マークスの山(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 82
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  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347196

感想・レビュー・書評

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  • 読みずらい、、

  • ☆3.0
    色んなものが渦巻いて、救いようが無いくらい。
    ここからどう展開させてくれるのか下巻を楽しみにしたい。

  • 一気に読了。

  • 改行が少なくて、なかなか進まないっ!
    下巻へつづく・・・。

  • 文庫本から読んでしまったのは失敗。読後、単行本の方がよいという情報を得て比較しながら読んでいるとそれを実感する。
    生硬な文章、というより手を入れすぎて分かりにくくなってしまった文章。主人公ほか登場人物の心情描写や状況説明が非常に独りよがりなものになってしまったきらいがある。
    また、冒頭に掲載されている地図も、本文と内容が一致しない省略のされ方をしていたり、単行本から読むことをおすすめする。内容的には魅力的なのだが、とにかく読みづらかった。

  • 三浦しをんさんのエッセイ読んでいたら、そういえば合田シリーズは人気高いようなのに読んでいない、と思い。

    上巻はじめの方の、マークスの精神異常っぷりから来る行動のおかしさを読んで、始めの感想が
    「これ、うちの親は嫌いなタイプの小説だわ」
    だったことに、自分でも驚いた。
    『黄金を抱いて翔べ』も、好みじゃなかったって言われたのが残っていたのかも知れない。
    そして、マークスという人物の設定に関しては、なんというか……この作品の登場人物たちが抱える業のせいか、誰も彼もが精神的におかしな箇所を抱えているような、通常ではない反応を返すので、苦手だった。
    ご都合ではなく、それだけみんな、山の秘密に歪められてしまっているのだろうけれど。

    私の理解の浅さで、警察内部の人間関係や足の引っ張り合いの泥臭い部分について、あっさり書かれていると、また彼らの考えている縄張りや自尊心や意地について読めなくて、難しかった。
    「確信犯」という単語が二回出てきたけれど、この単語を法的に正しい意味で用いている小説には初めて出会った気がする、というのが、素直に驚いたこと。

    救いもなく、人の業のぶつかりあいで終わって、なんともやり切れない。
    まち子がとても哀れな女に思えた。裕之が、最後に富士山を向いて、彼の心の中ではまち子と一緒に見ていたのだとしても。

    合田シリーズは私には向いていない。
    とは思うけれど、とにかく合田三部作らしい三冊だけは読んでみる。

    →画伯が、「単行本を読め!」と。
    単行本と文庫本は、リライトでまったく違うらしい。
    単行本の方が、「ハマりたてのわくわく感で突っ走る」ような感じで書かれていて、作りこみは文庫より粗いけれど、心情的にも表現的にも美しい。
    特にラストは、いいと。
    よ、読むのか……

  • 良かった

  • 勝手に著者が男性だと勘違いしていた。女性が書いたとは思えない文体。

    前半は何がこれから起こっていくのか分からなすぎて、読み進めるのに苦労した。

  • 最近、たまに登山をするので山が舞台の本を選びました。
    新田次郎でも良かったのですが、日経新聞の連載小説「新リア王」以来の高村薫です。
    当時、重厚な文章にハマった記憶通りに今回も面白かったです。
    北岳(日本第二の高峰)が舞台の一つではあるのですが、正直あまり出てきません。
    北岳周辺図を見なくても読みすすめられます。
    山岳小説ではなく、山の持つ明暗の二面性を人間に重ねているのだと思いました。
    しかし、犯人は分かっているから推理小説ではないし、社会派小説とも違います。
    この独特さが高村ワールドなのでしょう。
    張り巡らされた伏線がどう回収されるのか、期待をもって下巻へ!

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著者プロフィール

●高村薫……1953年、大阪に生まれ。国際基督教大学を卒業。商社勤務をへて、1990年『黄金を抱いて翔べ』で第3回日本推理サスペンス大賞を受賞。93年『リヴィエラを撃て』(新潮文庫)で日本推理作家協会賞、『マークスの山』(講談社文庫)で直木賞を受賞。著書に『レディ・ジョーカー』『神の火』『照柿』(以上、新潮文庫)などがある。

「2014年 『日本人の度量 3・11で「生まれ直す」ための覚悟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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