リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫

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著者 : 高村薫
  • 新潮社 (1997年6月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347158

リヴィエラを撃て〈下〉 新潮文庫の感想・レビュー・書評

  • 後半の謎解きを読んでも、組織や人間関係が複雑すぎてさっぱり。

  • つ、疲れた…
    これは傑作だー

    日本・アイルランド・イギリスで展開される諜報戦のスケールのでかさはあくまで設定であり、真の魅力は登場人物たちの鬼気迫る濃厚な心理描写にあると思います。

    展開は結構複雑で、上巻の半分くらいまではなかなか全体像がつかめず読みづらいです。でもあきらめないで!それ以降は目眩く展開に一気読み必至です。
    下巻のピアノシーンは圧巻です!

    ラストのある人物の独白は若干拍子抜けでしたが、この作品の良さを削ぐものではありませんでした。

    ミステリー・サスペンスとして一級品であり、文学性も高く素晴らしい作品でした。

  • 下巻は一気に、物語が進展。

    愛する人、友人、秘密を握るものの死。
    日本へと逃げた若い男女の末路。。。
    リヴィエラとの面会、そしてこの物語の本当の真相とその後の人生。結構、衝撃的に物語が進む。

    ただ、本当の真相を知った時は少しだけ、拍子抜けしちゃったけれど。ここまで引っ張らずに、もう少しコンパクトにまとめても良いんじゃないかなあ。と読み終えた今の感想。

  • 平和な時代に生まれ育った身には登場人物たちの思考に付いていけない部分もあるが、それは幸せなこと。激しい紛争の無い日本でよかったと安堵しつつ読み進めた。

    話のスケールが大きく、重く、複雑で長い。途中、登場人物の名前が「これ、誰だっけ?」と何度も判らなくなり、最初の人物紹介ページで確認しました。高村さんの本は、この人物紹介ページに助けられます。(私だけかも知れないけど)

    ラストは、これでよかったのかな?
    見方によってはストンと落ち着いて丸く収まってるし、違う見方をすると、なんてひどい話なんだ!とも言えるだろう。

    決して読みやすい本ではないけど、読んでよかった。
    これを書ききった作者の持久力に感服します。

  • 登場人物達それぞれの必死の生が眩しくて愛おしくて、しかしそれほどまでにして追い求められていた真実はそれに見合わず醜く馬鹿馬鹿しくさえあったことに釈然としない気持ちになったけれども、
    そんな綺麗も汚いも複雑に絡み合った物語であったからこそ、シンクレアがあのブラームスの協奏曲を渾身の力で演奏したことには興奮しました。
    言葉では言い尽くし難いこの複雑で壮大な物語が、全てこの曲で昇華されているかのようです...。

    長編ならではの壮大な世界観にどっぷりとのめり込めました!面白かった!

  • 結局、どういう話なのか。MI5、CIAの出てくる、スパイ、犯罪小説は好きなのだけど。結局何?みんなが命かけてた理由が説得力ない。部屋の中や街の様子などは描写が細かくて臨場感あるけど。大筋で?

  • 何十回読んだか知れない。
    ぼろぼろになった文庫を、これからも何十回も読むのだと思う。

  • 長かった(笑)。

    読んでも読んでも残ページが減らない……、でも、それが苦痛ではない、という不思議な読中感を得ながら読み進めた。

    決してハッピーエンドでは無いのだけれども、読後感は全く悪くはない、というのも不思議。



    珍しく、文庫巻末の解説者のコメントに100%賛同できた(笑)。

    高村薫……やっぱりいいね。
    読むのにかなりのエネルギーを要するので手に取る前に躊躇しがちだけれど、読み始めたら止まらない!!

    ※彼女の“性癖”だけは、何作読んでも馴染めないけれど……(苦笑)。

    ★4つ、9ポイント。
    2014.05.20.了。

  • 読み終わった。
    相変わらず読み応えがあり、読了感が強い。

    確かに長い期間と3カ国(だと思うが)に渡り、リヴィエラを追いかけるストーリーは重厚だが、私は最後まで緊張感が持続しなかった。
    後半新しい人が出てきたりしてるし。

    だから一番面白かったのはジャックが活躍しているとこらへん。

    いずれにせよ高村薫は読み進めたい。

  • 元IRAテロリストのジャック・モーガンは東京で斃れる際、誰と会い何を見たのだろう。伝書鳩ことケリー・マッカン、ギリアム、キム・バーキン、手島、皆があれほど惹きつけられ、全力疾走の後、みなが消えた闇は何だったのだろう。そして、ジャックの遺児はどんな人生を歩むのだろう。終章で、手島をして、この静けさは平和ではなく苦しみの沈黙だと語らしめ、たちまち辺りを覆い隠すような春の雨が降る大地。アイルランドの歴史を学ばないと、この小説の本当のところは理解できないかもしれませんね。
    それにしても、映画化されないのでしょうか。大ヒット間違いなしですよ!

  • 1992年1月。雪の降り積む東京で殺害された一組の男女。国籍も本当の名も不明のまま、事件ごと闇に葬られていくその死の背景には、露見すれば間違いなく国際政治を大きく揺り動かすことになる重大な秘密があった。白髪の東洋人とされる《リヴィエラ》。彼をめぐり、CIA、M15、M16、そして外事警察が繰り広げる諜報戦。

    裏切り者に死を。《リヴィエラ》に死を。

    多くの父親の罪と死が残した業を、その息子たちに贖えと言うかのように20年以上もの歳月を超えてあり続ける謎。
    巨大な国家権力のもとにあえなく葬り去られる多くの人々。その無数の死と不条理と裏切りの果てに明かされる《リヴィエラ》の正体とは――?

    東西冷戦、日中国交正常化、文化大革命、アイルランド独立闘争。1970年代から1990年代までを舞台に活写される緻密な国際諜報戦。空前のスケールで描かれるミステリ小説。

  • 今のところ高村さんの本で一番好きだ。

  • 文庫の改訂に慣れないけど、やはり髙村作品でいちばん、かなしい話だとおもう。

  • 何度も読み返し、その度に泣いてしまう。
    今回は北アイルランド及びロンドンの地図を見ながら読んでみた。とても面白かった。

  • 壮大な話の結末は…こう来たか…という満足よりも虚無というか解脱というかそんな言葉が似合うラストだった。
    《リヴィエラ》を追い続けた男たちの顛末は各々に抱えるものがあり、その質は異なるものだけど根幹を流れるものの温度というより粘度が同じ様な感じがした。
    人間同士の絆には様々な形があって、「愛憎」という言葉は奥が深いな…と改めて感じた。
    ブラームスのピアコン二番は私自身とても大好きな曲で演奏の描写に思わず鳥肌が立ったのは久々の感覚だった。
    大いなる力の前で残された者達はどんな未来を築いていくのだろうか…

  • あー伝書鳩残念!柔らかい声や笑顔がとても残る。シンクレアの絵になる演奏の後4人の乾杯でホッとして、バーキンの印象が変わってきたら、そうなるかー!下巻はさくさく進んだ。手島が出てこなすぎで忘れてたり、ラストに詰め込みすぎなんじゃないかとも思ったが、魅力的な登場人物が多いし面白かった。組織の上と下の温度差が悲しい。歴史を感じスケールも大きいので苦労して読んだ分だけの満足感。

  • 終了日:2010・5・10、上下巻を二日ほどで読み切った。

    李歐が「愛と青春」、マークスの山が「冷たさと暗さ」って感じだとしたら、どうしても今回のリヴィエラを撃ては「泥濘の生々しさ」が打ち勝ってる気がする。
    この3作、読んだ順番だと、一作ごとに暗さと生々さが増してく。
    どれもこれも最後の最後にやられた。やられたってレベルじゃない。
    もうハンパ無い。言葉にできない。あり得ない。
    私の貧相な日本語(英語も酷いがさておいて)で語れる代物じゃない。純粋に面白いよ。
    李歐を初めて読み終えた時とか、マークスの山を読み終わった時の真っ白な放心、というよりは体の中枢から絶え間なく沸き上がる興奮が押さえ切れないって感じ。
    自室に走ってベッドにダイブしてしばらく奇声をあげてた。

    今回は一番顕著に、身体的リアクションが感じられたな…
    冷や汗をかき、直後に脂汗が止まらず、そんな体温が上がった状態でまた全身の血の気が引き…という具合に、読んでる内容とそれに反応してる脳が体と同調してもうパニック。
    しかし本当に面白かった。
    やっぱり高村作品はスロースタートなんだけど、一旦始まると以降は怒濤の嵐。
    最後の最後まで気が抜けない。そこがいい。

  • 男の友情かあ。最後ちょっと切なかったなあ。

  • 20年に渡る壮大な国際諜報戦を描いた長編小説。なんだけど、自分の能力不足もあるだろうが話がややこしくて入りにくく、陰鬱な情景描写にチョイチョイぶち込まれるボーイズラブ、、、やっぱ苦手だ高村薫~。

  • まったく諜報関係の知識がない上に、外国が舞台となると読むのに相当時間がかかると思ったけども、そんなことはなくジャックが伝書鳩と出会ってからはさくさく読めた。「リヴィエラ」とは一体だれなのだと考えながら読んでいたけども、最終的に気付くことができなかった、というか終わりがあんなかんじだったから、なんというかすごくさびしかった。最後の最後まで、物事の裏側で暗躍している人間は裁かれることがないのか、巨大な暗闇の中では一個人は無力なのか、そんなことを考えた。
    ノーマンとダーラムの関係は、いままで何冊も読んできた高村作品の男性同士の微妙な関係と同じで、なにかくすぐられるものがあった。いいよな、こういうほんとに微妙な関係。
    いろいろなしがらみにがんじがらめになりながらも自由でありたいと思いつづけていたのだろう、ノーマンとダーラムには、あの結末のことを考えるといろいろと考えてしまうよ。

    (899P ※上下巻)

  • 二回目読んでてもハラハラドキドキ。これ読んでから千鳥ヶ淵のイギリス大使館を見に行った事あるのは私だけではないはず。とにかく素晴らしいの一言。

  • ラスト10-20%にほとんどすべてが詰まりすぎな気が。。。最初きつかった。。この手の本ってこんなもんだっけ。。サスペンス・推理系はあまり読まないからかな。ジャンルも分からず読み始めたというのもあるが。

  • ううむ、結局たいしてついていけませんでした。
    なんだか一部、お耽美な方向に行ってませんでした??
    そんなとこで放り込まれても対応できない!というか、かなり前から対応してない!!

    とはいえ、こんなハードなものを日本の小説家が、しかも女性が書いているのはたいへん喜ばしいものですな。
    次は黄金を抱いて跳べを読もうと思います。

    12.10.10

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