いきなりはじめる仏教生活 (新潮文庫)

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著者 : 釈徹宗
  • 新潮社 (2011年3月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101347615

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いきなりはじめる仏教生活 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ミもフタもない速読派の私には極めて珍しく、とてもゆっくり、少しずつ読んだ。いやいやこれは面白い。面白くて深い。

    「世間の外部によって現実を相対化すると同時に、どこまでもこの世間を生きる。このテーマを語るにおいて、仏教というのは非常に成熟していると思います」

    「はじめに」に出てくるこの言葉にガツンときて、覚えていないくらい久しぶりに(学生時代以来?)鉛筆で線を引きながら読んでいくことになった。繰り返し手にする一冊になりそうだ。

    自分であれ他人であれ、感情にまかせた言動が嫌いだ。心の中が大きく波立っていても、ぐっとこらえて表に見せないのがオトナというもの。さすがにこのトシになると、それはなんとかできるものだ。若い頃はこうしたコントロールも結構難しかったな。

    いつ頃からか、そういう外に現れる態度だけではなくて、心の中においても平穏を保つことはできないものだろうかと思うようになった。些細なこと、取るに足りないことでたやすく動揺しない、それでいて柔らかい感受性を失わない、そういう心のありようは得られないのだろうか、と。

    振り返ってみると、この心の平穏を得るのに宗教は有効なのではないかと、ぼんやりとだが感じてきたように思う。特に仏教では「サトリ」とか言うしね。本書を読んで、それは違うのだなあということがずーんと胸に落ちた。お手軽に仏教をつまみ食いして楽になろうなんて魂胆は、釈先生にはしっかりと見抜かれているのであった。

    苦しんでジタバタしてこの世を生きていくしかないのだよ、でも宗教という「外部への回路」を持っていると世界の見え方が違うのだ、制度宗教になじめない人でも「宗教性」は豊かに持っている、そのことに目を向けよう。釈先生のいたって平易な柔らかい語り口で、仏教の持つ奥行きに目を開かせられる思いだった。

    ただ、語り口はソフトだが、なーんだそうか!とすぐわかるような中味ではない。折々に読み返してみたいと思う。

  • これはオモシロイ。仏教に関する本だけど、それだけで終わってない。

  • 図解で分かる依存症」のなかで、アインシュタインが仏教は科学と両立すると言ったと書かれていたこと、依存症脱却の方法に仏教的要素があるとのことから、仏教に興味を持ちはじめ、本書を読んでみようと。

  • 南無阿弥陀仏を唱えながら耕作した人になりたいです。

  • 手かがりがつかめた気がする。

  • ★いろんな話が出てきて飽きさせない。

  • わかりやすく書かれていると思うけど、それでも正直自分には理解できないところが多かった。
    幾つかの宗教の概要を学んできたつもりだが、仏教が一番とらえどころがなくて難しい気がする。

  • 日経アソシエおすすめ図書より。世界三大宗教は知識として知っておきたく読書。いわゆる普通のありがたい仏教の実践本と思いきや、実践的な内容はほとんどありませんでした。

    とにかく中身が超濃厚。

    軽い語り口調で読みやすい反面、文章の一つ一つがめちゃくちゃ濃い。しかも意味が深くて流すのも勿体無く、理解しようとかみ締めていたら読了に8時間くらい掛かりました。

    世の中、社会、経済の基礎のところをずっと知りたかったのですが、この一冊でその根元の部分が垣間見れます。経済、国家も人がやっている以上、どれだけ法律で縛っても、人間の感情、心理があります。「正義とは」なんて答えの出ないものに答えを出してくれるもの、それが宗教なんだなと。
    そういうものが一番根底にあって、今の社会が出来上がっているといった感覚を持ちました。日本人もなんだかんだでベースはやっぱり仏教的です。


    そんな視野の広い話から、個人へとこの本は展開。そこには、今までに読んだ自己啓発系の本の内容(国内海外問わず)全てが網羅されてます。流石歴史あるだけあります。ある意味統計学的であり、結果論の積み重ね。一人の人生をつぎ込んで出せる答えのレベルじゃないです。半端じゃない。
    ジョブズがハマったのもなんか納得。余の超人は、どこかしら悟りの境地に達しているんじゃないかと。

    別に仏教徒にならなくてもいいので、こういうマインドは持ちたいなと思わせてくれます。読むの重たいですが、その時々に再読したい一冊です。

  • アソシエ今読むべき本から

  • 宗教者と芸術家は見えないものを見せようとしている点で共通している。

  • この人が引用する現代日本人思想家(と勝手に自分でラベリングしてるけど)の本もう殆ど読んだことあるなぁ。読んだことはなくてももう知らない名前はないし。現代日本で思想を語る人って少ないもんなー。やっぱりこの辺くらいだけなんだろな。みんな交流あるっぽいし狭い世界だなー。

    そのためかお互いの刺し合いって全然ないね。みんな実に仲良しで。この辺の人達の火を吹くような激論の闘わし合いってのを見たいなぁ、ってこの本読みながら思っていたんだけど全然全くこの本の感想じゃなかったすいません。

  • ちびまる子ちゃんは仏教的マンガ…というとこが妙に印象に残り、ちびまる全巻セット(化粧箱入り!笑)買ったんです。
    嫌われ松子も読み直したんです。

  • 親鸞を読んで以来、仏教に興味をもった。宗教とは距離を持って生きてきた私が、「読んでみようかな」と手に取ってみた本。わかりやすく書かれている。「十牛図」も知らなかったし、「南無阿弥陀仏」の南無は帰依を意味し「お任せします」と訳す。阿弥陀仏はブッタという意味なので、南無阿弥陀仏は「仏様にお任せします」という意味も初めて知った。何度も出てくる外部という意味も分かったようでわからない。言葉としてはわかった気はするのだが、、、
    という訳で、最後まで読んでも仏教が分かったとは言えない本。著者も一つでもあなたのフックにひっかればと言っている。少しはひっかかったようだが。

  • 著者曰く、「現代人の自我は肥大している。肥大した自我と現実とのギャップに多くの現代人が苦しんでいる」とのこと。仏教の中には、この肥大した自我を客観視させるための様々な方法論が確立されているそうである。さらに、禅の十牛図や浄土教の二河白道、芸能のお話など、思考の枠組みを解体する「脱構築」システムを持つ仏教のセールスポイントの数々が面白おかしく、分かりやすく語られていました。面白かったです。

  • 11/04/06。
    名越さんが解説文。
    単行本に続いて購入。ま、よい。

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いきなりはじめる仏教生活 (新潮文庫)の作品紹介

誰もが漠然とした生きにくさを抱える現代社会。こんな状況だからこそ、あえて仏教をおすすめします。日常生活を再点検し、苦を生み出す原因を知る。「世間」や「私」といった枠組みを相対化する。無執着をめざし、極端を避ける…などなど、仏教の知見は今すぐ活用できて、より良く生きるために必要なものばかり。気鋭の宗教学者にして僧侶である著者による、目からウロコの仏教案内。

いきなりはじめる仏教生活 (新潮文庫)はこんな本です

いきなりはじめる仏教生活 (新潮文庫)の単行本(ソフトカバー)

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