日曜日の夕刊 (新潮文庫)

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著者 : 重松清
  • 新潮社 (2002年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349145

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日曜日の夕刊 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • それぞれの、物語りの中に共感できる自分の心情に気づかされる、ほっこりする作品でした。相手の心情を重松さんの作品の主人公のように優しく想像したいものだなと思う。

  • 事情を抱えたキャラクターたちの人間関係を描いた短編集。彼らは少し訳ありで、しかしいたって普通。
    人生色々あるけれど、みんな精一杯生きていると感じた。

  • 平成27年5月25日 27刷の本を読んだが、今まで、読んだ事のある様な、、、、

    12話の短編が、書かれているが、今まで忘れ欠けている言葉が、沢山出て来る。
    親が子に「頑張ればいい事がある」と、いつもの口癖で、言っているが、、、、本当だろうか?
    子供が、親に「良い事が無くても、頑張る!」と、答えるのに、思わず、拍手を送りたくなった。

    「子供が寂しい時は、親も寂しい!」、親の歳になって気づく言葉。

    重松清氏の作品は、ノスタルジーぽいが、懐かしさだけの本では無い。
    自分たちが、小さかった頃、いろんな感情を、必死に模索して選択して、生きてきたのである。
    その時、親の考え迄思い付かなかった事。
    生活の困難な時に、又、感情の起伏の激しい時に、人とのつながりに難しい時に、その中で、1つを選択して自分で、割り切れるように咀嚼しながら、変化してきた生活に、作者の描くエピソードは、そんな必死の日々を送った事への賛美がある。

    「柑橘系パパ」など、企業戦士として、毎日7人の敵以上の者と、闘ってきたはずなのに、家では、家族に、珍重されない父親。
    我父も、企業戦士だったおかげで、子供達は、贅沢させてもらったはずだったのに、そっけない態度であったことに、この本ほどではないが、今、後悔の思いである。

    日曜日に「今日の夕刊は?」と、聞く老年の父の声が聞こえるように思える本の題名も好きであった。
    いつも、細かい字(当時は、小さい字の新聞であった)のを、1面から、政治面、経済面を読んでいた父の後ろ姿。
    日記を毎日欠かさずに、書いていた父。
    思い出す父は、いつも、勉強しており、海外へも、視察観光と、言って、老年は、世界を回っていたが、孫を抱くのは、何とも不器用だった。

    「お父さん、日曜の夕刊は、無いけど、今日のニュースはね、、、、」と、墓に話しかけに行こうと、思う。

  • 短編集。家族の話題に焦点が当てられてるものが多く、面白かった。主に親子の絆や親が子供へ対する気持ちの話。

  • だれかに「サマーキャンプへようこそ」の短編が面白いよと勧められたんだ、たしか。
    親子がテーマな小編多めの短編集。上記と「卒業ホームラン」が好きだったな。子どもがよいこちゃんなのがいいね。
    この小編集で描かれる「わるいこちゃん」達は、かかれたのが15年以上前ってこともありガングロパツキンフリーター。バブル崩壊の閉塞感とか、時代の背景を織り込んでる話もあるけど、彼らはこんなことを考えていたのかなぁ。もう答え合わせをすることもないけど。
    子どもができて、「難しい年頃になってきたなぁ」なんてなった時に読んだらまた違う感想が出るのかしら。

  • 再読。
    読んだことを忘れていて^^;。
    忌野清志郎の「♪なぜ悲しいニュースばかりTVは言い続ける〜」という「JUMP」の歌詞が耳について離れない昨今、届けられた『日曜日の夕刊』にホッと一息。日曜の晩めし前に風呂に浸かっているような気分。かつてはフィクションの中に厳しさを求めたものだけれど、今やそれは逆転した。
    平成の風は世知辛い。

  • 「チマ男-ガサ子」
    よんでスッキリ!
    まさに、私と奥様。もっともパワーバランスは正反対じゃけど(笑)

    「卒業ホームラン」
    父と息子。かくありたい。
    当然、迷いながら歩く父。それをついてきてくれる息子。
    地面となる諭父子・家族の関係あってのことじゃと思う。
    私(42)も息子(中1・小4・小2)に対し、そうありたいです。

  • 普通の恋人や家族をテーマにした短編集。

    普通の人達の日常を描いた重松清さんの作品は本当に好きだ。
    短編ながらも登場人物達の描写が豊かで深みもあり感情移入しやすいです。
    どのエピソードもほっこりとして、思春期の子供を持つ親御さんが読むとグッとくるんじゃないかなぁと思えるシーンも多々。

  • 担任の先生がこの中の一作の桜桃忌の恋人をコピーしてクラスのみんなに配ってくれて、それがあまりにも面白くて、好きで。やっと買いました。

  • 「サマーキャンプへようこそ」

    受験組の五年生をナメちゃいけない。

  • 普通の日常がこんなに素敵なんて、気づかせてくれる心があったかくなる本。この本が重松清の私の一冊目でよかった。大好きになりました。

  • 久々の重松清。

    「卒業ホームラン」は教科書にも取られているんだけど、フルで読むとまた違った味わいになる。
    切り取らなくては時間に収まらないのも分かるし、家族というものをバランスよく考えた短縮の仕方なんだけど、作品を切り出す行為って本当に本当に難しいと思う。

    個人的に「桜桃忌の恋人」はミラクルヒット。
    太宰治好きのややこしい女の子と、ミーハー文学部男子。(に、「徒然草」推し友人)
    絶妙すぎる話題に、何回吹き出したか。
    こういういじくり方は、好き。

    「寂しさ霜降り」では、離婚して自分勝手に出て行った父が、ガンになって余命数ヶ月を宣告され、娘にもう一度会いたい!という話。
    よくあるパターンだけど、父がいなくなり、激太りした姉と神経質な妹の二人が、それぞれに痛みを背負う所が切ない。

    必死で痩せてあの頃を見せようとする姉。
    傷を負った上に、まだそんな健気な一面を見せる姉に耐えられない妹。
    どちらの気持ちも、よく分かる。

    どの作品も、なんだかぴーんと真面目なんだけど、鮮やかな心理描写に引き込まれる。
    さすが、な一冊。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    日曜日、お父さんがいてお母さんがいて「僕」がいて、お兄ちゃんとお姉ちゃんは恋人がいて―。ある町の春夏秋冬、日常の些細な出来事を12の短編小説でラッピング。忘れかけていた感情が鮮やかに蘇る。夜空のもとで父と息子は顔を見合わせて微笑み、桜の花の下、若い男女はそっと腕を組み…。昨日と同じ今日なのに、何故だか少し違って見える。そんな気になる、小さな小さなおとぎ話。

    【キーワード】
    文庫・短編集・家族


    ++1

  • どれもいい話。「桜桃忌の恋人」は新潮社に突っ込んでいるのが面白かった。「すし、食いねえ」はまるでコントのよう。「セプテンバー81」だけ微妙だった。

  • 正月の帰省中に読みました。高速バスの中で読んでいて困ったのは「後藤を待ちながら」。久しぶりの同窓会に自分たちがいじめていた彼がやってくるという。主人公はいままさに自分の子どもがいじめられて不登校になっているという人物。自分の子どもがそういう目にあってみてはじめて、自分のしていたことの意味に気づく。いじめられていた彼は結局現れない。しかし、そのいじめられている子どもにメッセージを残していく。いじめられたら「1時間徹底的に泣け」と。これは試してみる価値があるかもしれない。個人的には「チマ男とガサ子」が一番いまの自分の状況に近く、笑えて最後にはホロッとできた。「卒業ホームラン」いままで気づかなかったけれど、少年野球の監督って本当に大変なんだろうなあ。「柑橘系パパ」我が家でも心配のタネ。

  • サンデー毎日で連載されていた短編集をまとめた作品。
    (だから日曜日の夕刊なのか、とあとがきを読んでいて思いました。)

    タイトルは実際にない新聞(日曜日の夕刊)を
    旦那さんが奥さんに夕刊どうしたんだっけ?そうだ、今日は日曜だった。。。
    という日常生活で発生しそうな、シーンを思い浮かべて決めたそうです。
    これだけでもほっこりしますが、

    それに負けないくらい、中高生の子供がいる50代くらいのお父さんに
    スポットをあてた、家族愛満載の、12個のストーリーが続く作品です。

    タイトルとおり休日での話が多く、
    野球の監督をしたり、テレビのインタビューにあってしまったり、
    キャンプに行ったり、同窓会に行ったり、
    子供に逆上がりを教えたりと、
    こんな感じ身近にありそう、という話が満載です。

    さらっと読めるのも重松さんの作品の良いところ!です。

  • 重松清さんは、うまいなあといつも感心してしまいます。読むと何故か懐かしい。主人公たちの一生懸命さが、伝わってきます。優しい気持ちになります。

  • 短編集。色々な人たちの日常の話。
    私としては1話目のチマ男とガサ子が一番好きだった。

  • 重松清いい!!ほんわか感動温かい

  • 物語の岐路に差し掛かった時に、なぜそちらを選択出来るのか、そっちに行ったら目的地には着けないではないか、といつだって唖然とさせられる。しかし、気付いたらしっかりと着地している。物語のあるべき落下点に。重松清の小説にご都合主義の入り込む余地はない。いつだって常にハッピーエンドとは限らない、いやむしろそうでないことの方が多い現実をリアルに描く。しかし、ハッピーエンドではない終着点への道を、迷わず邁進し、そしてハッピーエンドになり得ない道中でも登場人物たちはブレない。ブレないが確かに成長する。それもほんの僅かに。そのほんの僅かな成長が、物語を微々たるハッピーを含むエンドへと導いていくんだなぁ。いや、この人はすごい。どの道を選んだって、結局重松清の作品にしかならないのだから、やっぱりかっこいい。

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