マークスの山〈上〉 (新潮文庫)

  • 595人登録
  • 3.64評価
    • (33)
    • (71)
    • (59)
    • (14)
    • (4)
  • 49レビュー
著者 : 高村薫
  • 新潮社 (2011年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347196

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
高野 和明
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

マークスの山〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 少し前にWOWOWで再放送していたのを観て面白かったので、原作を購入。ドラマは見やすい作りになっていたけれど原作は、高村さんらしく硬派で骨太。レディジョーカー、リビエラ〜を読んだ時もそうだったけれど、硬派で骨太。それが高村作品の真骨頂だと感じる。

    個人的にはレディ〜より、マークスの方が好み。私は登山が好きで山と山岳会、そして過去の事件とが濃密に絡まりあって楽しく読めた。

    結末はドラマを観て知ってはいるけれど、ドラマでは描かれていない細かい部分を含めて、原作では下どう展開していって結末を迎えるのか楽しみ。

  • 南アルプスで起こった単純な殺人事件、それから数年後に見つかった白骨死体、それからさらに三年後に発生した連続殺人事件の捜査の様子を描いた小説。

    警察ものらしく最初に起こる殺人事件の捜査の描き方は証言や、証拠に基づいた地味なもの。
    舞台が東京に移り連続殺人の捜査が始まる段からも、捜査自体は地味なものが続くのですが、それを感じさせない文体のパワーがあります。

    中でもそのパワーを感じさせられるのは捜査会議の場面。さまざまな個性的な人物が入り乱れる捜査会議はとてもリアルで、その場の刑事たちの息遣いさえもが感じられそう。ものすごい文章力です……

    刑事たちの中に女性刑事はいなくて、男性刑事ばかりなのですが、彼らのエゴやプライドがぶつかり合う描写も非常に巧い!著者の高村さんが女性なのが信じられないくらい(笑)

    精神的に不安定な犯人の描写も、それに負けず劣らずパワーがあります。だからついつい読み入ってしまう。

    捜査の様子も非常にリアル。中でも週刊誌への圧力をかける場面は実際に著者の高村さんがそこにいたのではないか、と思わされるほど。

    事件のピースはところどころ見えているのですが、全容となるとさっぱり……これは下巻が楽しみです!

    第109回直木賞
    第12回日本冒険小説協会大賞
    1994年版このミステリーがすごい!1位

  • 通勤本。記憶力悪いので遅々として進まず。要は寝不足ゆえの寝落ちです。ゲイのお蘭はともかく合田の同級生で元義兄(妻の双子!の兄)である端整な顔の加納検事が気になって気になって気になって仕方なかった。そしてマークスの受け描写…不意打ちでした。

  • 「マークスさ。先生たちの大事なマ、ア、ク、ス! 」。あの日、彼の心に一粒の種が播かれた。それは運命の名を得、枝を茂らせてゆく。南アルプスで発見された白骨死体。三年後に東京で発生した、アウトローと検事の連続殺人。《殺せ、殺せ》。都会の片隅で恋人と暮らす青年の裡には、もうひとりの男が潜んでいた。警視庁捜査一課・合田雄一郎警部補の眼前に立ちふさがる、黒一色の山。

  • 映画かドラマになってたなーと思い、手に取った本。
    予想より面白かった。

    なんか岩田さん災難やなぁ・・^^;
    マークスのしゃべりかた結構好き。
    そして、裕之のことを他の人より理解できる・受け入れることができてる真知子すごい
    すごいけど、危ない女性だなぁと感じた。

    山の名前とか、役職名・名前・あだ名が多くて人がごちゃごちゃになる・・・誰がどこのどの班だっけ
    なんかみんな感じが悪いんだか良い人なんだかわからん
    多分覚える気がないせいだ
    あと、時間軸も。
    まあでも、それでも面白く読めた。

    上下巻長ぇな・・・と思ったけど、
    続きが気になります。

  • 私が髙村さんの小説をむさぼり読むきっかけとなった「マークスの山」
    映画やドラマ化される人気作ですが
    どうぞ髙村さんの表現する
    「匂い」や「感覚」のある文章をご堪能ください

  • 高村薫の中では一番好き。
    映画版はなかったことにしよう。

  • 読みずらい、、

  • ☆3.0
    色んなものが渦巻いて、救いようが無いくらい。
    ここからどう展開させてくれるのか下巻を楽しみにしたい。

  • 改行が少なくて、なかなか進まないっ!
    下巻へつづく・・・。

  • 文庫本から読んでしまったのは失敗。読後、単行本の方がよいという情報を得て比較しながら読んでいるとそれを実感する。
    生硬な文章、というより手を入れすぎて分かりにくくなってしまった文章。主人公ほか登場人物の心情描写や状況説明が非常に独りよがりなものになってしまったきらいがある。
    また、冒頭に掲載されている地図も、本文と内容が一致しない省略のされ方をしていたり、単行本から読むことをおすすめする。内容的には魅力的なのだが、とにかく読みづらかった。

  • 三浦しをんさんのエッセイ読んでいたら、そういえば合田シリーズは人気高いようなのに読んでいない、と思い。

    上巻はじめの方の、マークスの精神異常っぷりから来る行動のおかしさを読んで、始めの感想が
    「これ、うちの親は嫌いなタイプの小説だわ」
    だったことに、自分でも驚いた。
    『黄金を抱いて翔べ』も、好みじゃなかったって言われたのが残っていたのかも知れない。
    そして、マークスという人物の設定に関しては、なんというか……この作品の登場人物たちが抱える業のせいか、誰も彼もが精神的におかしな箇所を抱えているような、通常ではない反応を返すので、苦手だった。
    ご都合ではなく、それだけみんな、山の秘密に歪められてしまっているのだろうけれど。

    私の理解の浅さで、警察内部の人間関係や足の引っ張り合いの泥臭い部分について、あっさり書かれていると、また彼らの考えている縄張りや自尊心や意地について読めなくて、難しかった。
    「確信犯」という単語が二回出てきたけれど、この単語を法的に正しい意味で用いている小説には初めて出会った気がする、というのが、素直に驚いたこと。

    救いもなく、人の業のぶつかりあいで終わって、なんともやり切れない。
    まち子がとても哀れな女に思えた。裕之が、最後に富士山を向いて、彼の心の中ではまち子と一緒に見ていたのだとしても。

    合田シリーズは私には向いていない。
    とは思うけれど、とにかく合田三部作らしい三冊だけは読んでみる。

    →画伯が、「単行本を読め!」と。
    単行本と文庫本は、リライトでまったく違うらしい。
    単行本の方が、「ハマりたてのわくわく感で突っ走る」ような感じで書かれていて、作りこみは文庫より粗いけれど、心情的にも表現的にも美しい。
    特にラストは、いいと。
    よ、読むのか……

  • 勝手に著者が男性だと勘違いしていた。女性が書いたとは思えない文体。

    前半は何がこれから起こっていくのか分からなすぎて、読み進めるのに苦労した。

  • 最近、たまに登山をするので山が舞台の本を選びました。
    新田次郎でも良かったのですが、日経新聞の連載小説「新リア王」以来の高村薫です。
    当時、重厚な文章にハマった記憶通りに今回も面白かったです。
    北岳(日本第二の高峰)が舞台の一つではあるのですが、正直あまり出てきません。
    北岳周辺図を見なくても読みすすめられます。
    山岳小説ではなく、山の持つ明暗の二面性を人間に重ねているのだと思いました。
    しかし、犯人は分かっているから推理小説ではないし、社会派小説とも違います。
    この独特さが高村ワールドなのでしょう。
    張り巡らされた伏線がどう回収されるのか、期待をもって下巻へ!

  • サラサラと読み進めることは難しいけれど、真相に近づいて行くドキドキ感とハラハラ感が堪らない(笑)

    下巻が楽しみ。

    そして合田刑事、少しは寝てくれ。せめて布団に入ってくれ。

  • 終了日:2012・5・27、ゾクゾクする。戦慄。高揚。とにかく魅入られる。
    ていうか最後ら辺で根来さん!LJの頃よりは健康だよね。この頃のが表立って手練というか、食えない。
    義兄はもうとにかく…!映画館のシーンは何度読んでもくぅーっと来るね。義兄ってほんと健気よなぁ。
    前はどう思ってたか正直覚えてないが、貴代子には普通に幸せになって欲しい。
    そして義兄にも幸せを…!(LJハードカバー版を読んだ直後だとああもう…)
    合田は若い。とにかく若い。大阪言葉にキュンとくる。
    森君憎めないなあ。主任&お蘭コンビ、好きですけどなにか?
    広田雪之丞も、なんていうか、「若い男と修羅場」って一体…気になるわ。
    忘れちゃならない又三郎、十姉妹、薩摩肥後、ペコさん、モヤシ。
    語ったら長くなるから省略。とにかく七係は皆に愛着わいちゃうよねって話。

    改訂版だけど、間が空いちゃうから細かいとことか雰囲気忘れちゃうから、忘れてるだけなのか改訂されてるのか区別がつかないのが難点。手元に本がないからね…

    結論:とにかくマークスは面白い。

  • 文書が堅めなので少し読むのに時間がかかりそう。上巻のラストは良い話が見れた。

  • この作家は中身は男としか思えない。なぜこのような男臭い作品を書けるのだろうか?

  • 「いまいち…」という感想をよく見たけど、とりあえず普通に面白い。もっとこってりと山の話が出るのかと覚悟していたけど、全然。親しみのない者向けにわかりやすくしてあって助かる…。合田さんの関西弁にどきっとしたり、加納さんとの微妙な関係にひーこらしたり、実はマークスパートを楽しみに読んでいたりする。次は下巻!

全49件中 1 - 25件を表示

マークスの山〈上〉 (新潮文庫)に関連する談話室の質問

マークスの山〈上〉 (新潮文庫)に関連するまとめ

マークスの山〈上〉 (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

マークスの山〈上〉 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

マークスの山〈上〉 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

マークスの山〈上〉 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

マークスの山〈上〉 (新潮文庫)の作品紹介

「マークスさ。先生たちの大事なマ、ア、ク、ス!」。あの日、彼の心に一粒の種が播かれた。それは運命の名を得、枝を茂らせてゆく。南アルプスで発見された白骨死体。三年後に東京で発生した、アウトローと検事の連続殺人。"殺せ、殺せ"。都会の片隅で恋人と暮らす青年の裡には、もうひとりの男が潜んでいた。警視庁捜査一課・合田雄一郎警部補の眼前に立ちふさがる、黒一色の山。

ツイートする