レディ・ジョーカー 中 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (574ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347172

感想・レビュー・書評

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  • 中巻なので略

  • レディ・ジョーカーに翻弄される会社社長と警察。

    ふと気付くと、犯人側の背景が全く描かれない。

    <下>で詳細が明らかになるだろうが、コトの発端である

    <上>の冒頭の手紙がこんなにも複雑に絡んでくること自体に

    頭痛を覚える。

    世界感が沢山出てくる。

    気付けば今自分は誰の視点で、どこの視点で情景を捉えれば

    いいのか、主観すらわからなくなってくる。


    <下>の結末に、大いなる期待。

  • しかし合田は鬱屈としている。

  • 上巻に引き続き、読みにくさがとても気になる。
    企業、報道、金融、警察組織、競馬・・・
    多分野に細かく言及しすぎてて若干ウンザリ。
    下巻でのクライマックス展開に期待。

  • レディジョーカー達に振り回される企業、新聞、そして警察。企業、警察は組み上げられた組織の大きさに絡めとられ、機能不全に陥り、後手にまわるなか、個人の裁量が多い新聞は、確実にその真相へと近づいていく。
    企業の社長としての城山、左遷された一警部補合田の組織に対して、そして個として生きるための葛藤が事件を通じて見え始めてくる。何を守り、何を救うのか。答えは見えないまま、そしてレディジョーカーたちの姿は見えず、登場人物は各々冷たい熱を抱えたまま、中巻は終わり物語は終章に突入してゆく。

  •  読んで良かった。この巻では、社長と警官、記者の視点が中心に展開が進んでいる。
     さて、上巻を読んでから、意味も無く半年の休憩を挟んで続巻読書を再開したわけ
     であるけれども、楽しくなってきたので、後半は一息に読み切ってみましょう。

  • レビューは上巻。

  • 上巻はしっかりしてたのに、だんだん雑な感じが出てきた。
    でも、まだ大丈夫。

  •  合田刑事の登場場面の増える中巻。義兄との場面はなんだかホモセクシャルの香りもするのだが。作者自身もそんな一文を添えているのは確信犯なのか?

     犯罪者。刑事。新聞記者。そして企業人という違った世界に生きる男たちの生き様も描かれており、単純な犯罪小説のハードルを見事に超えてみせている。

  • 企業のトップや新聞記者、警察、地検等の内部がどうなっているかなんでこんなに細かく書けるんだろう?取材したのか?
    小説のディテールの細かさと、それに織り込まれてくる感情のらせんに翻弄された。ただし、結末には不満。

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著者プロフィール

●高村薫……1953年、大阪に生まれ。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、1990年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。93年『リヴィエラを撃て』(新潮文庫)で日本推理作家協会賞、『マークスの山』(講談社文庫)で直木賞を受賞。著書に『レディ・ジョーカー』『神の火』『照柿』(以上、新潮文庫)などがある。

「2014年 『日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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