リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : 高村薫
  • 新潮社 (1997年6月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (485ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347141

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リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 僕が思う高村薫の最高傑作。なんと言っても骨太のストーリーと登場する人物の繊細かつ詳細な描写がすばらしい。ジャック・モーガン、ノーマン・シンクレア、キム・バーキン。会った事ないのに、会った事があるような親密さを覚えてしまう。この本読んだあと、千鳥ヶ淵に行った時はホント感慨深かった。同じ本を読まない主義だけど、この本は4回くらい読んだな。
    ベルファスト行きたくなりました。不謹慎ながらジャックのようなテロリストにあこがれてしまいました。

  • これ上下巻をトランクに入れてブリテンへ飛びました。

  • 久しぶりにまともな小説を読んだと感じた。時間的場所的スケールが大きい!アイルランドについて多少の知識があったほうが読みやすい。ノーマンとエイドリアンの、反発しあいながらも世界にお互いしかいないみたいな寂しい愛情は、端から見ていても哀しくなる。レディは2人の心を掴みながらも疎外感を感じていたんだろう。

  • うまく世界観に浸れなかった…。

  • これだけのために英国に行ってきた。
    くやしい。一番好き。

  • 11月10日読了。「このミステリーがすごい!」1993年度の第5位の作品。1992年冬の東京にて謎の死を遂げたIRAのテロリスト、ジャック・モーガン。彼を突き動かしてきた動機・生い立ちとは・・・?テロの不穏な空気と灰色のくすんだ空に包まれたような雰囲気・重厚感がすごい。スパイとして国益のために動くプロフェッショナルながら個人の感傷を捨てきれない男たちの姿はこの著者の作品でお馴染みのものだが、世界各国の諜報組織を股にかけるスケールの大きさがこの人の筆力にマッチしている。テロリストは悲しいねえ。上巻では「リヴィエラ」の正体はまだ明かされず。下巻が楽しみ。

  • 好きすぎる‥‥。

    死ぬまでに一度はベルファストに行ってみたい。
    あと千鳥ヶ淵ね。
    東京遠征の計画を立てる度に今度こそ!と思うのにいつも行けないのです…(=_=)

    コレ、ちゃんとしたキャストで映画化したらめちゃめちゃ面白いと思うんだけどな〜。
    短髪なジャック ヴィルヌーブ(F1ドライバー)は理想のジャックだと本気で思う。

  • 小説嫌いの私を救ってくれた作品。本当に面白かった。
    ジャックとリーアンの関係がいじらしくて、美しかった。
    すべての登場人物がそれぞれ際立ち、壮大なスケール感を感じさせる。
    通学中に読んだため、何度も駅を乗り過ごしそうになった。

  • ある中国人の英国亡命を発端に、 中米の国益確保とそれに関わるイギリス情報部、警視庁、CIAの諜報戦。
    IRAの暗殺テロ事件を皮切りに渦中に常に見え隠れする『リヴィエラ』というコードネーム。

    高村薫という人は、最初からこの広大かつ緻密なプロットがイメージ出来ているのでしょうか。。

    彼女の本と向き合う時は、他の何ものとも向き合ってはいけないような集中を求められるし、
    でもその分、たった一行でもその世界に身を投じれば不思議なほど、静寂で穏やかな世界に身を置ける。

    アイルランドの驟雨と、東京の雪と、ケンブリッジの朝霞。シンクレアのブラームス。

    緻密に書き込まれた複雑な歴史的、政治的背景を下敷きに、それでも、作品を通して、浮かび上がってくるのは
    それぞれの土地の美しさと、職務に忠実な登場人物達の個人としての最後の想い。

    李歐を読んだときは、怖い人だと思ったけれど、これは、少しほっとしたような。
    ほんと脱帽です。

  • 大好き。高村作品で一番好きです。きっと一生大好き。

  • 邦書でスパイものが面白いと感じた最初の本。
    私の高村コレクションの一冊目。

  • 雑誌の紹介で知ってから読み始めました。
    寝る前に、少し読むつもりが全部読んでしまう。
    本がボロボロになるくらい読み返して、いつも同じところで涙しちゃう。

  • 国際物で、日本作家で
    これを上回るものはない。

  • アイリッシュの悲哀が胸に突き刺さる。

  • 高村薫様といいたくなるような、本格さ。
    これを読んで、アイルランドの紛争に興味をもった。

  • スパイ小説。まったく先の見えない展開にラストがいったいどうなってしまうのか気になってしょうがなかった。

  • ジャックが好きです。。。
    あんな場面でトリートメントして爪のお手入れするところがとくに。

  • スパイ小説というと007のような雰囲気を思い出してしまうけれど、
    この小説を読めばきっとそのステレオタイプは崩れるはず。

    ストーリーを通して、そこにあるのは
    スパイ、テロリスト、CIAをはじめとする諜報機関に生きる男と女が
    グレーの世界に生き、死を枕に眠るあきらめの快楽です。
    国家の代表ですら知らされていない秘密を敵と味方に分かれながら共有する奇妙な連帯感を胸に、
    彼らは追い追われ、殺し殺されていきます。

    読み進んでいく中で、彼らが持つ圧倒的な力に魅せられていくけれど、
    いつしか大きな悲しみを感じ始めるんです。

    彼らはほんの一瞬だけ息を抜いたその時に見せる、生きる事への希望。
    それは言い換えれば愛や恋で。
    でも、読み手はそれがかなわない望みだと気付いてしまうんです。
    彼らはもう光の世界には戻れないという事がとてつもなく切ない。

    故郷を捨て、名前を捨て、愛する人を失い、味方の眉間を狙撃し、
    闇におびえ、闇に身を隠す日々。もう命に未練さえなくしても、
    彼らが撃とうとする、守ろうとする「リヴィエラ」とはいったい誰か。

    彼らは進みます。その「リヴィエラ」というコードネームを追って
    いきつく場所で全ての人間がまた出会ってしまうと知りながら。
    それが死と同じ意味だと知りながら。

    疾走を続ける日々をなんとか崩壊させずに支えるものは、
    友情と呼ぶにはあまりに心細い感情です。

    主人公であるジャック・モーガンと、
    少年期彼の近所に住んでいた世界的なピアニスト、ノーマン・シンクレア。
    シンクレアと謎の関係を持ち、貴族という彼岸に生きるダーラム公。
    その裏に優雅に笑う東洋の女。
    ジャックが逃亡の果てに出会うCIA“伝書鳩”とその愛する女。
    そして、日・英の刑事たち。
    裏切りと殺意を強制されながら、
    それぞれにギリギリのところ手と手をつなぐ日々。
    それは儚いからこそどこまでも美しい光景です。

    そしてこの作品の中で最も美しいシーン。
    舞台を日本にうつし、
    唐突におこなわれるシンクレアのピアノコンサート。

    表舞台から姿を消して久しい天才ピアニストの復活に、
    世界中のファンが喜びの声をあげ、
    裏の世界の人間たちはその暴挙に震撼します。

    ホールの中に用意された「リヴィエラ」のための特等席に
    座るのは一体誰か。

    無数の銃口が狙う中、「万感の思いを込めて」つむがれるブラームスの旋律は、
    確かに読み手の心にメロディをかなでます。

    どうか一度読んでみてください。
    最高の一冊です。

  • わたしにとっては、「神の火」に次ぐ、高村薫No.2の作品です。
    スパイ、IRA、テロ、CIA、中国や日本も絡んでいます。この壮大なスケール、描写、クセのある登場人物、、日本人の女性作家が書いたものとは到底思えません。息つく暇を与えません。
    高村薫は、男性の描写には定評がありますが、正直、女性はあまり…という印象でしたが、ここに出てくる女性たちはみな強く、魅力的です。
    かなり悲劇的な結末を迎える人物も多いですが、とにかく面白いし、読み応え充分です。

  • 高村薫さんの著書の中での一番のお気に入り。
    とてもリアリティの有る文章で、行ったことない都市なのに頭の中には完璧な情景が出来上がっています。
    また再読しましたが、やっぱり、おもしろいです。
    シンクレアとジャック、ジャックと伝書鳩、伝書鳩とMG、MGとキムバーキン、キムバーキンと手島、手島とジャック・・・、この『リヴィエラ』をめぐる人間関係は諜報とは相反する気持ちに突き動かされています。

  • 高村薫の本はいつも上巻が最高に面白い。
    寝食忘れる幸せを、大人になってから味わうことはなかなかできない。感謝。

  • 高村薫さんの長い小説が何故に何度も読み返せるのか不思議なのです。3回読めたのはこれだけ。「神の火」と並べての名作です。

  • 俺が一番好きな小説。犬の名前もこの作品から拝借している。
    この作品を越える諜報ものは俺は内外見つけられていない。(探し方が怠惰なせいもあるかもしれないが)
    邦人、しかも女性であの空気を紡ぎだせるのはやっぱり高村薫ただ一人だと俺は思う。

  • 上下2巻。高村薫の作品で好きな所は、偏執的なまでの細かさと、硬派と見せかけて大真面目に(確信犯の可能性もある)少女マンガ的要素を炸裂させる所。嫌いな所は、登場人物がいつも「心得た」風なので、こっちもつい心得たつもりで読んでしまい、結局辻褄や動機が分からなくなる所。作者も私も、そんなにかっこつけない所で読んでみたい。「リヴィエラ」は、上記の好きな所がバランスよく配されていて、嫌いな所が目立たないから一番好き。能力の高い男達が子供っぽい理由で世界を揺るがす、といういつもの筋書きが、多彩に厚みをもって語られるので楽しめる。珍しく魅力的な女性が出てくるのもいい。伝書鳩とサラが好き。

  • <FONT color="#666666">何のためのキリストの贖罪かと信心深い者なら言うだろうが、神の一声で救われるほど現実の人間の苦しみは甘くない。</font><br><br><br>
    テロリストの話。これまた高村さんらしい作品。<be>万人には受けないと思いますが、私の心はがっちりと捕まえられてしまった。<be>何が正義で何が悪か、ちょっと考えてしまう一作

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