「死体」を読む (新潮文庫)

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著者 : 上野正彦
  • 新潮社 (2008年5月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347516

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「死体」を読む (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ポーの作品に触れていた,第二章だけ読んだ。
    作家ってすごいなぁ…。

  • 元東京都監察医務院の監察医が、小説の中の事件の真相を「死体」の状況から追求してみるというもの。
    冒頭の芥川龍之介の『薮の中』についての著者なりの推理から面白く読むことができた。
    水死体や、いわゆる腹上死(性交死)にも詳しくわかりやすく述べられているし、『下山事件』をはじめ、実際に起こった事件についても多く語られている。

    「監察医が小説の推理をしてみた」のみでなく、実際の事件について、ご自身の推理(そしてその誤りも含め)を興味深く綴られている。

    どっかで読んだとがあるなと思ったら、以前この人の『解剖学はおもしろい―死体からDNAまでの秘密』を読んだことがあった。
    この他、著書を多数だされているので、読んでみたい。

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    【内容(amazonより)】
    東京都監察医務院の監察医として、数多くの殺人死体の解剖を手がけてきた著者。その経験に裏打ちされた眼は、迷宮入りの代名詞ともなった芥川龍之介の『薮の中』にさえ、真犯人を発見してしまう。他に、探偵小説の祖・ポーや性の深遠を描いた文豪・谷崎潤一郎などの文学作品、また帝銀事件や下山事件など、未だに歴史上に謎を残す事件死体に挑戦する。
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    【目次】
    序章 現代ミステリーと法医学
     森村誠一「精神分析殺人事件」の刺殺事件と、横溝正史の『犬神家の一族』の連続殺人に触発される
    第1章 あの迷宮入り小説に真犯人がいた
     芥川龍之介『薮の中』の刺殺事件を解剖する
     付録 「薮の中」(芥川龍之介作)
    第2章 探偵小説の原点とマスコミ報道
     ポー『マリー・ロジェエの怪事件』の水死体を探る
    第3章 文豪が書いた「性」と「死」
     谷崎潤一郎『鍵』の性交死を研究する
    第4章 日本史にみる毒の系譜
     松本清張『日本の黒い霧』の毒殺死体に学ぶ
    第5章 昭和史最大の謎の死体
     矢田喜美雄『謀殺 下山事件』の轢死事件に挑む
    終章 世界最古の法医学書と死者の人権
     宋慈『洗冤録』の焼死体を看破する
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  • 「死体は語る」の著者。小説を題材に法医学の観点から真相を探るという内容。読んだことのない作品やよく知らない事件の話も著者の解説によって興味が湧いてきた。下山事件が面白かった。図説もあれば良いのにと思った。アメリカのテレビドラマ「BONES」ファンとしては日本において監察医制度が整っているのは五代都市のみという現実に愕然とした。遅れすぎだろ!2013.3

  • 法医学とはどんなものか、
    法医学は何をする学問か、が、
    知りたい人には初級編の取っ付きやすい内容。
    さくさく読めるし、文学や実際の事件の記録を
    題材にしているので、親しみやすい。

  • 珍しくタイトルのみで読むことを決めた一冊である。
    その期待に違わず、とても面白い本だった。

    全7章のうち、メインと思われる『藪の中』を取り上げたものが2番目に出てきているが、その前の章も、その後に続く章も大変興味深かった。
    この本のテーマは、小説から『死体』を読み、法医学の観点から考察し、尚且つそれぞれの著者に対する敬意も怠らない良作である。

    あまりにも専門的過ぎるという事もなく、かといって人死にを娯楽に貶めるような素人騙しの内容でもない。
    元監察医としての見解を真摯に伝えようとした上野氏の試みには
    感嘆の意を称えると共に、敬服せざるを得ない。
    文章の端々から、著者の法医学に対する愛と誇りを感じる事ができた。

  • 医学的な根拠が臨床での経験と一致することが多かったため、大変興味深い内容でした。

  • 法医学の大先生、上野先生の新刊。

    今回は小説の中の殺人事件を、法医学をもとに上野先生が読み解く。という面白いテーマ。
    けれど、「ここが理屈に合ってない」などと難癖をつけているわけではなく…今までの有名な事件や経験を例に挙げながら説明していく、というスタイル。

    なかなか興味深く読み進めることが出来ました。
    いつもながら、上野先生の本は面白いです。
    素人にもわかりやすく説明する、というのは、意外と難しいこと。
    上野先生はすごい人だし、素晴らしい人格者であり、勉強家であるなぁ~ということが身に沁みてわかる1冊でした。

  • 元検死官の著者が、古今東西の小説や実際に起こった事件の真相を持ち前の経験と知識から読み解いていく実に面白い読み物だった。芥川の「藪の中」、な〜〜るほど〜〜と頷いてしまったり。下山事件や帝銀事件など、昭和史の闇に迫る部分も読んでいて凄く面白かった。他の本も読んでみよっっと☆

  • フィクションである小説を取り上げた前半は、純粋に楽しい。パズルのピースをはめるようにパタンパタンと論理が成り立っていく過程を見るのは気持ちがよいものです。
    現実の事件をとりあげた章は「死」というものが生々しくリアルに感じられて、読んでてヘヴィーでした。「死」と向き合う仕事の重さが垣間見えるようでした。

  • けっこうためになるトリビアがたくさん。
    特に腹上死のトリビアがおもしろい。これは役には立たないけど。

  • 著者は去年深夜で「ネプ理科」の再放送で、死体について語っていた先生・・・だと思う。
    ただこの人の本て(当たり前だけど)全部タイトルに「死体」がつくんだよねえ・・;

    きっと興味深そうな内容だと思うんだけど、題が怖くていまだに手にしてないんだけど・・;

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