- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101348216
感想・レビュー・書評
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小売業に身を投じたわたくし。所属する会社でも、チェーンストアの理想型のひとつとして、セブンイレブンは何かにつけて常にお手本とされてゐました。
ところがわたくしが住む東海地区(愛知・岐阜・三重)では、長らくセブンイレブンの空白地帯だつたので、日常的に見学することが出来なかつたのです。
それが2002(平成14)年に愛知県へ初出店するや、瞬く間に業界地図を書き換へてしまひました。
セブンが受け入れられる背景には、何があるのか。
『朝令暮改の発想』を読みますと、その要因の一端が垣間見る事ができます。
即ち。
・「顧客のために」ではなく「顧客の立場で」といふ視点で
・消費は経済学ではなく心理学で考へる
・みんなが反対することはたいてい成功し、賛成することは失敗する
・競合店の出店はむしろチャンスである
・過去の成功体験に囚はれない
...等々、95の直言がぐさりと読者を抉ります。まあ全篇読みどころと申せませう。
行詰つた時などに読み返すと、元気が出さうです。
これらの直言は、まさにそれらを実現してきた鈴木敏文氏ですから、抜群の説得力を持つといふもの。
「顧客の立場で」矢継ぎ早に新たなサアヴィスを提供するセブンですが、同時に現場のオウナアやスタッフの苦労も目に浮かぶのであります。レヂ業務を一通り覚えるのも大変なのに、常に変化して新たな受付が始まる。わたくしから見ると、超人的な能力が必要ではないかと...
http://ameblo.jp/genjigawa/entry-11388934221.html -
過去の成功体験や現在の安定にしがみつくのが衰退の始まり。
環境の変化を読んで仮説と検証を繰り返し自ら変化する。
臨界点に達するまで努力を継続する。
これらの重要性は小売業に限った話ではないことが良く伝わって来ます。 -
いまや、流通に限らず、IT、金融、外食などなど、巨大企業となったセブン&アイホールディングス。
著者はこのセブン&アイホールディングスの現CEOです。
一小売業であったイトーヨーカドーがなぜ、ここまで成長しえたのか?
その理由の一端が、95もの提言のなかに散りばめられています。 -
セブンイレブンについて調べていた時にちょうど文庫版が出てきたので購入。
元の単行本が出て2年以上経つが、内容は現在、ひいては未来でも十二分に使える「直言」が95も入っている。ビジネス書は数年で陳腐化してしまう物も多いからね・・・
「朝令暮改の発想」のタイトルの名の通り柔軟な発想が必要とか、常に新しい事を提示、固定観念にとらわれない等々他にも沢山あり、多くの事に気づかされた。
この本の内容に否定的なあなた、直言64実行のチャンスですよ!w -
実際に社会が瞠目する成果を挙げた経営者の説教は、腹に凭れます。反対が多いからといっても委縮するな。現状に安住せずお客さまの変化に合わせ、先取りして変わり続けろ。といったところ。