晴子情歌〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : 高村薫
  • 新潮社 (2013年4月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347233

晴子情歌〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 上海の引き合いに横光利一の名前が出たり、相沢事件の話が出たりするのが面白い。

  • 下に書く。

  • 2016/11/11購入
    2017/5/13読了

  • 福澤彰之シリーズ1作目。合田シリーズよりミステリ度弱め文学度強め。旧仮名遣いが読みにくかったが良かった。以下に詳しい感想が有ります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou6706.html

  •  遠洋行業の漁師の彰之の元に届いた母の晴子からの手紙。手紙から語られる晴子の人生と彰之の生活が交互に語られる。

     高村さんが紡ぎあげる小説世界はやはり別格だなあ、と思います。

     旧字体で書かれた晴子からの膨大な手紙。そして、そこから語られる晴子の人生。弟や妹と見に行った海辺、春の田植え、親戚の結婚式、父親との関係性、鰊漁の様子、初恋、そして家族との別れ……

     旧字体という独特の書き方ながら、情景や当時の少女だった晴子の感性がそこに息づいているように感じられます。高村さんの筆に本当に晴子という女性が乗り移ったのではないか、と思わされるほどの圧倒的な筆力です。

     理解しやすい話というわけでもなく、読みやすい話というわけでもなく、正直自分も理解が追い付いているのかどうかよく分からないのですが、それでもこの小説には、どこか地平のかなたへ読者を連れて行ってしまうような可能性があるようにも思います。

     果たして下巻に自分がついていけるかどうか、不安でもありますが、根気強く読んでいこうと思います。

  • 圧倒的な物語世界だ。母から息子への手紙という形式で、母・晴子の生涯を映し出す。それは家族・血・地域の物語につながっていて、昭和史そのものにもなっている。
    タイトルか装丁が気に入らなかったのか、敬遠していた作品だったけど、文庫化されて読んでみて後悔爆発。合田シリーズってこともあって『太陽を曳く馬』を先に読んでしまったことだ。『晴子情歌』→『新・リヤ王』→『太陽を曳く馬』で読まなくちゃね。
    それにしても高村作品の登場人物って、みんな学歴に関係なく教養にあふれた人が多い。今作の晴子にしても、10代では、アンナ・カレーニナに自分の生き様を重ね合わせ、中年になってからはパートの昼休みに武田泰淳を読んだりする。小説とはいえ凄過ぎます。

  • 再読。

  • 130628

  • (感想は下巻に書いてます)

  • 上下巻合わせてこちらに。

    キタ━(゚∀゚)━!
    めったに出ない五つ星評価ーーーーー!!!

    いやぁ、これはホントに凄かった。

    最初は勝手にサスペンス系かと思って読み始めたら、全然違って完全なる純文学。
    特に、何か事件が起こるわけでもなく、地味でホントに地味な作品なんだけども、飽きることなく最後までひっぱられて行った感じ。

    迫り来るリアリティが凄くて。
    読み始めた瞬間から情景が目の前に浮かびあがるかのよう。
    波の音や風の音、風景やその時の感触までが伝わってくる。
    純文学がこんなに面白いものだったなんて。
    そこらへんの小説のうわべだけのストーリーが面白い、と言うのとは全然違う体に直に感じるような、グッと迫ってくるような面白さ。重さ。辛さ。激しさ。痛さ。

    そして、なんて美しい日本語。それを教えてもらった作品でした。

    ただ、最後のまとめ方がよくわからなかった、と言うのはあるかな、、、ま、まとめるような作品じゃないのかもだけど、はっきりとおしまい!ってなるわけじゃないから、そこがちょっと引っかかる、と言うか、自分はちゃんと理解できているのだろうか、と言う気分にはなるw

    とにかく、これ、最後まで読めなかった人多いような気がする(汗)。
    読みきった自分への褒美(?)も込めて、★五つでwww

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晴子情歌〈上〉 (新潮文庫)の作品紹介

遠く離れた洋上にいる息子彰之へ届けられた母からの長大な手紙。そこには彼が見知らぬ、みずみずしい少女が息づいていた。本郷の下宿屋に生まれ、数奇な縁により青森で二百年続く政と商の家に嫁いだ晴子の人生は、近代日本の歩みそのものであり、彰之の祖父の文弱な純粋さと旧家の淫蕩な血を相克させながらの生もまた、余人にはない色彩を帯びている――。本邦に並ぶものなき、圧倒的な物語世界。

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