発で、格納容器はおろか圧力容器も破壊される。
    ●絶対に(276頁)
    人間は、≪絶対に≫という言葉は使ってはならない生き物だよ。人間が作った原子炉と同じだ……
    ●ルソー?(298頁)
    野口英世とシュヴァイツァーの伝記読んで、ルドンの『夢』いう絵見て、将来は絶対ジャングルへ行くんやと決めたんですけど……。
    (熱帯のジャングルというイメージだとルドンではなくアンリ・ルソーだと思うのですが)
    ●国家(371頁)
    「お前やったら、俺の言うこと、分かるやろ。紙の上の理想やのうて、一つの主義が体制になったら、どんなもんかというのは。一人の人間を、どないに変えてしまうもんかというのは」

    ☆関連図書(既読)
    「原発労働記」堀江邦夫著、講談社文庫、2011.05.13
    「恐怖の2... 続きを読む

  • 他の作品に比べ、今ひとつスペクタクルに欠けるが、下巻も読む。

  • 何か、苦しみと哀しみが全体から伝わってくる話。
    良の日野に対する献身的な思いがこの話の救いのように感じる。

    p385引用≫
    理想いうのは、中身のしっかり詰まった心身に育つもんやろ。大穴開いてる俺の人生には、ちょっとな…。

  • 感想やらなんやらは下巻にて。
    20121012読了。

  • うーん、難しかった!けどとりあえず、20年も前に書かれた小説に「専門家は認めないだろうが原発は所詮机の上の計算に基づいて造られている」的なことが書かれているのが、今読むと妙に説得力があって怖い…。ほんと、原発なんてオスプレイと同じで、人のミスひとつで危険になるような代物なんだよなーと実感させられました。ということは、ちょっと悪意を持った人が原発に潜り込んだら、安全性なんてゼロってことですよ。怖い怖い。

  • 上下巻まとめて。主人公は碧眼のスパイ。原発テロの話なのでなんとなく。クライマックスにたどり着くまでのやおいが長くてつかれた。

  • ミステリー、サスペンス、冒険・・・全てを併せ持っている。
    ソ連のスパイである主人公は聡明なロマンティストだ。(と思う)
    壮大なテーマに引き込まれてしまった。
    昨年福島の原発事故が起きたが、この「神の火」はその何年か前に書かれた。
    今回の福島原発事故に高村氏は色々なところで多くのコメントを寄せておられたが、この小説を読むと専門家のように詳しいことが肯ける。
    物語は原子力発電所襲撃で終わるのだが、主人公の思想や風景描写が清々しくさえ感じられた。

  • かつてソ連のスパイとして活動していた原子力技術者が、引退してまっとうな生活を送ろうとしていたところ、原子力に関する新たな諜報戦に巻き込まれていく話。
    昨今のミステリ小説にはない重厚さがあるが、ちょっと文字数多すぎ。

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